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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第11シーズン

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今後の方針定めたい

 栗田さんに経緯をLINEした。そして、俺は両親と関わらずに暮らしたいので、祖母がどう両親と関わらずに暮らしているのか教えてほしいと頼んだ。

 だが、帰ってきた返事は「特別なことはしていないんだよ」だった。

 俺の両親に老人ホームの住所を郵送してあるし、俺の両親が望めば連絡も面会もできる状態にしてある、けれど俺の両親からの動きは何もないとのことだ。


「私とつゆさんの交際について、和泉釈さんは拒否反応起こしていたからね」

「そうなんですか?」

「思うに、釈さんは豊くんより少し子どもだね。自分の母親が自分の父親以外の人と恋愛する、ということが受け入れられなかったらしい。豊くんは私とつゆさんのこと、驚いただろうけど否定はしなかっただろう?」


 確かに、言われてみればそう。栗田さんがおばあちゃんの彼氏というのには驚いたけど、おばあちゃんが幸せそうだったし、栗田さんがおばあちゃんを支えてくれていたことがわかったから。


「まあ驚きましたけど、祖母が幸せならそれでいいし、私は口を出せるほど祖母を支えてませんでしたし、祖母支えてくださってたのは栗田さんですし」

「その類のことを釈さんの口から聞いたことがない」


 そっかあ……。

 栗田さんはさらに話してくれた。おばあちゃんと一緒に老人ホームに入るのは、ほぼ駆け落ちだったそうだ。

 おばあちゃんはずっと家で家事全般をしていて、もう歩行が怪しいというのに両親は全く家事を手伝わなかったので、おばあちゃんの介護認定に老人ホーム探しに入居手続きに、全部、栗田さんが汗をかいたそうだ。


「まあ、釈さんは商売が大事だし、くろはさんは信者にチヤホヤされる立場だけが大事なんだろうねえ」


 割とひどい物言いだが、両親と18年暮らした人間としてはまったく否定できない。父親はおじいちゃんより稼いでるってことでおじいちゃんにマウント取ってたし、母親はヒステリックなのに外面だけはいいからシンパに持ち上げられやすいし、本人はそれで最上級にごきげんだし。


「でも、両親は商売を休業してるので、私や祖母にお金の無心に来たりしそうで」

「豊くんはご両親に住所を教えていないんだろ?」

「はい、でも顔も名前も出して仕事してるし、探偵とか専門の人に頼めば特定できるだろうなと」

「親子間の接触を防ぐには接近禁止仮処分命令出してもらうとかあるんだけど、目立った被害とその証拠がないと出してもらえないからねえ」


 そっか……。


「とりあえず、何かあったときに証拠取れるようにしときます」

「あとは一応、分籍届を出すのもおすすめするよ」


 ああ、親の戸籍から抜けろと。


「やり方調べてみます、ありがとうございます」


 分籍届以外に目立った手は打てないのか。でも、やっておこう。

 千歳に栗田さんとのことを話したら、目を丸くしていた。


『お前の父ちゃん、マザコンなのか?』

「うーん、そういう印象はなかったけど、話してみたらそういう要素はあるねえ……」


 自分の母親に面倒なことを全て任せきりにして、母親が大変でも手伝わなくて、母親が新しい恋を見つけたら拒否反応を起こす……うーん、マザコンっていうか、子どもかも。


「まあ、父親はおばあちゃんのことをずっと子どもの立場で見てたのかも。子どもだったら受け入れられなさそうなことに拒否反応起こしてるしさ」

『それもそうだな。で、お前がやるのは分籍と、何かあったときの証拠取り?』

「スマホにボイスレコーダーアプリ入れとくよ。あと、もし父親が俺に会いに来たりしたら、千歳、なるべく同席して、何かあったらめっちゃ写真と動画撮ってくれない?」

『いいけど、何かあるの前提なのやだなあ』


 千歳は顔をしかめた。そりゃ俺だって何も起きてほしくないけど。


「何も起きないに越したことはないけど、備えておいたほうが安心できるからさ、よろしく」


 千歳との平穏な生活を崩されたくない。それが、俺にとっての一番の願い。

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