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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第10シーズン

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会社の集まり楽しみたい

 グリーンライト社員の顔合わせ兼嬉野さんの歓迎会の日が決まった。なんと、みんなで東京に集まり、イタリアンフルコースを食べるということだ。なんか俺の歓迎も兼ねるので、俺は参加費タダらしい。

 千歳(朝霧の忌み子の姿)にそれを伝えると、うらやましがられた。


『いいなあ、うまいもん食えて』

「お土産買って帰るよ」


 俺だけおいしいもの食べて帰るのは悪い気がするし。都会まで出るんだし、何かおいしいお菓子でも探そう。

 会社の飲み会が食事メインなのは、アルコールあんまり飲めない人間でも楽しめてありがたい。そういう配慮をしてくれる会社でよかったな。

 そんなことをしみじみ思っていると、千歳が言った。


『あっえっとその、ワシもその日出かける』

「あっそうなの、どこ?」

『えっと、夜の映画ハシゴしたくて……もしかしたらお前より帰り遅くなるかも』

「あ、じゃあ前行った映画館?」


 前、俺が富貴さんと会った時に千歳が行った映画館かな?


『そ、そうそう』

「うーん、その姿であんまり夜遅くまで街中にいるのはどうかと……」


 中学生くらいの女の子、いや本当は女の子ではない部分が一部あるけども、それくらいの子が夜中に出歩いてるのは心配だ。

 けれど、千歳は『大丈夫だ』と言った。


『姿は適当に変える。他の格好もけっこう楽にできるようになってきたし』

「あ、じゃあ成長痛だいぶマシになってきた?」

『そうだな、家にいる時はこの格好かお化けの格好が楽だけどさ』

「そっか、じゃあ心配ないね」


 千歳は、筋骨たくましい男性の姿にもなれるわけなので。その姿なら変なことされる心配ないな。

 俺はこの時、千歳が嬉野さんについて騒がないことに気づかなかったし、千歳が何を企んでいるかも全く気づかなかった。

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