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メリーメリー

 初恋の人からクリスマスカードが届いた。消印は、十年前のクリスマスイヴ。

 初恋の人で、初めての恋人だったのだけれど、十年前のクリスマス前に大げんかをして、それきりになってしまった。


「変なの」

 

今では私には新しいパートナーもいるし、あっちもあっちで幸せにやっているだろう。携帯も持っていないときだったから、電話もメールもしたことはないけど、本名で検索すれば、Facebookは出るかもしれないけど。


 カラフルなイラストのクリスマスカードの、せまっこい余白に、小さい字でたくさん、言葉が詰め込んであった。ごめんだとか、埋め合わせがどうとか。とっくに終わった恋の残骸なのに、どうして今更。大げんかの原因だって、ちっとも覚えていないっていうのに。

 カードをひっくり返すと、彼の名前と、住所が几帳面な字で書いてあった。

 ふうん、と特に何の感想も抱かないで、私はペンを執る。友人に配って、余っていたクリスマスカードが一枚、あったはずだから。

 あの日言えなかったメリークリスマスくらいは、届けてもいいだろう。

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