第55項「居酒屋での談義⑦」
平日の更新時刻は12:00のままにしますが、土休日の更新時刻は14:00に変更しようと思います。
把握の程よろしくお願いします。
「そうだ、俊明君、最近うちの息子の丈瑠とはどんな感じ?」
話しの内容が変わった。
「そうですね、自分週に一度しか授業入れていないので、大学に毎日登校している訳ではないので毎日会うことはないですね。ただ、最近は水曜日の昼休みとか授業が無い空コマの時間とかに会いますね~。」
「丈瑠さんというのは、高島さんの友人なんですか?」
「ああ、そうだね、友人と言うか、さっきの話しにも出たさと美さんと俺の母親との関係と似ていて小学校時代からの長い付き合いなんだ。俺は中学卒業したらそれぞれ別の進学先に進むと思っていたんだけど、結局高校も大学も同じところに進んだんだよ。新島先生は丈瑠の事知っている?」
「そうですね、私は、月曜日の1限の授業が同じで今、丁度一緒のグループで活動しています。でも今のさと美さんと高島さんの話の感じだとまさか、知っている人が自分が行く仕事先でお世話になっている人の息子さんで高島さんの幼馴染だとは想いませんでした。」
「確かにすごい偶然かもね~。丈瑠はなんか迷惑かけていたりしないかしら?」
「そうですね、私はとても助かっています。私は文学部所属で”英会話応用”を必修科目として履修しなくてはならないのですがこの科目は文学部以外の学生も履修できる授業で彼は、コミュニケーション能力が高いのでグループ活動の時はいつも助けられていますね。」
3年生でもまだ必修科目とかあるのか…。学部によって単位取得方法も全く異なるんだな…。
「そうなんだ、あの子家では全く大学の事話さないから心配だったのよね~。大学から送られてくる成績表を見ると大体S評価と記載されているからまあ、成績が上位なのは良いことだと思うんだけど、私自身は学生の時優秀では無かったからいつもびっくりするのよね。私の遺伝ではないならたぶん健さんの遺伝が流れたんでしょう。」
あいつって昔から地頭は良いよな。
履修登録した科目の評価が大体”S”って凄いな。俺は大体"B評価"なのに…。
「そうだ俊明君、前に丈瑠の机にラブレターみたいなものを見たんだけどさ、誰かと付き合っているのかとか知っている?」
「え、え、知らないですね。あまり男同士でそういう話はしないので。」
もちろん男女でもそういった話しはしない。
まあ、俺の場合話す女性がそもそも居ないんだけどね…。
俺はいち早くこの会話から逃げたかった。
「え、でも丈瑠、高校の時に何人もの女子から告白されているって聞いたよ。それにバレンタインデーの時とか俊明君も丈瑠のチョコレートを運びに家まで来ていたじゃん。本当は今、恋人が居る事知っているんじゃないの?それに高校生の時は告白の返事の方法とかホワイトデーのお返しは誰に相談したのか聞いた際に”トシ”に相談したって言っていたわよ。」
本当この人自分の息子の恋愛事情知りたがりすぎだろ…。
なんで俺がいつもこの親子の事に巻き込まれるの?俺、この人の息子じゃないんだけど…。
「丈瑠さんという人は高校時代からかなりモテていた方なんですか?」
俺は目の前にさと美さん(丈瑠の母親)が居るからどう話そうか考えていた。
「私に気を使わなくて良いよ。思っていること言っていいよ。」
あっざす。本音ぶつけますわ。
「思っていることと言うか、丈瑠は高校時代は卒業や入学の時期になると昼休みとか放課後とかいつも呼び出されていたなぁ。俺はもう長い間友人関係をやっていてあいつの内側の部分も知っているからあれだけど、他の人はなんとなく彼のかっこよさと誰にでも優しいところで惹かれ好きになる人が多い気がした。まあ、俺も何度も彼の告白をしている側で立ち会ったこともあるから大体の理由がそういう感じなんだよね。それに彼の恋愛取引に協力させられることが多かったかな。まあ俺としては他に友達居なかったから普通に丈瑠と過ごせて楽しかったから今となっては良い思い出なんだけどね。」
「高島さんの高校時代はけっこう丈瑠さんと行動を共にしている事が多かったんですか?」
「そうだね、俺たちが進んだ高校は普通科以外に国際教養科という英語に特化した授業を行う学科があってそこのクラスは3年間クラス替えが無いんだよねぇ。だから、ほぼ毎日登下校から学校生活まで一緒だったね。それにあいつ頭良いからけっこう受験の時とか一般受験に向けて勉強の面倒とか見てもらっていたしね。あいつが居なかったらたぶんこの大学に入れなかったと思う。」
「じゃあ、高島さんにとって丈瑠さんは大事な友人っという訳ですね。」
「まあ、そうだね。大学入ってから少し彼も変化したけど今でも俺が持つ唯一の友人だと思っているよ。」
「まあ、なんかいい話だったわ。私から言うとしたら丈瑠の恋愛相談に乗ってくれてありがとうね。それにホワイトデーのお返しも悠梨ちゃんから聞いたけど俊明君が監修して作ったんでしょ?毎年。」
さと美さんが先ほど頼んだビールは2杯目のビールは既に3分の1しか残っていなかった。
「そうですね、それまでお菓子を家で作ることが無かったので自分が作れるレパートリーが増えて嬉しいですけどね。それにお菓子作りは奥深いですから。」
「丈瑠も言っていたけどトシの料理は世界一美味しいって聞いた時少し嫉妬したもん。まあでも料理上手でもある悠梨ちゃんの息子だからしょうがないなと思ったけどそれを聞いた後は彼女に教わったレシピで自分も作っているのよね。」
俺の料理よりまず母親の料理が世界一美味しいって言ってやれよ。丈瑠の奴。
「高島さんのお母さんも料理上手何ですね。」
「ああ、俺や聖奈の料理は基本的に母さんの料理が基盤となっているからね。そこに更に自分が足したいものを加えている感じだからね。」
「そうだ、大体机に載っている品は食べたけどどうする?〆で何か頼む?」
さと美さんは俺らに振る。
「そうですね、私は、お茶漬けにします。」
「俺は味噌焼きおにぎりにします。」
「分かった。私はどうしよう。もう少し飲みたいけど、今日は金曜日でははなくて水曜なのよね。ここで止めるとするか。若い2人も居るし。」
母が言っていたようにこの人の酔いつぶれる様を見るという地獄は無くなった。
良かった~今日が水曜日で…。
まあ、この人1人で来ていたらまだ飲み続けるんだろうけど、その先の出来事は想像したくない。
今日の居酒屋談義は折り返し地点をいったところだろうか。
アクセス数が増えていて驚いています。
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