第61項「翌朝、舞美さんとのランニング」
ご無沙汰しています。
1週間忙しすぎて更新できませんした。
ごめんなさい。
忙しさはまだまだ続きそうですが、暇を見つけて書いていきたい思います。
昨日は、華南さんの大学までの登校のボディーガードを行った。
華南さんは朝ご飯を食べて以来ずっと無口だった。
今日の高久家との夕食兼会議について伝えても反応が薄く少し心配だった。
昨夜に舞美さんの方から”5:40にマンションの玄関ホールに集合でランニングの方よろしくお願いします。”と連絡があった。
俺は起きてしばらく太陽を浴びた後に夕方のさと美さんとの会議で必要だと思われる物を準備した後走って運動した後に着替える服も出しておく。
俺は運動着に着替え早めに玄関ホール前に行く。
するともう舞美さんは先に来ていて準備体操をしている。
俺の足音に気づいたのか挨拶をしてくれた。
「あ、おはようございま~す。」
「おはよう~。集合時間より早くお互い集まったけどもう行こうか?」
「あ、はい。そうですね…。」
俺と舞美さんは近くの公園まで歩いて行く。
ちょうど空の向こう側に太陽の見えている。
「高島さん、私の運動着姿を見て何か感想とかないんですか?」
舞美さんは俺の前に立ちはだかって聞いてきた。
「あ、確かにごめん。言っていなかったね。」
俺は彼女の髪が太陽に照らされて光り輝いている姿を見て今の彼女の服装に合う上手い表現を全力で探す。
「早く、何か言ってくださいよ~。何か私が褒めるよう強制しているみたいじゃないですか…。」
手を組んで少し顔をふくらまして俺の返事を待っているようだ。
「いや、普通に服装とかも似合っていると思うよ。舞美さんは普通にルックスが良いからどんな服を着ても良いと思うよ。てか…この感想を言う必要ある?」
正直な疑問をぶつける。
「そりゃあ、男は女性の服装について何か言うべきでしょうが…。それに”普通”って何ですか?まあ一応感想を言ってくれたのでまあ、良いですけど…。」
最後の方は何を言っているのか聞き取れなかった。
そういう服装とかを褒めるのは恋人同士でやる物だと思っていたから恋人ではない男女でも男性は女性の服装や持ち物について褒めるというのはめんどくさいな。
まあ前に聖奈から女性と出掛ける際は服装等はよく褒めるようにとは強く言われたけどこれお出かけじゃないしなあ…。ただの朝のランニングなんだけど…。
「なるほど。そういうもんか…。」
「そういうもんですよ~。覚えておいてくださいね。」
舞美さんはそう言った。
この人は自分の意見をかなり強くぶつけてくるんだなと感じた。
俺らは公園の入口の前に着いた。
既に公園の中を犬を連れて歩いている人や本気で走っている高校生みたいな人もいる。
「じゃあ、準備体操をして、いきなり長く走るのは大変だし身体に負担がかかりすぎるのも良くないから今日は1.0㎞くらい走るのが良いと思うけどどうかな?」
「あ、そうですね…。最初から7㎞走れとか言われなくて安心しました。」
「いきなり7㎞も走れとか言わないよ。目標を持ちつつ自分が現時点で走れそうな距離を
走るのが良いと思うよ。」
「じゃあ、今日は初日なので1.0㎞にしておきます。」
俺らはランニングコースの中の広場で各自しっかりと準備体操をする。
「高島さんはいつからこんなに早く起きて朝走っているんですか?」
突然質問が飛んできた。
「俺が一人暮らしをはじめて半年くらい経ってくらいかな。この仕事をしていて体力が急に落ちた気がしたと感じて何でなのか考えたんだ。それで実家から大学に登下校してきた時は家から駅まで徒歩で大学の最寄り駅から大学まで徒歩だからさ。この運動を毎日授業がある度にしていたから体力がある程度は維持できていたんだと感じたんだ。だから体力を取り戻し仕事にも影響が出ないようにする為にこの朝の運動を始めたわけだ。」
「なるほどそうだったんですね。実家から大学に通うというのもけっこう体力使いながらも体力を維持できていたんですね。じゃあ先輩も準備体操終わったっぽいので走りましょうか?」
「おう、そうだな…。今日は無理しない程度の速さで良いと思うよ。」
「はい。そのつもりです。」
俺は1週約1㎞程度の長さのランニングコースを舞美さんが走るスピードに合わせて走る。
走り終えるとまだ初夏なのにけっこう彼女の髪やおでこには汗の粒が流れ落ちている。
「いやぁ。1㎞くらい余裕かなと思っていましたけど、走ってみるとけっこうきついで足元にある800Ⅿのポイントの所から最後が辛かったですね。」
「まあ、最初はそんなもんだよ。俺も毎日続けてきたから7㎞走れるようになったからね。毎日継続してやれば舞美さんでもできるようになると思うよ。」
「ありがとうございました。高島さんに相談なんですけど良いですか?」
相談って何だろ。俺ができるアドバイスとか限られているしなぁ…。
「何だね?」
俺は走った後に足や手を使って整理体操をしながら聞く。
「実はわたし読者モデルを始めようかと思っていて…。始めようかと考えるきっかけは華南のアシスタント作業も高島さんに引き継いで貰って自分も華南みたいに創作する事は出来ないけどなにか芸能関係でやりたいなあと思って。」
容姿端麗美人であるこの人にピッタリな仕事だな…。
「なるほど…。事務所とかはどうするの?」
「それに関して言葉たらずでしたね。芸能事務所からはお誘いを既に頂いているので試験をパスして合格が決まれば所属できる運びになると聞いています。しかしどうも決断できなくて…。」
「なるほど、誘いが来るなんてすごいなあ。芸能関係に興味があって事務所の方から
オファーも来ているんだったらやってみても良いんじゃない?それに失敗したらしたらで何とかなるし。とりあえず挑戦してみることが大事だと思うよ。」
「そうですよね。」
少し不安な顔から決断の顔に変わった気がする。
「まあ、また何か相談とかあったらいつでもしてくれて構わないけど…。」
「分かりました。事務所のオファーを受け取って正式に所属できるように頑張って見たいと思います。」
太陽の下、自分の人生と言えば大げさだが新たな針路を決断した女性の姿を俺は見ているようだった。




