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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第8シーズン

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楽しみ方がわからない

 千歳に「今度はお前から手を繋げ」って言われてたけど、咲さんから即、手を繋がれたので機会を逃してしまった。反省……。

 咲さんに選んでもらった服を着たら、確かにシュッとして見えた。自分の魅せ方をわかってる人は他人を着飾るのもうまいんだなあ、今日教わったことは今後服を買うときに意識しよう。

 家に帰って、「見て、チョコミント色の服買ってきたんだ」と千歳に自慢した。千歳(黒い一反木綿のすがた)は目を丸くした。


『本当だ! チョコミント色だ!』

「本当はペパーミントグリーンっていうらしいけど。咲さんにパステルカラーが似合いますよって言われて、選んできたんだ」

『へえー、似合ってるぞ。なんか全体的にスタイルがよく見える』

「スタイルがよく見える服も教えてもらってさ、いくつか買ってきた。俺、上半身が薄くて、下半身はそんなでもないから、スキニージーンズとか足首出したりとかするといいんだって」

『よかったな。……なんか、チョコミント色見たら、チョコミント食いたくなってきた』

「ではこちらをどうぞ」


 俺は、咲さんと別れた後に輸入食品店で買った、チョコミントの箱を差し出した。


『え、いいのか!?』

「お土産。コンビニでもAmazonでも見ない奴だから、千歳食べたことないかなと思ってさ。ミントクリームをチョコでくるんであるんだって」

『わー! うまそう!』


 千歳は大喜びでチョコミントを受け取った。千歳が喜んでくれると、俺も嬉しい。

 ……咲さんと一緒に楽しいことをしたい、と話したけど、今日は正直……千歳にあげるチョコミントを探してたときのほうが楽しかった。いや、別に咲さんといてつまらないわけじゃないんだけどさ。

 うーん、服っていう、俺があんまり詳しくないジャンルだったからよくなかったのかな? どうすればいいだろう、俺の好きなもの……なんだかんだで小説も漫画も好きだし、今度は咲さんと本屋にでも行くか? 咲さん、男の娘好きってことは、相応に漫画も小説も好きだろうし……。

 彼女できるって、もっと舞い上がるかと思ってたけど、考えることが多いなあ。まあ、若いうちから普通に付き合ってる人は、普通にこういうことやってるんだから、俺も頑張んなきゃいけないんだよなあ……。

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