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第32項「朝の俺と母の会話」

俊明と母親が話す回です。

「ピピピピッ」


俺の枕元でスマホの目覚まし時計が鳴り響く。


スマホに手を伸ばして止めようとするが、

何かが俺の身体に乗っかっていて止められない。


何とか少し体を起こし左手の中指で画面に

タッチする。やっと音も止まった。


聖奈の腕が俺の首にまとわりついているので離れることができない。


苦しい。そして聖奈の二つの丘が俺の胸元に当たる。


しかも寝間着のボタンの上の方が取れていて谷間が目に入ってくるので朝から精神的に

辛い。


「おい、起きろ。それかまだ寝るなら俺から離れろ~。」


俺は寝ている聖奈に言ったが、反応はゼロ。


聖奈は一度寝たら起こすのにかなり時間が

かかる。手間をかけさせやがって。


「朝だよ。起きて。というかどいて欲しいんだけど。」


聖奈の耳元で囁いてみた。


そしたら急に微笑みだした。

でも反応は無い。


聖奈の寝顔はかなりきれいだと思う。

肌は白くニキビなどもない。

透明度半端ない。


ダメだ。

この感情を妹に持ったら問題があるな。


聖奈の両腕から抜けだし俺は壁際にあった予備だと思っていた枕をその腕の隙間に入れて

脱出に成功した。


カーテンを開けて窓の外を見る。

今日も天気は良さそうだ。


「お、お兄ちゃん、だ~いすき。またでーとしたいな~。」


そんなことを寝言で言っている。


俺ちゃんと聞いていたからね。

聞いている俺も恥ずかしい。


自分の部屋を出て、洗面所に行く。


そこで顔を洗い眠気を冷水で飛ばす。


俺は台所に行くと既に母さんが朝食の準備をしていた。


「おはよう。」


「あら、おはよう。昨日あんたたちの部屋に行ったら既に寝ているのを見てね、聖奈お兄ちゃんにべったりとくっついていたわね。

正直言って恋人かよって思っちゃったよ~。」


そう思ったなら引きはがしてよ。

あんた親だろ。


「あはは、一人で寝たかったんだけどあいつが全然離れなくてもう諦めたんだよ。」


「なるほどね、まあ兄妹仲が良いのは良いんじゃない?でも羽目外さないようにね?」


急に声のトーンが一段階下がった。

何怖いんだけど。


そう思うなら意地でも聖奈を俺の部屋から

出してよ。


緊張のあまりよく寝れなかったんだからね?


「ああ、分かっている。朝食の準備手伝うけど何やれば良い?」


「味噌汁は昨夜多めに作ったからそれを温めれば良いわ。玉子焼きを作ってもらおうかしら。材料は冷蔵庫にある食材自由に使って良いわ。私は食卓にお箸とか並べるから。

あとは任せるわ。」


「分かった。」


俺は冷蔵庫から卵を3個くらい出しまな板の

角端に叩いて殻を割りお椀に落とす。


その作業を3回やり手首を使って良くかき混ぜる。


フライパンに油を敷き火をつけてしばらく待つ。


その間に冷蔵庫を再び開けてちりめんじゃこを発見したのでそれを適量入れてよく混ぜ合わせる。


お椀の中にある混ぜた液体を少し鍋に落としフライパンが温まり始めたら一気に投入する。


「あんた、料理だいぶ上達したんじゃない?それに昨日聖奈から聞いたけど看病した新前さんに夕食作った時におかゆと生姜のスープを作ったって聞いたよ。やるじゃん!!それに聖奈との夕食の時はカレーチャーハン作ったらしいじゃん。今度私にも作ってよ~。」


「一応病人の人には食べやすくて身も心も温まる料理が良いのかと思って作っただけだからね。前にカレーチャーハン母さんに作ったことなかったっけ(あるいは北関東の方言?)?今日の昼にでも作る?でも母さんの味には及ばないから合格圏に入るか微妙かもね。」


「じゃあ、昼はそれをお願いするわ。でも料理できる男子はモテるよ~。昨日も思ったけど看病した新前さんだっけ?何か恋の感情とか無いの?」


「無いね。好きだったから看病したわけではない。人間として助けた方が良いと判断して家まで連れて帰って看病しただけだから。」


「本当紳士かよ~。あんたのそういうところ厳さんとそっくりね。まああの人は料理は出来なかったけど。」


はいはいと思いながらフライパンに入っているたまごもだいぶ固まってきたのでひっくり返す作業をする。


紳士であるが、料理は上手では無いらしい父の姿が見えた。


「おはよう~」


父さんとお爺さんが食卓に入ってきた。


その後、聖奈も眠そうな顔で入ってきた。髪もボサボサで所々はねている


「お、おはよう~。お兄ちゃんなんで先に起きているの?起きたら居なかったんだけど~~。」


「しょうがないだろ、起きる時間なんだし。とっとと起きろよ~。聖奈も。いつまで寝ていたんだ。あんなに目覚まし時計鳴り響いていたのに~。」


俺は玉子焼きを皿に盛り食卓に置く。


「俊明、後で話したいことがあるから、9:30くらいには下の事務所の所に居てくれ。」


「あ、分かった~。」


何だろ、仕事関係の話かな。


久しぶりに呼び出しだな。


何の話か色々考えながら俺は朝食を摂った。



まだまだ、暑いですけど、だいぶ日が短くなってきたなと感じますね。

私が好きな秋の季節です。


食欲の秋か、読書の秋か。今年は皆さんは何の秋にしますか?

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