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第89項「はじめての妹以外の女性との休日の過ごし方⑦」

前回第87項と記載されていましたが、88項です。失礼いたしました。


今回は休日お出かけ編最終回です。

更新時刻遅れてすいません。

「まぁ。先輩の最後の余計な一言で少しむっとするというか私の事を理解してくれて嬉しい気分に浸れて終われると思ったのに…。先輩の良くないところはそういうところですよ?」


俺は華南さんが何を言っているのかよく分からなかったが、俺の発言が華南さんのご機嫌を損ねたことは間違いない気がする。


この人本気で怒らせると厄介だからなぁ…。

普段温厚な人を怒らせるとその間はかなり扱いに困る人が俺の身近にも居る。

それは俺の妹だ。


あの人も普段は温厚で穏やかな性格であるのだが、仏の顔も三度までということわざがある様にあいつも人間なので一度俺が怒らせてしまった時は兄妹間の仲がかなり緊張状態に陥った記憶がある。怒らせた原因は…。たしかあの時も今日みたいに兄妹でどこかに出掛けた時に俺がふと漏れた言葉に対してその場で怒られた記憶がある。


あの時は本当に怖かった。

そんな過去の事を思い出していると…。


「いま、私が怒るとめんどくさくなるとか一瞬思いましたよね?」


この人俺が思っていること予測できる能力なんか持っているのかよ…。


「お、おもっていないです…。」


俺の返事はたじたじ状態だ…。実際思っていましたけど…。

…というか怒るとかなりめんどくさい人になると丈瑠から前に聞いた気がする。


ただ、逆に怒ってほしいと言う変人が一定数居る事から需要が無い事もないとか…。

世の中色んな嗜好の人が居るんだなぁと思ったものだ。


「ふ~ん…。先輩って仕事の時は優秀な人材だし一生懸命なところが良いと思っていて仕事面でも助かっているので契約上では何も問題はありませんけど、プライベートというか女性に対しての配慮というか…。気遣いと言うか…。いや、気遣いはあるんですけど…。女性が気づいてほしいところに全く振り向かずあくまでも仕事での契約において理解したみたいなこと言わないでくださいよ。女性は恋する乙女の塊なんですよ?」


一つ疑問に思ったのは”女性は恋する乙女”と言ったが、実際華南さんは現時点で恋する乙女なのだろうか…。少し気になるところでもあるが、まぁどっちでも良いと言えばどっちでも良い気もする。


ただ、俺は”女性は恋する乙女”だと思っている全ての女性に対して上手く返答というか鈍感な部分があるのでこういうことを言われたのかなと思う。



「はぁ…。何言っているかよくわからないけど、要するに女性のことをよく見てそれに応じて考えろっていう事か?」


俺はいまいち咀嚼しきれていない気もするが、この意見をぶつける。


「あんまりわかっていないようですけど…。まぁ。今はもうそれでよいです…。じゃあ、映画の感想を言い合いましょうよ?」


俺が思っていたことは華南さん思っていた事とは違うような感じだった。


「おう。そうだな…。やっぱり最後の桜並木での男主人公と元幼馴染で初恋だった人が告白をするところは感動したなぁ........。」


俺も恋愛に関しては疎い事を自負しているが、いつか好きな人ができたらこういう場所で告白するのも良いかもしれないなぁとも思った。


「そうですよね…。それも桜の木が数多く並ぶところで夕陽に照らされながら男の子の初恋だった女の子の方が男の子に気持ちを伝えようとするときに男の子の方が”もしかしたら君が今思っている気持ちと同じかもしれないから俺の方から先に伝えても良い?”という部分を言った時の相手の女の子の顔やもしかしたら男の子の方も私と同じことを考えているのではないかといった部分が伝わってきてあの告白シーンは観ている側としてドキドキでしたね。」


華南さんの顔を見ると機嫌も少し戻り告白する場所への憧れを持っていることが伺えた。

恋に疎い俺から見てもこの映画を見て”主人公達のような恋をしたい”と感じた男性陣も多いのかなぁと思う。


「ああ、そうだよね~。それに2人が告白をしている時の男女の姿や枝垂桜や足元の砂利に当たる日差しの雰囲気とか見ても絵の作り込みが伺えたよね…。もし、あの桜並木にモデルにしている場所とかあったら見てみたい気がするもん…。」


「私もモデルとかあれば聖地巡礼とかして実際に足を運んで見てみたいですね。あとはいままで主人公の男の子と同棲生活をしていた女の子の方が男の子の事は好きだけど、男の子の方が幼馴染で初恋である女の子の方に好意があることを理解して悔しがるようなもう振り向いてもらえないと感じているところのような心情描写的に見ると細かく描かれているなぁと感じましたね…。」


確かに主人公が幼馴染であり初恋の女の子が話している場面での嫉妬心も見受けられたけど徐々に主人公が彼女と話しているのを見てもしかしたら両者が両片思いであると分かった時の今まで同棲生活をしていた女の子がショックを受けている部分は可愛そうな気持ちにもなった。この物語は全体的にけっこう人間の心理状態状態を鮮明に描いているのが特著的だなと感じた。


「最後にその同棲生活をしていた女の子の方も初恋の女の子と一緒に住んでいた弟と結ばれて良かった気もするけど、もしあのまま2組とも結婚したとしたら、主人公と同棲生活を共にしていた女の子はさ一緒の親族になるという事だから自分がその立場になったらなんかお互い気まずい気もするけどね…。」


「確かに…。言われてみればそうだよね…。私も知っている人であるとはいえ元彼と親族になるのは少し気が引けそうだけどね…。」


「まぁ、全員が一応あの物語では幸せになったからよかったんだろうけどなぁ…。」


俺はそう思ったが、この映画を見て恋愛は人間の感情を揺さぶることが多い事でありそれをやってでも良い人と繋がりたい。結ばれたいと思いそれに向けて努力するんだから凄いなと思ったし恋をするにはエネルギーを必要とするんだなと感じた…。


「概ね感想は言い合えたので、この後どうしますか?」


「いま、17:00くらいだから、家に帰る感じで良いと思うよ。帰りに食料を買って行きたいというのはあるけど…。」


「まぁ、先輩ならそう言うと思いましたよ…。先輩ももう少しガツガツ行かないと今日が恋人同士のデートだったら女性に捨てられますよ?」


「かもな…。」


「まぁでも先輩はそれでよいかもしれませんねぇ…。その方がバランスも取れるかもしれないので…。」


「うん?どういう事?」


「草食系の先輩には言えませんね…。たぶん聖奈ちゃんも苦労したんだろうな…。こんな草食系の兄が居たら…。」


「できればもう少しこのまま楽しみたいところですけど…。明日も仕事があるので、帰りましょうか?」


「うん。ごめん。草食系で…。」


「いや、大丈夫ですよ…。例え先輩が草食系でも私の方から今後は積極的に仕掛けますのでよろしくお願いしますよ?」


「それはお手柔らかにお願いしたい…。でも今日は久しぶりに外出出来て映画見れて華南さんの仕事とは違う面が見れたし服とかも普段仕事の時とは違う服装だったことやメガネに関しても大学でかけている時とは違う形のメガネ姿も拝めたから俺は今日一日とても楽しかったよ。ありがとう。」


「え、いや、せんぱいからそんなコメント頂けるなんて…。こちらこそ最初お出かけに誘った時に乗ってくれたこと私達のお出かけを企画する際から楽しかったですし、きょうの午後の時間は本当に私的にも男性とお出かけする事自体が初めてだったのでこちらこそ楽しかったです。先輩のオシャレ姿も拝めたので私的にも満足です。こちらこそありがとうございました。それで、提案なんですけど、次2人の仕事の休日が取れるのはいつか分からないけどもし仕事が無い日があったら一緒に出掛けたりしても良いですか?」


「あ、こっちもいつ出掛けたりできるか分からないけどさ華南さんとどっか行ったりしたいと思っていたから草食系男子の俺で良いなら次またどっか出掛けたいなぁと思うよ…。」


「あ、ありがとうございます。先輩の口からそんな言葉言われて嬉しいですよ…。」


「そうか…。俺も華南さんと考えが同じで良かったよ?」


「暗くなりましたし帰りましょうか?」

まだ残る日差しが華南さんの頬に当たり美しさが増しているのが分かる。


「ああ。そうだな…。今日はありがとうな…。」


「ええ、こちらこそですよ。せ・ん・ぱ・い~」

可愛い後輩の声を聞きながら俺は華南さんの横を歩く。


こうして先輩・後輩の半日という短いお出かけ編は幕を閉じたのだった。


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