第38項「寝坊助の彼女に朝食を食べさせる~」
第2章どうでしょうか?
俺は彼女の部屋を出て、一息ため息ついた後舞美さんが使用許可してくれた台所をお借りした。
冷蔵庫の中には食材や調味料は揃っていた。
ただ、少し思ったのだが、かりんとう饅頭が一番上の棚にぎっしり陳列してあるのだ。
俺には焦げた個体にしか最初見た時は思わなかったが、1つ取り出して見ると包装のところに”美味しいかりんとう饅頭”とプリントされていた。
姉妹のどっちかが凄い好きなのだろうか…。
でも確か前に新前がかりんとう好きだって言っていたような気もする…。
俺は、小さめのフライパンを出し油を引き卵をお椀に一度出す。
これはお椀に入った卵の白いひもみたいな
やつを取り除くためにお椀に出したのだ。
気にならない人もいるだろうが、俺は気になるので取り除いてフライパンが温まるのを待つ。
その間に食パンを1枚オーブントースターに載せる。
日頃何枚食べているのか分からないが、時間もあまり無いので1枚で良いだろう。
ジャムは冷蔵庫に無かったのでバターを小皿に出し温めているフライパンの側に置いて
そのバターも余熱で温めて溶かす。
ここまでで5分以内で済んだ。
日頃から調理していて慣れているのでかなり巻きでやっている。
でも家を出たい時間は8:45なのでこの時間に出るのは難しいかもしれない。
あの人着替えに何分時間かかっているんだよ~~。
女性は着替えや髪を整えるのに男より倍以上の時間がかかる事はわが妹から聞いているので理解はしているつもりだが。
遅いな。いつもこの時間に起きているのだろうか。
本当小説家って時間に厳しい人が多いイメージだったけど全員ではないんだね…。
俺は目玉焼きを皿に盛りつける。
さっき洗ったミニトマトとトーストが完了した食パンを載せてワンプレートの完成だ。
皿を机に置いた時にちょうど良く彼女が入ってきた。
俺は彼女の方に目をやる。
いつもらしい美しい姿である。
「朝ごはん、作ってもらってくれてありがとうございます。。昨日中々眠れなかったんですよ~。」
はあ…。
「舞美さんが台所の使用許可を頂いたから簡単に作ってみたが、普段どういうものを食べているか分からなかったから口に合うか分からないけどまあ良ければどうぞ~。」
「大丈夫ですよ、私は日頃と違うものが出されても怒らないですし。作ってくれた人に悪いです。」
俺は思った。この人意外と良い人なのかと。
「高島さんいま失礼なこと考えませんでした?」
「そんなことはない。あまり時間が無いから早く食べてくれ。」
「いただきま~す。この目玉焼き黄身の硬さ良いですね~~。トロトロしていて美味しいですよ~~。
あと食パンも普段食べている奴だと思うんだけどサクサク感がすごい!!私がこの部屋に入る短時間で良く一つの皿にまとめられましたね。私料理普段からあまりしなくて家の事は妹に任せっぱなしなので私も料理とかできた方が良いのかな~…。」
彼女は髪を手で結い前髪に気をつけながら
それ以降は黙々と食べて完食してくれた。
とりあえず口にあったようで少しほっとした。
新前が大学に行く準備をする間に俺は彼女が食べ終わった皿や使った調理器具を洗う。
全てが終了し我々は家を出た。
この時点で8:47を差していた。
俺の予想では8:50を過ぎてしまうと思っていたので3分でも巻けて良かった。
「高島さん、私に言うべきことがありませんか?」
彼女は玄関のカギを閉めてながら言い始めた。
「え…?分からないんだけど…。」
「まず、なんで私の部屋に勝手に入ったんですか?レディーの部屋にノックもせずに入るとか人間として男としてどうかと思いますよ。」
いや、それは俺や舞美さんがいく部屋の外から呼びかけても反応しないからだよね?
それに大学の始業時間は9:00からだ。
お前を起こして朝ご飯作って食べさせて大学に行くところまで同伴するとなると30分程度は時間がかかる。…となると8:25頃には起きていてほしかったが、何も扉の向こうから音がしない。
「いや、俺と舞美さんの声聞こえていないかったのか?起きろという声が。」
「聞こえるわけないじゃないですか…。」
そんな返答されても俺は困るんだが…
「じゃあ、どうやっておまえを起こすんだよ。たぶん相当深い眠りに入っているから周りの音は聞こえないのかもな。」
「そうなんですよ。私最近疲れが溜まっているのかもしれません…。」
「まあ、勝手に部屋に入ったことは謝ろう。ただお前が大学の始業に間に合わないなと感じたからな。こういう手段をとるしか無かったんだ。」
「まあ、私の為を思って危険だと思いながらも私の巣窟に来たのだと思いますけど…あと、私の寝間着姿見ましたよね?まさか私を襲おうとか考えていませんよね?考えるだけでも私の中では犯罪ですよ?その考えに至った場合でも厳重なバツが必要だと思っているので?どうですか?高島さん?」
「大丈夫。それはないから。それにあれはお前がちゃんと寝間着を着ていないのが問題だと思うけどな。」
「見たんですね、女の子の寝間着姿を…信じられません。私のおへそをガン見しながら倫理に反することは考えていませんよね?」
「そんな心配は必要ない。」
実際は嘘であると思う。
若い男性の理性なんてトレーシングペーパー並みの薄さだ。
あんなものを朝から目に入ったら男は反応するはずだ。
ただ、反応してとどまるのか犯罪に走るのかどうかはぞの人次第だと俺は考える。
(俺のくだらない考え述べてどうするんだか…。)
「その言い方だと私に魅力が無いように聞こえるんですけど…ショックです…グスン…」
女の子って扱うの難しい。
ご機嫌とるのは疲れるな…しょうがない。
仕事なんだから。俺は言い聞かせる。
「い、いや…新前の今日の服装も良く似合っているし。いつも通り美しさを保っていていいと思うよ。」
俺は妹に過去に教えてもらった。
とりあえずデートとかで女性と出掛ける場合とにかくその女性の服装や持ち物を沢山褒めろと。
そうすることで女性はちゃんと見てくれているんだなと安心するらしい。
聖奈から伝授してもらった事をここで活かす事になるとは。
次も使うことがあるのか微妙だけど、まあいいや。
本当にできた妹だぜ。お兄ちゃんが俺で申し訳なくなる。
「え、あ、ありがとうございます。ちゃんと見てくれていたんですね。朝ご飯食べる時とかアピールしても全く反応しなかったから少し拗ねていたんですけど、気が付いてくれて嬉しかったです。」
「高島さんあまり時間が無いので早く行きましょう。遅れますよ~。」
いや遅れる原因作ったのは君だよね?
でももうそんなことはどうでも良い。
彼女は俺の手を取りマンションの階段を降りる。
俺の視界には緑色の葉が風に吹かれて揺れているのが見えた。
これから少しずつ夏が近づくのだろう。
また、忙しさが加速するので更新できない日が年末にかけてあるかもしれませんが
頑張って毎日正午できるように頑張りますので評価・ブックマークお願いします。




