第75項「初デートのプランを幼馴染に相談する 序」
連続更新できた~。
なんか、ブクマ&評価増えている~~。
ありがとうございます。
新前華南好きな人がもし居たらですが、登場までしばらくお待ちください。
居たらの話ですけど…。
「トシが俺に恋愛の相談をする時が来るなんて思わなかったよ~。」
俺たちは、大学の食堂が入る建物の3階のフリースペースで話していた。
「まぁ、そうかもな…。恋愛に限らず丈瑠に相談したこと自体ないかもな…。」
俺はどっちかというと丈瑠の話を聞く側に立つことが多かった。
「俺とトシが話す時って大体俺が一方的に話すことが多いからさ、昨日急に”相談がある”って電話があって驚いたよ。まぁ、何の話かは想像できるけど…。」
丈瑠の顔を見るともう準備してきた顔になっていた。
「理解が早くて助かる。」
「俺も先週の土曜日に父さんから聞いたよ。”俊明にデートを誘って来いって言っちゃったよ~”って。」
いくら幼馴染とはいえ、親子で他人の恋愛事情を話しているとはね…。
健さんも息子の恋愛事情を俺に聞く前にまず本人にこういう時に聞けばよいのにと思ってしまう。
「…という事は大体の概要は健さんから聞いた感じだから最初の説明は省いて良いよな?」
「もちろん聞いているけど、トシからも説明欲しいなぁ~。」
「わ、わかったよ。健さんにこの間、仕事の話で大宮で会ってさその仕事の話が終わった後にさ、”恋人でも作らないのか?気になっている人とか居ないのか”と言われたんだよ。それで”居ないですね”と答えたら、好みの女性のタイプの話になって、その後に”その好みのタイプが自分の近くにいるじゃん”ってなって。”華南さんとかどうなの?”ってなり”仕事や大学で一緒に居る事が多くて自分の好みに当てはまっていて気になっているんだったらデートにで誘ってみたらどう?”って言われて俺はデートの誘い方や当日何すれ良いか見当がつかないから自分の周りに居る自称恋愛スペシャリストに頼んで見て今に至る感じ…。」
「なるほどね、自称恋愛スペシャリストという名前は酷いけど、まぁそれは今は良いわ。トシの好みや相手に求めるものは何か聞いてよい?」
もう俺はこの質問何回も聞かれた気がするが、答える。
「丈瑠も知っていると思うけど、俺の趣味はアニメやラノベが好きだからそれらの趣味を理解してくれる人だなぁ。容姿の方は…。髪色・髪型はその人に合っていれば基本OKだなぁ。体型は痩せている人の方が良いなぁ。身長は標準くらいかな。高すぎず、低すぎずていうかんじ?」
俺は”3食ご飯を作ってくれる人”とは答えなかった。
もう2回も同じ失敗はしたくなかったからだ。
「なるほど、あとあれだろ?最低限3食の飯を作ってくれる人だろ?」
俺はびっくりした。丈瑠がそのことを知っていることを…。
「え、なんで知っているの?」
「先週の週末に親父と話していた時に笑いながら俺に教えてくれた。2人でさすが、悠梨さんの息子だなって納得していたんだよ。」
「そこまで話は聞いていたのか…。」
俺は少しうなだれる。恥ずかしい…。
「まぁ、俺は大事なことだと思うよ。最低限ご飯が作れるというか一緒に生きていく中で、家事とかできる女性はポイント高いのは分かるから。学生のうちからそういう女性を見つけられると理想だという気持ちは間違っていないと思うよ~。」
俺は自分が考えていたことに間違いは無かったんだと安心する。
「それで~、トシはぶっちゃけ華南さんの事どう思っているの?」
「う~ん、俺は別に彼女の人柄は全然良い人だとは思っているよ~~。」
「”彼女”って言ったけどもう自分の彼女だと思っているんじゃないの?」
「いや、だからこれは代名詞での彼女っていう事だから。別に深い意味はないわ。」
俺のことからかっているな…。
「そんなこと分かっているよ。冗談だって…。確かに俺から見ても新前さんは容姿端麗だし、性格も告白される時の態度以外はまぁ至って普通の穏やかな人だって聞いているしなぁ。可愛さ的には新前舞美の方がギャル系の可愛さに対して新前華南さんの方は、少し性格とかも異なる美人という言葉が似合っている印象だよなぁ。」
「丈瑠、よく知っているんだなぁ。感心するよ…。」
俺は思わず溜息をつく。
「まぁ、そう言った情報は人脈が広いから自然と流れてくるんだよなぁ。それで、親父から聞いたけど、大学、仕事、プライベートとほとんどの時間を一緒に過ごしていて好きになったりしないのか?」
「俺らは最初、ビジネス関係から始まって一緒に行動することが増えたからなぁ。う~ん。一緒に居て嫌な感じは無いし、気楽である感じはする。だから、妹の次に話しやすいという認識だなぁ。だから”好き”というエモーションがあるのか俺にも分からないんだよ~。」
「なるほどなぁ。それで、もうひと段階踏み込んで”一緒に出掛けたら多少は気持ちに変化が訪れるんじゃない”と親父に言われてデートプランを一緒に考えて欲しいと昨日泣きながら俺に電話をかけたんだな…。」
別に泣いていないし…。
普段淡泊に生きている俺に少し感情が入っただけだし…。
「最後の部分だけ余計な文章が追加されたけど、大体の要旨はそんな感じだ。この通り頼む。」
俺は一応頼むポーズをする。
「う~ん。じゃあ、ここは高校時代に世話になってきたし、まぁ今でも世話になっているけど、幼馴染として一肌脱ぎますかね…。」
俺のデートプラン計画はまだまだこれからだ。




