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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第20シーズン

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閑話 来年も大掃除を

 大晦日はゆっくりしたいよねってことで、それ以外の年末休みは大掃除とおせち作りに費やすことになった。俺は風呂場と自分の部屋の大掃除、千歳はリビングと寝室の大掃除。使ってない部屋も軽く風を通す。

 自分の部屋はホコリ落として掃除機かけて、窓を両面拭く。風呂場も念入りに掃除して、終わったと思ったら、千歳に何か渡された。


『それ、防カビ剤だ。水入れて閉め切って燻煙すれば、しばらくカビないって』

「えっ、そんな便利な物用意してくれてたの!?」


 千歳は照れくさそうに笑った。


『星野さんに教わっただけだ、お前も風呂掃除楽な方がいいだろ』

「ありがとー!」


 午前で俺は掃除が一段落したが、千歳はまだ掃除があるらしい。豚汁とおにぎりのお昼を食べながら休んでいたら、千歳は話しながら指折り数え始めた。


『ベランダの窓全部まだ拭いてないんだよな。あと台所も換気扇掃除したいし、五徳も磨きたいし』

「なんか手伝おうか?」

『じゃあ五徳磨いといてくれ、スチールだわしと重曹クレンザーあるから』

「はーい」


 用意がいい、おかげで俺は手を動かすだけで済む。

 お昼後、俺はせっせと五徳を磨き、千歳はベランダの窓を拭いて換気扇の油汚れを落としてと大活躍していた。


『なんとか終わった!』

「俺も終わったよ」

『よかった、せっかく新しい家だからさ、きれいにしときたかったんだよ』


 千歳は笑った。俺は胸を突かれた。


「……そうだよね、せっかく千歳と俺の家だもんね」


 引っ越しの時、2人の家だから手入れを欠かさない様にって思ったんだよな。そうだよ、大掃除は何よりの手入れだよ。


 千歳は俺をどやした。


『でも来年はもっと大変だぞ、今日のは2ヶ月くらいの汚れだけど、来年は1年分だから』

「俺頑張るよ」

『おう、頑張れ』


 来年の話をすると鬼が笑うと言うけど、俺は千歳の言葉が嬉しかったんだよな。来年も、当然のように俺のところにいると言ってくれたから。

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