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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第8シーズン

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番外編 金谷千歳のひっかかり

 夕飯の時、『で、咲さんとはどんな感じのことしたんだ?』と和泉に聞いたら、詳しく話してくれた。


「えーと、最初はメンズメイク教えてもらって、その後咲さんに見てもらいながら自分で自分をメイクしてさ」

『うんうん』

「で、そのあと、咲さんのフルパワーのメイク趣味を披露されて、こんな私でいいならどうですか、って言われた」

『おお! いい感じじゃないか!』


 ワシはすごくうれしかった。やっとこいつ、結婚に向けて具体的に進んだ!


「うん、まあ、俺も話してて悪い感じしなかったから、今度は普通にお茶して話しましょうって言ってさ」


 和泉はすまし汁をすすった。


「咲さんの方から、いろいろ咲さんのこと教えてくれたからさ。咲さんと今度は普通にお茶して、今度は俺のこといろいろ話そうかなって」

『うん、いいじゃないか』

「まあ、俺の好きなこととか、あと千歳のこととか、おばあちゃんのこととか。言いにくいことだけど、俺の親がいろいろアレで付き合いがないってことも、ちゃんと話す」

『うん、まあ結婚も視野にって相手なら、そういうことも話さないとな』

「親のことについては嫌がられるかもしれないけど、それならそれで仕方ないし、また次だ」


 和泉が少しさみしそうな顔をしたので、ああ、こいつは咲さんにフラれるのはいやだし、割と咲さんのこと好きなんだな、と思った。


『咲さんが嫌がらないといいな』

「うん」


 付き合うならお互いのこと知って、お互いのこと嫌じゃないかどうか、知らなきゃいけないもんな。

 こいつは咲さんに自分のことを話す。言いにくいことでも、ちゃんと話す。

 ……こいつは、咲さんに大事な人のことも話すのかな? ワシには言わない、大事な人のことも話すのかな?

 それを想像したら、なんだか胸がぎゅっとしてしまった。

 こいつ、恥ずかしいからワシに教えられないって言うけど、何が恥ずかしいんだろう。緊急事態だったとはいえ、ワシ、こいつが吐いて漏らしたときの世話もしたことあるのに。

 そんな相手にも恥ずかしくて言えないって、どういう人だろう。

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