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第36項「幕話新前華南side⑩」

これで1章終了です。


評価・ブックマーク増えていてびっくり

です。


ありがとうございます!!

今私達は彼が契約をするかどうかの判断を

待っていた。


契約を結ぶまでの流れを回想する。


私達は9:20頃には”株式会社ストロングガード”の事務所の前に着いた。


その建物は3階建ての建物が2棟並んでいた。


建物の前には駐車場と駐輪場がありそれぞれ従業員の車や自転車が並んでいた。


私達2人はインターホンを押し来訪した旨を

伝える。


扉の向こうから出てきた人は身長が190㎝

くらいはありかなりの大柄な体型をしている。

正直言ってベルリンの壁のような高さと

厚みだ。


彼の顔の方に首を上げると頭の毛が後ろの方まで退化し”ザ・ハゲオヤジ”と呼べるような

人だった。

予想だけど年齢は60くらいかな⁉と思う…。


彼の歓迎の言葉を聞き中の部屋に入る。


部屋の中は電気が点いていなくて太陽の日差しで何とか部屋の明るさを維持しているようだった。


朝は電気付けない派なのかと思ったが、

ちゃんと部屋の電気は点けてくれった。


その男性の名前は”高島巌たかしまげん”と名乗った。


重みがある武道とか強そうな印象を受ける名前だと感じた。


そしてこの人がHP(ホームページ)に記載されていた現社長であるんだと感じた。


”げん”だけに(苦笑)


舞美が依頼内容を詳しく話し私は黙る。


彼は私達の話を頷きながら聞いてくれた。


今居る部屋の向こうからドアが勢いよく開く音がした。


向こうの部屋⁉の方で若い男性と長老っぽい方の声がうっすらと聞こえる。


話しの内容までは分からないが、

何か言っている声がする。


舞美の話しが終わり社長さん一度部屋を

出た。


どうやら彼の息子にこの依頼を引き受けて

もらおうかな考えているような事を舞美との会話で言っていた。


その後に舞美がその息子さん(高島さんだと思うんだけど。)と現社長がいる隣の部屋に行き詳細を話す段取りだそうだ。


なので舞美が呼ばれるまで私と待つ。


自分達2人が居る部屋は私達を囲むように本棚が設置されていた。


その本棚にある紙ファイルの背表紙には”2018年度○○の件”のような名前で並んでいる。


また、武道関係の本も何十冊以上も本棚の

上の方に並んでいた。


私達2人はずっとこの部屋の周囲を見渡していた。


扉の向こうから、現社長さんが舞美を呼んだので隣の部屋に行くため部屋を出ていった。


この部屋には私1人…。

窓の外を見ると日差しが強い。



なんとなくな予想だが、私はたぶん高島さんにボディーガード兼私の仕事のマネージャーをやってくれるんじゃないかなと思っている。


私は彼の妹の聖奈ちゃんがトラブルに巻き込まれた時に彼が助けてくれてその時の彼の

対応というか返り討ちは凄いという事は既に聞いているが、彼のボディーガードの仕事をしているところは見たことがないので実際の所はどういう感じなのか分からない。


でも私に不安はなかった。

たぶん彼なら仕事としてちゃんとやってくれそうな気がする。


でも彼は余り人間と絡むことは少ない。


実際彼が言うには友達はごくわずかしかいないと言っていた。


そして女性とも積極的に友達になろうとはしない。


本当に男の人なのかと思ってしまう。

彼は周りの男性とは少し雰囲気が違う。


私の仕事をサポートしてくれたら彼はもっと私とスムーズに話せるだろうか。


私は彼について色々話したい気持ちはある。私は彼の事が気になっているのだ。


そんなことを考えていたら私の目の前には

舞美の姿があった。


そして”あんたなんで呼んでもすぐ来ないの?”という目をしていた。舞美怖いよ~~。


私も彼らが居る部屋に入る。


そこには大学の時とは違うオフィスカジュアルな服装の高島さんが居た。


待って...。かっこいいんだけど。


隣に居るあごひげがチャームポイントの人が長老の方だろうか?


たぶん彼の祖父に当たる人なんだろうなあ。


「はい、連れてきました。彼女の名前は新島みなみ、本名新前華南です。」


舞美が前にいる3人の男性に紹介してくれたが、自身の口からも挨拶する。


「はじめまして、ペンネーム新島みなみとしてライトノベル作家として活動しています。

本名は新前華南です。よろしくお願いします。」


そう言えば、私、新前華南しんまえはなというのよね、けっこう業界の人からはペンネームで呼ばれることが多いから時々自分の本名忘れてしまうんだよね。


良かった、思い出せて…。


「よし、役者は全員揃ったな。じゃあ新前姉妹とトシの3人で奥の部屋で話してこい。

お互いの事知らない可能性もあるし。大体決まったら教えてくれ、トシ。」


え…ええ?部屋で密談するの?大人無しで?

いや私達は確かに子供ではなく立派な成人ですけど…。


高島さんの案内によりまた別の部屋に入る。


どうやらこの部屋はお客さんと取引をするような部屋のようで他の部屋とは異なりかなり

きれいに整理整頓されていた。

ゴミも一つもない。


席に着き、私達の前にお茶とお菓子が並ぶ。


まず最初に舞美が先日の看病の件で謝罪を

私も合わせて謝る。


その後、仕事内容な月給といったお金関係の話をして今私達2人は振出しに戻るが契約について彼のアンサーを待っていた。


舞美は依頼内容を説明する際に私達と大学が同じであることを強く強調して述べていた。


それが大きな判断材料となったのか分からないが、”分かりました。できるだけのサポートはさせていただきます。ただ、私も別の仕事と重なってしまうかもしれないのでそこは把握しておいてください。あとは、華南さんの方が私が担当することに問題なければ契約しましょう。どうでしょうか?”


という訳でほぼ契約は成功したことになる。


彼の問いにはもちろんOKを出した。

というかこれが私の本望だからね。


私は嬉しくて頬が緩んでいる気がした。


高島さんはじっと私の顔を黙って見ていたが、すぐに違う方に首が動いた。


待って今の私の顔見られたね、

恥ずかしいけど嬉しい。


私達は正式な紙に記入しこれで契約することができた。


ふ~と姉妹で溜息をつく。


こうして私達はただの隣の部屋の住人で大学の授業が週に一度被る人間関係からビジネスパートナーとして新たな関わりを持つことになったのだ。(歓喜!!)


私達は仕事開始が始まる翌週の水曜日までに具体的な仕事内容を決め何をしてほしいかを決めながら家路に着いた。


やっと秋っぽくなりました。

涼しい季節は良いですね。


次回から2章が開始しますので、楽しみな方は評価・ブックマークお願いします。

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