表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第9シーズン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

469/1056

閑話 パピコわけあいっこ

 夏は千歳と朝早くに散歩しているが、毎日酷暑なので、朝早くでも、もう全然涼しくない。運動不足解消のためにそれなりに歩きたかったのだが、今日は暑さに音を上げてしまった。


「いや、ダメだ暑い、あっちのコンビニでちょっとだけ涼んでこう」

『そうだな』


 道の先にあるコンビニを指差すと、千歳(朝霧の忌み子のすがた)も暑かったみたいで、すんなり頷いた。そして、少し首を傾げてから、俺に聞いた。


『なあ、パピコ半分ならお前、腹壊さないか?』

「え? まあ、それくらいなら」

『奢ってやるから、コンビニで買おう』

「わ、ありがとう」


 コンビニに入る。クーラー特有の冷気が俺たちを包みこんだ。汗かいてる時に店のクーラー当たると冷えすぎるんだけど、今日は冷え過ぎを感じないくらいに体が熱かった。

 千歳はアイスコーナーに真っ直ぐ向かっていった。俺もついていく。


『お前、ホワイトサワーとチョココーヒーどっちがいい?』


 千歳は、パピコが置いてある一角を指さした。


「えっと、ホワイトサワー」


 千歳の好きな方でよかったんだけど、暑すぎて思考力が低下していて、要望がそのまま口から出てしまった。


『じゃあこれわけっこな!』


 千歳は笑ってパピコを手に取り、レジに向かった。イートインがあるコンビニだったので、二人で席に座ってパピコを分け合う。うわー、火照った体だとアイスの冷たさが格別!

 千歳がパピコから口を放して言った。


『ホワイトサワーって言うけど、完全にカルピス味だよな』

「まあ、乳酸菌飲料って意味なんだろうけど、けっこうカルピス味でカルピスの名前じゃないの多いよね」


 俺はまたパピコを口にした。うん、食べれば食べるほどカルピス味だなこれ……。

 パピコの冷たさが頭に染み渡るにつれて、だんだん考えられるようになってきた。誰かとパピコ分け合って食べるなんて、小学生の時おっくんとやった以来だな……。……え、ていうか、俺、好きな人とパピコ分けっこして食べてるの!? うそだろ、そんな甘酸っぱいこと、俺の人生に起きると思ってなかったんだが!?

 千歳はパピコに夢中になっている。うん、千歳は恋愛なんてピンとこないもんね、俺が衝撃受けてるのは何もわかんないよね……。

 まあでも、千歳と一緒にいられたら、こういう甘酸っぱい思いをこれからも出来るのかな。俺、そういうの全く耐性ないんだけど、受け止めきれるかな……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ