相手に聞いて送りたい
今月はクリスマス。千歳に、クリスマスはお互い欲しい物を相談してプレゼントし合おう、と提案された。
『高いもんじゃなくていいからさ』
「そうだねえ、千歳何欲しい?」
『ゴディバのチョコミントと、チュベ・ド・ショコラってとこの割れチョコミントで迷ってる。あっ、どっちも楽天で2000円しないからな! そんなに高くないからな!』
「なら2つともあげる」
『高くなくていいのに……でもありがとうな、お前何欲しい?』
「そうだねえ……」
高くなくて欲しいもの……机仕事だと足先が寒いんだよな、今の季節。
「こたつで仕事できなくて足先が寒いから、なんかいいのないかと思ってるんだけど」
『じゃあなんか良さそうなの探してやるよ』
「ありがとう」
『早めにあったほうがいいだろ、早めのクリスマスプレゼントにしてやるよ』
「助かる」
翌々日、千歳が選んだのはふわふわのルームシューズだった。
『これなら足先あったかいだろ』
「おー、ありがとう!」
足をいれると柔らかい綿が足を包む。ホカホカだし、靴の底が厚めで床からの冷えが届かないし、すごくいい!
「俺、この冬ずっとこれ履いてる」
『大げさだな。まあ気に入ったならよかった』
千歳は笑った。
なんとなく、相手の好きそうなものを探って送ってたけど、話し合ってお互いの欲しいものを送るのもいいな。千歳の食べたいチョコミントも、早めに確保しとこう。




