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第44項「友人から新前との関係を聞かれる」

アクセス数が一時期低迷していましたが

また急に増加してびっくりです。


男友人回この章2つ目の話です。

俺らは食堂がまだ混んでいたので、2階にある休憩所のような場所にある席に着いた。


「トシさっきはごめんな。何か彩乃あやののやつ色々トシに毒吐くような発言を中々止められなくて。もし不快な気分にしてしまったら申し訳ない。」


丈瑠は深々と謝った。


本当、こいつってちゃんと彼女が他人に迷惑かけたことに謝るとか男としてできていると思う。

そもそもの話、恋人が宮山というのはもったいないと思う。


でも丈瑠に彼女ができたのは、彼の方から宮山に告白したからである。

俺は後日彼の口から告白し付き合う事になった事を言われたが、別に驚くことは無かった。

彼は性格も顔もイケメンな奴だからだ。


高校時代の彼は身長が低い点を除いては、顔の偏差値と学力はそれぞれ偏差値70以上を叩き出していたから同学年だけでなく上級生から下級生まで多くの女子からも人気だった。


俺は丈瑠を想う人から何回ラブレターを彼に渡す()()をしたか分からない。

俺は郵便局員でも飛脚でも無いんだよとその恋文を渡すように言う人に説明しても聞く耳を持たないのだ。


俺は、自分の恋愛なんだから、自力で勝負しなければ、その時点で恋愛なんて負けるし、丈瑠の心に響く訳ないのにと思っていた。、


俺が学校中の女子の恋文を彼に渡してもそれはただの紙切れにしかならなかった。


一応告白してきた相手に返事は毎度していたらしいが、全ての告白を断っていた。


高校卒業まで3カ月を切る手前の冬休みが始まる前日の日の昼休みに恋愛話を寒い屋上でなぜか男2人で話していた。


その時に彼から言われたことは今でも鮮明に覚えている。


「俺を好きになる人は外見や勉強ができるとかそう言った理由でしか好きにならない。顔には出さないけど高校3年生の時から告白にはうんざりしていたんだよね。俺はそんなに中身に対する印象が無いのかと。今でも辛いと思っている。でも、他の男子にこんなことは言えない。だからっと言ってトシに本音を言って良い訳ではないけど…。モテるというのはそんなに幸せな事ではないんだよ。それに…。」


そんなことを言っていた。

あの時の会話で”それに…”と言ってその後何を言おうとしたのか今でも気になっている。


それ以降恋愛話は大学で会う時まで話題にのぼることはなかった。


同じ大学に進み俺が大学1年生の夏休み明けくらいに自分から告白して恋人を作ったという話しを聞いた感じだ。


それを聞いた時はちゃんと見つけられたんだなと思った。


「まあ、俺もよそ見していたからなあ。こっちも悪いから別に良いよ。宮山にも一応謝ってもらったから...。」


「でも、消毒までしてもらって。まあ、俺的には彼氏の仕事を奪うなよと思ったけど、トシが消毒してくれたなら安心だわ。ありがとな。」


「ああ、普段から訓練でやっているから。特に問題はないさ。それで、俺を呼んだ理由はこれが理由ではないんだろ?」


「おお、そうだそうだ。俺、見ちゃったよ~。前にトシに話した新前華南と仲良く一緒に歩いているの見つけてびっくりしたよ~~。どうしたの?前に彼女の事聞いた時は”知らない”の一点張りだったのに…。それにさっきも学食一緒に食べていたよね?説明を求めます。高島被疑者。」


「おいおい、何のことだ?被疑者というのはやめて欲しいね。しかもそういう時に限って名字で呼ぶのはどうなんだろ…。」


なんで、こいつ今日の出来事2つも見ているの。しかもなんでこいつが...。


「俺の友達も驚いていたぞ?10回以上告白して誰にも良い返事を与えず罵倒して追い返していた彼女がなぜ男子と歩いて食事までしているのだと。」


あ、告白の返事の仕方の件、新前に聞くの忘れていたな。

前にこのことをこいつから聞いた時、新前に聞こうと思たのに...。


「う、うん...。黙秘権を行使します。」


とりあえず無視を貫こう。


「駄目だ。言いなさい。言わないなら妹の聖奈ちゃんに連絡するぞ?」


まあ、聖奈に連絡してもこの仕事の依頼はたぶん親父の口から聞いて知っているだろうし。

別にいいだろ。でもここはこいつのペースに乗ってやろう。


「おまえ、聖奈のメールアドレス持っていたのか?ちょっと兄として引くんだけど...。」


「俺が高校生の時に貰ったんだよ。いいんだな?連絡しても?」


「まあ、別にいいけど。」


「え?なんとなくそこは”やめてくれ”というかと思ったのに。まさか聖奈ちゃんも既にそのことは把握済みということか…。…となると厳さんも知っている可能性があるな。」


こいつ勘が働くの早いなあ。


「拒否権を行使します。」


「まさか、お前あれか?トシはここだけの話だが、大学で勉強しながらボディーガードもやっているじゃん?その新前さんがボディーガードされるような、ある業界では有名な人でその人の普段の身辺サポートやマネージャーをやっている感じか?」


なんで?俺まだ何も情報提示していないのにここまで推理できるんだ⁉

しかもほぼ彼が俺に言った内容で合っているし…。


本当鋭いところをつく幼馴染は嫌いだぜ。


俺は引き続き黙る。


「何も肯定も否定もしないという事は、やっぱそうなんだな。...となるとさっきトシが16:20までなら時間が空いていて、その後仕事があるというのはこれから新前さんと何かしらの仕事に行くということか?」


俺はどう会話を回しこの場から逃げるか全力で考える。

でも頭の回転が速いのは丈瑠の方だからたぶんこの件が暴かれるのは時間の問題だな。


「何も言わないという事は、認めるという事でいいんだな?」


俺はもう図星というか彼が言って居る事は9割くらいはあっているからこの場を脱却する手段がもう無かった。


正直に話すとしよう。こいつは余り人の事をベラベラ話すような口が軽い奴では無いからまあ良いだろう...。本当は仕事の情報を漏洩するような感じで嫌なんだけど。


「そうだ、丈瑠の言う通りだ。依頼内容まで契約上詳細までは話せないが、俺は()()()()()彼女のサポートをしているだけだ。」


「なるほどね。そのサポートというのはどういうことやるか聞いても良い?言えなかったら別に言わなくても良いけど。」


「サポート内容は家、大学、職場までのボディーガードと仕事のマネージメント兼職場以外での仕事のサポートが大きな仕事内容だね。それより深い質問はしないでくれ。」


「分かった。でもそれって今はただの仕事だとトシは思っているだろうけど、もし新前さんがトシの事好きになったりしたらどうするの?」


「う~ん、そんなことが起きることは絶対ないから安心しろ。俺は仕事と食事作りだけで頭が一杯だからだな。」


「頭が一杯になる物が健全な大学生ではない点が非常に面白いね。でも彼女が君に仕事を依頼した理由は、彼女の仕事のサポートという理由で最初は契約したのかもしれないけど、もしトシと恋人になる為に急接近した可能性もあり得るかもよ?まあ、いずれ俺みたいに付き合うことができるようになったら良いね~。その時はダブルデートでもしようよ~。」


「一体どうだか。」

こいつはなんかすごい目を輝かせて楽しみな顔をしている。


こいつの願いは100%叶わないだろうし。叶わせないわ。


「ああ、俺、次の授業の準備するからもう行くわ。トシも下まで一緒に行く?」


「ああ、そうだな。」


俺らは授業を受ける教室と正門へそれぞれ足を進め別れた。


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