第83項「はじめての妹以外の女性との休日の過ごし方①」
デート回開幕!!!
しばらく続きます~~。
俺は、駅のコンコースのどこから見てもよくわかる大きな壁時計の短い針がちょうど”11”を指しているところを見ながら立っていた。
集合時間の12:00である1時間前にはこのスペースに居ることになる。
久しぶりに仕事以外の場面で休日に家の外に出た気がする。
自分がやっている趣味は大体家の中で完結できるので、休日外に出る用事といえば仕事に行くか食料を購入する為にスーパーマーケットに足を運ぶくらいだ。
それに休みの日にこんなに着飾って出かける事なんて過去を振り返っても数回しかないかもしれない。
俺にとって”休日=ラノベを読む”という式があったので昔から休みの日は家にでないというのが自分の中のルール?みたいなものだった。
何度も言っているが、集合時間まであと1時間もある。
1時間もあるのになんで早く来たのかというと前に丈瑠に”女性とのデートの時は男の方は集合時刻の1時間前には居るものだよ~。決して、女性を待たせてしまうのは大問題だからね、特に初デートの時は遅れたら時間を守らない人なんだなという印象を植え付けてしまうからね”と言われた。
そもそも今日の外出は”お出かけ”だから。”デート”じゃないから…。
俺はそう何度も自分にいい聞かせる。
丈瑠の言いつけ⁉を守って今こうやって待っているが、こんなに早く来なくても良いのではと思ってしまうけどな…。
本当に男女で出掛けをする際の男性がやるべき事って苦労するというか理解に苦しむことが多いなぁと感じる。
こんなに多くやるべき事をやってでも男性はいや、場合によっては女性は気になった相手の為に時間とお金をかけてでもそれに向き合い手に入れようと奮闘する世の恋に燃える男性・女性は凄いなぁと思う。
まぁでも最近は”草食系男子”という人も結構増えているから恋愛に興味ないと言う人もけっこう多いと新聞で読んだことがある。
それに草食系男子が男子が発生した理由としては”収入が少ない”といった理由で”婚約”や”結婚”を諦めてしまう人が多いんだって。それに”低収入”の人に”草食系男子”が多いとか…。
まぁ個人によるだろうしあくまでデータだからどこまで正確かどうか分からんけどな…。
その理論で行くと俺は将来低収入で生活に苦しむ事になるなぁと思う。
俺は恐らく今後あるかどうか分からない女性との休日おでかけに集中した方が良いなぁ。
一番最初丈瑠の父である健さんの提案によって丈瑠に相談?しながらも今こうして大学生であり小説家でもある”新前華南”という女性と休日におでかけすることになった訳だが、自分から進んでやりたいと動くことは無いだろうと思う。
そんなことを考えていると既に駅の壁時計の針は11:30を表していた。
時計という駅の守り神だけが一番仕事していると思う。
いつかこの時計に休日を与えて欲しい物だ。
俺の視界が急に誰かの手に覆われて前が見えない。
「だ~れ~だ?」
まぁこういうことを言うのはちょっとずるいと思う。
それにこれって俺の勝手な考えかもしれないけど、恋人になった人がやる物だよね?
俺とこの声の主との関係はビジネス関係でありなぜか住んでいる家が隣同士くらいの関係のはずなんだけどな。いまは誰でもこういうびっくり作戦が流行っているのかもしれない。
「ねぇ~~高島さん早く答えてよ~。わたしはだ~れ~だ。」
「その声と歩き方は華南さんだろ?」
「はい。せ・い・か・い!!よくできました~~。」
覆われていた手をとりながら笑っている華南さんの姿がいつもよりテンション高めで目の前を立っていた。
この人最近仕事疲れで目が死んで居たから光が灯っているような目をしているから俺は少し安心する。
「家がとなりなんだから集合場所まで一緒に行っても良かったんじゃね?」
「女の子はお出かけであっても集合場所に待ち合わせてから一緒に行きたいものなんですよ。」
「乙女か?」
「女の子は乙女という言葉で生きているんですよ?覚えておいてくださいね?」
「ほう。そうなのか…。頭のどっか片隅にメモしておくわ。」
「大事なところにメモしてくださいよ~。それに.....。私の場合苦手な男性とそもそも出かけることなんて無いし…。(小声)」
なんかいま最後の方に何か言ったような気がするけど…良く分からない。
俺はもう一度華南さんが着ている服装などを見ている。
「着ている服装似合っていて良いね!!。いつもの仕事に行く服とはまた違った落ち着きがある服装だなぁ?それにメガネも普段かけている物と少し違うし。」
「ありがとうございます。まさかメガネがいつもと違う部分まで一発で見抜くなんて…。
高島さんって観察力のレベル本当高いですよね?」
「まぁな。それが俺の本来に仕事だからなぁ。人の動作や所作、身に着けている物は日々観察しているからなぁ。もう職業病?みたいなやつ…。」
「確かに。そうかもしれませんね。観察力あるのは、女性にとって普段と違う所を気づいてもらえる確率が高まるのでポイント高いと思いますよ~。」
「そうか。職業病になりつつあるものでまさか評価されるとはなぁ…。」
「最初は。コンタクトにしようかなとも思ったんですけど、ファッションとして丸い形のメガネを最近かけていないなと思ってかけてみました。。高島さんはメガネをかけている女性ってどう思いますか。」
「好きだよ…。メガネかけている女性…。可愛さが倍増すると思う…。めっちゃ可愛いと思うよ~。」
「”好き”だなんて。それに普段高島さんの口からこぼれる言葉の中でダントツに少ないと思う”可愛い”という言葉を聞けるなんて…。」
「そんなに俺が”可愛い”という言葉使うこと珍しいか?」
「ええ。100年に一度の奇跡くらいのレベルですよ。」
「そうか…。」
「高島さんもメガネいつも使っているメガネとは色やデザイン違いますね?よく似合っていますよ~。」
「おう。ありがとうよ~。いつもは薄型メガネだけど、今日はあえて黒縁のメガネにしてみた。普段大学や仕事ではかけないけどなぁ。俺はあまり女性と出掛けたことないからお手柔らかに頼むぜ。」
「それは無理な相談ですね。普段とは違う高島さんの姿が見たいのでいつもより要求強いかもしれないですけど、今日だけは許してください!!それに今日は作家とアシスタントという関係は取っ払って考えて普通に先輩と後輩という定で行きますよ。」
「ああ。じゃあ?行くか?」
「はい!!楽しみですね!!」
こうして俺たちの休日おでかけが開幕した。




