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第54項「居酒屋での談義⑥」

すいません、遅れました~。

2時間の延発ですね。

特急料金の返金作業するところでしたね。


俺の回答に不満を持っているのか良く分からないが口をとんがらせている新島先生と俺らは、個室の席に着いた。


恐らく一応業界では有名な新島先生を守る為だろう。


どうやらさと美さんは最初からこの歓迎会を行うつもりだったらしくこの時間帯の席を予約していたみたいだ。この人仕事と言うか行動早いな。


俺らが断っていたらどうしていたんだろう。


久しぶりに個室居酒屋とか入った気がする。

前に来たのはもう1年以上前に父さんと聖奈がどこかに出掛けていて、俺が仕事を終えて地方から関東に戻ってきてそのまま都内の少し値段が張る個室居酒屋に母親と落ち合った覚えがある。


俺と新島先生とさと美さんはタブレット端末でメニュー一覧を確認する。


今や、外でご飯を食べる際にいちいち人に注文する店なんて少なくなってきてほとんど端末で注文できるようになった。

本当にすごい便利な時代になった気がする。


「高島さんは飲み物何にされますか?」


「そうだなあ。じゃあ、芋焼酎の水割りにしようかなあ~。新島先生はどうするんですか?」


「そうですね、無難にビールにします。高島さんはビールとか飲まないんですか?」

なんとなく今の若い女性はハイボールとか飲むイメージがあったのだが、ビールを選択するとは。


「う~ん、苦さが合って余り口に合わないんだよね。どっちかと言うと俺は日本酒とか焼酎の方が好きなんだよ。」


「なるほどね~。俊明君、本当悠梨ちゃんとお酒の好みも同じだね~。」


ここで、さと美さんが会話に入ってきた。


「そうですね、まああの人の息子ですから…。」


「じゃあ、飲み物は注文ボタンを押して送信するね。じゃあ、料理はどうする?新島先生、俊明君はいつも居酒屋で何を注文するの?」


「そうですね…。私はいつもお刺身とか煮卵とかコロッケといった揚げ物にお茶漬けが多いですね。」


最後お酒を飲んだ後のお茶漬けは良いよね。アルコールが浄化される感じで。

「なるほど、若い人でもお刺身注文するんだね。俊明君は?」


「そうですね、俺はミックスサラダ、焼き鳥の盛り合わせに軟骨の唐揚げ、だし巻き卵に最後におにぎり食べる感じですね。」


「なんこつ好きなんだね。美味しいよね。私も好き~~。あのコリコリした食感がねえ~。お酒が進むよね~。」


この人に軟骨とビールを渡したら大変な事になりそう。


「じゃあ、こうしようか。ミックスサラダ、お刺身盛り合わせ、軟骨のから揚げ、煮卵の感じでとりあえず注文する感じで良いかな?」


「さと美さんが頼みたいものはないんですか?」


俺は聞く。


「あ、そうだね、じゃあ、カニクリームコロッケと枝豆を頼もうかなあ~。よしこれで注文はできたね。さあ、何から話そうか。」


枝豆とビールなんてもう完全におじさんじゃん…。


「まずあれじゃないですか?さっきのクロマツビルでの会議でも出たように高島家と高久家の関係を新島先生に言った方が良いんじゃないですか?この話題になっている時に少し話の内容を余り理解できているような感じじゃなかったし。」


「そうだね、じゃあそれから話そうか。まず高久家と高島家との関係が長い理由はそもそも私と俊明君の母親である悠梨ちゃんと幼稚園時代からの付き合いなのよね。」


「悠梨さんって前に高島さんの家でこの仕事の契約をした際に帰りにお見送りしてくれた若い綺麗な女性の事ですよね?」


新島先生が俺に聞く。


「そうそうその人。。髪が長くてとても45歳には見えないのよね~。」


20歳には見えないが、あんたも45歳には見えないと思うよと心の中でツッコむ。


「母さんは容姿端麗の塊だからね、今でもたまに会うときは永遠の25歳って言っているし…。」


息子としては外でこのセリフを言っていないか心配なんだよな。

まあ確かに45歳には見えないくらいの美貌だけどさ…。


「はい、お待たせしました~お飲み物ですね~。え~とビールの方は…。あ、はい。こちら女性お2人ですね~。それとい芋焼酎の水割りでぇ~す。料理の方はもう少しお待ちくださ~い。」


俺らはさかずきを持ち乾杯をする。

さと美さんと新島先生は俺が見たら既にコップの半分くらいしか残っていなかった。

女性陣のあまりにの飲む勢いに驚く。

新島先生さっきお酒あまり量は飲まないって言っていたけど本当かな…。心配…。


「いやあ、やっぱり8時間労働のあとのアルコールは最高だね~~。やっぱ疲れた後のお酒は大人の特権だよね~」


心配な人はもう一人居た。

前に母さんから聞いた話しだが、さと美ちゃんと飲むと潰されると聞いたことがある。


まあ、適宜セーブするように伝えるしかないな…。


「そうだ、高久家と高島家の話に戻ろう。え~と…私と悠梨ちゃんは小・中・高・大学と同じだったんだよね。彼女は学力もかなり優秀でそれに美貌もすごくて男子からも女子からも人気な人でいつも彼女の周りには人がいたわ。でも彼女は私にだけ悩みを明かしてくれたのよね。この時はこれが幼馴染特権なのかなと思った気がする。」


「成績はどのくらいの優秀さだったんですか?」


「いや~たぶん中学・高校時代は入学してから卒業するまで試験の順位は全部1位だった気がする。本当化け物級に勉強ができたのよね…」


まあ、あの人の成績の良さが聖奈に遺伝として継がれたんだろうな…。

俺は母さんの優秀な点はほとんど引き継いでいないんだよね…。

親子のはずなのに…。その代わり父親の遺伝は全部貰っていると思う。


「すごい人なんですね。」


「まあ、母さんの学力の優秀さが新島先生も前に会った俺の妹である聖奈に引き継がれたんだよ。」


「そうだよね、あの子も悠梨ちゃんの子供時代を見ているようだもん。それに高校生にしては可愛すぎだもんね。」


母さんの子供時代を俺は写真とかでも見たことが無いので分からないが、聖奈と雰囲気とかが同じだとしたら今の聖奈のように可愛く美しい女性だったのだろう。


本当、親父も良く良い人見つけられたなと思う。(ここだけの話)


「すごい美人母と妹が家族に居るのってどういう気分ですか?高島さん?」


「そうだね、まあ母親に関しては小学校の時に授業参観に来た時にクラスメイトにお前の母さん美人なのになんでお前は普通の顔なんだ?って言われたことが当時はショックだったなぁ。聖奈に関しては、成績が良いから良く比較されて嫌だったけどもうどうでもいいわと思ってからは特に何も感じないかな。あいつは強いて言えば昔より性格とか丸くなった気がする。」


「そうなんですか。高島さんも苦労されていたんですね。」

なんだ、その全然苦労していないような言い方は…。


「お待たせしました~~。ミックスサラダとお刺身盛り合わせで~す。」


店員が両手にお盆を抱えて自分達の机に置いてくれた。


さと美さんは追加のビールを頼んでいる。

この人ぺース早すぎだろ。また、飲み始めて15分くらいしかたっていないだろ…。


俺達3人の談義はまだまだ始まったばかりだ。



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