第51項「クロマツビルでの談義③」
何かアクセス数やブックマーク数増えていてびっくりしました。
有難う御座いますー。
今日は定時に更新できそうです。
俺と新島先生は、さと美さんに案内された部屋に入る。
この建物に入ってからは壁や床、天井は全て白色で統一されていたが、案内された部屋は淡い青色で部屋全体が空の色に統一されていた。
部屋は広くなく狭く無く大学生が一人暮らしする家くらいの大きさくらいだと思われる。
ドアの近くに冷蔵庫、窓側に簡易キッチンとシンクがある。
部屋の中央に机と椅子が椅子が4脚ずつ揃っていて机上には恐らく、さと美さんのものであろうパソコンがセットされている。
窓は開けられていて都会の喧騒が外から
聞こえ優しいビル風が入ってくる。
「先生は、飲み物いつもの”こ~いお茶”と”かりんとう”のセットで良い?俊明君はどうする?一応飲み物はコーヒー、紅茶、炭酸、野菜ジュースとスナックの方はおせんべいや編集長からさっき差し入れしてもらったみたらし団子とかあるけどー。」
飲み物だけでもこの部屋にどんだけ用意されているんだよ。
「あ、すいません。いつもありがとうございます。いつもの奴でお願いします。高久さん。」
隣から新島先生の返事が聞こえる。
彼女は椅子に座り机に自身のパソコンを
立ち上げている途中のようだ。
「え、あ、僕は野菜ジュースをお願いしてもいいですか?てか、しん…あ、違う。
新島先生はかりんとう好きだとは知りませんでした。」
「かりんとうと言うか黒糖類が好きなんですよ。かりんとう以外にも黒棒や麩菓子とか美味しんですよ。それに緑茶ベースの”こ~いお茶”と合わせて食べる時間が私が一番落ち着くリラックスできる時間なんですよね。」
黒糖好き女子って今まで身近に居なかったな。妹の聖奈とかは断然ショートケーキとか言った洋菓子派大好き人間だから少し新鮮だ。
そう言えば今日の朝に新前の家に行って朝ご飯を作る為に冷蔵庫を開けたらかりんとう饅頭が大量に
入っていたような気がする。
じゃあ、とりあえず新島先生がかりんとう饅頭好きであることは間違いないなあ。
「なるほど。和菓子系が好きなんだな。そこは俺と同じだな。洋菓子とかは好きなの?」
「好きですけど、やっぱり和菓子の方が好きですね。クリーム系が余り好まないので。クリームが無い
洋菓子なら人から頂いた場合の時は食べるという感じですね。」
女性ってみんなクリーム好きなのかと思っていた。
俺の中にあった女性=クリーム好きという方程式は彼女の一言によって切り崩れた気がする。
「スナックの方は良いの?この場所は仕事の場所だけど、高校時代の時のような感じで良いのよ。」
簡易キッチンの方からさと美さんの声が響く。
「あ、はい。久しぶりに話したので少し緊張してます。あ、じゃあ、お団子頂いても良いですか?」
実際前に会ったのは卒業式の時だったので、最近大人の女性とどんな感じで話すのか分からなくなっていたので緊張感が少しある。
まあ、さと美さんと話している際に彼女の柔らかさによってその内緊張も解けるだろう。
「はいはい。俊明君昔から好きなお菓子変わっていないね。周りの人とは違ってスナック菓子や洋菓子より圧倒的に和菓子好きなのは変わらないのね。はい。どうぞ。」
「あ、ありがとうございま~す。」
俺らは揃ってコップに注がれたものを飲みスナックを黙々と食べる。
「じゃあ、話しをしようか。さっきも挨拶したけど、首都圏文庫の新島先生を担当する高久さと美よ。宜しくね~~‼」
「ええ、まさか自分の友人というか幼馴染の母親と仕事の場でお会いするとは全く思っていませんでしたよ。」
「そうだね、私も本当にびっくりよ。この会議が終わったら悠梨ちゃんに俊明君に仕事先で会ったこと言うね~。」
悠梨とは俺の母親の名前で、彼女ら2人は小・中・高と一緒の学校に通っていて俺と丈瑠のように幼なじみをやっていて仲も良く良い大人になった今でも2人で買物行ったりする仲なのだ。
こんなに仲が良い大人なんて俺はこの人たちくらいしか居ないと思う。
「別にいいですけど。」
特に断る必要も無いので、適当に答える。
「いかんいかん。まずは仕事の話からだったわね。え~と前任の舞美さんから聞いていると思うけど、仕事内容は新島先生の小説を書くためのマネージャー兼アシスタントを行うとはもう聞いていると思うわ。ここまでは大丈夫ね。」
「はい。問題ありません。彼女の作品作りの為に全力でサポートできる範囲で行うつもりです。」
「うむ。あと新島先生もライトノベルの販売冊数の方も巻を重ねるごとに右肩上がりで伸び調子だから世間的にもその名が知れ渡り有名になりつつあるのよね。彼女の作品や彼女自身に熱狂的すぎて羽目を外してしまうようなファンとかは個人のプライベートまでに踏み入れてくる可能性も無くは無いから彼女の書くという仕事を守るために全力でボディーガードの方もこなして欲しいわ。」
「そんな作家さん自身のプライベートに水を差そうとする人なんているんですか?」
「うん。」
「ええ、過去の先輩達はそう言った諸問題に向けて対策をしながら人気になっていった人は多いのよ。実例として作家さんの家が特定されて事件にもなったことが過去に何回もあったのよ。」
さと美さんが言うのに合わせてかぶせるように新島先生が淡々と答えてくれた。
作家さんも本当大変なんだな。
そこの対策をするのが俺の仕事という訳なんだなあ。
「まあ、俊明君は、お父さんもお爺さんもボディーガード業界だけでなく我々の業界でも名前を知っている有名な人達の親族だし君の実戦で本気で戦った時の強さも知っているし仕事における完璧さに関しても評価が高い事も知っているからそこまで心配はしていないから安心してね。」
この人俺のこと信頼しすぎだろ。
逆にプレッシャーになることを知っているのかなあ。
「はい、分かりました。」
「それに前任の舞美さんも君の空手の実力さや依頼した人への対応といった総合的な判断をしたうえで俊明君に依頼したって言っていたから。」
「そうだったんですね。だから高島さんにお願いしたんだ。いまやっと理由が分かった気がします。」
「それで仕事の内容なんだけど基本的に毎週月曜日と水曜日と金曜日にこのクロマツビルにある首都圏文庫の編集部に来てね。それ以外の週末とか休日とかはたまにトークショーといったイベントをこなしていく感じだと思うから。」
「質問ですが、週に3回もここに来る理由は何ですか。」
「そうね、報連相をする為ね、あと執筆している小説の進み具合の把握や期日までに出してもらった小説の推敲の話とかする為かな。あとは、若い人達とお話したい。」
「最後のって職務怠慢なのでは?」
「そんな滅相もない(?)こと言わないでよ~。」
「そうですか…。まあ、さと美さんがそう言うなら僕はまあ良いですが、新島先生はどうですか?」
「私は大学の授業が月曜日と金曜日は14:30に授業が終わり水曜日は16:10に終わるので水曜日はこの時間帯になりますが、他の曜日はもっと開始時間早められますか?」
「う~ん。それより早くは難しいから今日と同じ17:30スタートで良い?」
「分かりました。」
俺らは頷いた。
こうして仕事の開始時間は決まった。
でも仕事の話はここで終わるがそれ以外の話をすることになる事は言うまでもない。
この談義はまだまだ続きますよ〜
次は、俊明の大学入る前について書こうかと思っています。




