第58項「幕話 新前華南side⑮」
家に着き舞美に私達の家のカギを高島さんにも仕事上便利な為持っていてもらった方が良いのではと提案したところ理解を示してくれて予備で持っていたカギの1つを彼に渡し、
彼は家に帰っていた。
それと明日から今日より早く起床することを決め、また高島さんが私達の部屋に入ってくる時間帯を早めてもらうにあたって朝食の方も材料は割り勘にして作る場をこちらが用意し作るのを高島さんにやってもらい一緒に食事を摂ることについても提案したところそれに関しても舞美は理解をしてくれ許可出た。
私は、お風呂に入り一日の疲れを癒していた。
今日は、授業やってその後仕事ではあったが、基本的に朝から晩まで高島さんと一緒に居た気がする。
お風呂に上がり頭にタオルを巻いてしばらく乾くのを待つ。
「はなぁ~。朝ごはんちゃんと食べれたの?」
既にお風呂に入る寝間着姿の舞美が近くに来た。
「うん。高島さんが手際よく作ってくれた物が机に載っていたから本当に助かったよ~。彼の力が無ければ私はお腹を空かせたまま授業を受けることになっていたよ~。」
「それは、あんたが早く起きないのが悪いのよ。私は何度も声かけたのに。目覚まし時計2つにしてみれば明日からさ。」
「う~ん。それでも目覚まし時計の音が聞こえないんだよね。」
「部屋の外に居る私が目覚ましの音が聞こえてなんで時計の近くに居る華南が聞こえないの?学生でもあり仕事もしているんだからもっと自覚持ちなさいよ。」
これだとどっちが姉なのか分からない。
舞美が言っていることはなに一つ間違っていないんだけど、私は一度寝てしまうと中々起きることができない。これは昔から成長できていないところだ。
「まあ、いいわ。華南のそれはたぶん私が言い続けても直らないだろうからもうこの話はいいや。とりあえずさっき聞いた感じだと明日の朝7:00くらいにこの家に来るという事なのね?」
「うん、そんな感じ~。」
「まあ、私も朝ご飯を作らないで他の事に集中できるのは良いわ。明日の朝食の献立とかは何か言っていた?」
「一応和食が食べたいってこっちから言っておいた。だから、普通の和食の朝ご飯になると思うよ。」
「そう。さっき冷蔵庫の中を確認したけどたぶん料理できる程のは材料は揃っているから大丈夫そうだね。私は彼の料理食べたこと無いから分からないけど、食にうるさい華南が満足するくらいの味だと聞いたから少し楽しみだわね。」
「じゃあ、私ももう寝るね。明日も早いから。華南も早く寝なさいね。」
「は~い。」
私はドライヤーで髪を乾かしながら私の大学の授業の時間割を写真撮って高島さんにメールで送る必要がある事を思い出した。
私は急いで濡れた髪の水気を落として自室に入る。
明日の授業を確認して授業に必要な教科書等をリュックに詰めていく。
明日の授業は2限開始でそれで終わりなのでけっこう気持ち的には楽である。
その授業は”日本文学史応用”という授業で毎回の授業で先生が一方的に学生に話をしていく。
講義型の授業で履修している人もけっこう多く文学部に所属している人は履修必修にもなっている科目だ。
私はそれに必要な教科書を入れ終えそしてスマホに保存してある時間割の表を高島さんの
スマホに送ろうと思ったが高島さんのメールアドレスが見つからない。
あれ、どこだっけ?
確か前に私が高島さんの家で看病をしてもらった翌朝に交換した気がするんだけどな。
あった、あった。これだ。私は一番下までスクロールしてやっと見つけた。
私は、高島さんのメールの所を開くとメールアドレスを交換して以来私は一度もメールを送っていないことが分かった。
本当は俊明さんと仕事関係で連絡する為に交換したんだけど…。
高島さんの妹である聖奈ちゃんとはもう既に何度もメールのやり取りをしていて会話の方も弾んでいる。
会話の内容としては、受験勉強の時のリラックス方法とか今話題になっていることなどだ。
私には双子の妹である舞美が居るが、
もう一人妹ができたような気分だ。
それに今時の女子高校生から話を聞くと小説を書く上でも参考になるところが多い。
私は、俊明さんのメールを開く。
どうしようなんて書き始めるのが良いんだろう…。
“今日は朝から夜まで有難うございました”と書き込む。しかしこれだと、何かずっと一緒に居た恋人宛に送るメールみたいだしなあ。
“おはようございます。昨日は朝起こしてもらい朝ご飯作ってもらって大学まで一緒に行きそして放課後も私の仕事にサポートしていただきありがとうございました。夕食時も高島さんの高校時代に話とか聞けて楽しかったです。また今日からもよろしくお願いします。追伸時間割は画像で添付しました。”
これで良いかな。
高島さん4:00に起床って言っていたから、このメールを見るのは明日だろうしね。
初めて男性にメールを送る文章にしてはこんなもんだろうと思う。
私は送信ボタンを押して眠りについた。




