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第31項「幕話 新前華南side⑧~イベント後編~」

新前華南sideストリーはこれで終わりです。

次回からは俊明視点に戻ります。


評価・評価人数がいつの間に増えていて驚きました。

拙い文章を毎度読んで下さりありがとうございます!

10分くらいの休憩が終わり次はビンゴ大会である。


既に私が書いた色紙の方は準備は完了している。当選した人の名前を入れるスペースを色紙の上の方に空けて保存している状態だ。


色紙がもらえるのは先着10人までだ。


私はこの10人の中で高島さんが当たってサインを受け取りにこのステージに来ることになったらどうしようかと考えていた。


普通に対応する事が一番望ましいと思うが、先日の事があるしまだちゃんとお礼もしていない。


更にメールアドレスを交換してメールのやり取りも妹の聖奈ちゃんとしか行っていない。

自分でも思うけど私かなりひどい女かもしれない。


会場入りする前の電車での移動の際に舞美が言っていた通り早めにこちらからメールを何かしら送った方が良いと思った。


でも何て送れば良いのか分からないのが正直な点だ。


男の人とメールのやり取り何てしたことないし。


それに交換してから何日も過ぎている今送っても今更なにって思われそうだし。

本当どうしよう。


ビンゴ大会の方は着々に進んでいた。


既にあと1枠をかけた参加者間の戦いが始まったことを司会の人の実況の声を舞台上から聞く。


「じゃあ、次行きま~す。これで決まってしまうのでしょうか?じゃじゃーん”11”です。」


ついに番号が呼ばれた。

すると真ん中の席の方から手が挙がった。


誰だろうか?まさか高島さんなのかな?私は何か分からないけどドキドキした。


司会の人は

「は~い、これでビンゴ大会はおわりで~す。当選した10人の方は前のステージに来てください。」


当選者10人を前のステージに来るように促す。


私はすでに書かれた私のサインが入った色紙と当選者の名前を書くためのサインペンを持って準備する。


当選者は一人ずつ私が居るテントに入ってくる仕組みだ。

サインを書いている時間帯は私とおしゃべりもできる仕組みらしい。

私の側には舞美も居る。


当選した人は男性、女性半分くらいだった。

まあバランスが取れていて良いんじゃないと思った。


9人分の名前を書き終え最後に手を挙げた人が自分の元の机に来た。


その人を見ると高島さんではなかったが、

妹の聖奈ちゃんだった。


まじか!!心の中で私は思った。


彼女は白いワンピースを着ていて以前看病してくれた時に見た制服姿とは異なり更に清楚さが増していた。


私が男だったら告白していたかもしれない。

そして振られていたかもしれない。(ふられるんかい!)


「お名前を教えてください。」

私は聖奈ちゃんに言う。


聖奈ちゃんの方は私が新前だという事は知らはずなので初めて会った風で通す。


「高島聖奈と言います。新島先生の作品は兄が読んでいて面白いと聞いたので私自身も読み始めました。ラジオも毎日聞いています。」


「高島聖奈さんですね。当選おめでとうございます。」


私は返事をして、彼女の名前を色紙に加筆していく。


「さっきのトークショーで話していた最近助けて貰ったエピソードを聞いて思ったんですけど、私もそれに似たようなことについ最近遭遇しまして、遭遇したのは兄なんですけど、彼の大学の後輩である新前さんという人が公園で雨に濡れているのを発見して彼女の看病をするという経験をしたので新島先生の話しを聞いてそれの事を思い出してしまいました。」


私は看病してもらったのはこの机にあなたと今話している私ですよと言いそうになったが、ぐっと抑える。危ない危ない。


少し嘘の話も混ぜておいて良かった。

さっきの私ナイス。


でもたぶんいつかは聖奈ちゃんにもばれてしまう日が来るかもしれないと思った。


「そうだったんですね。きっとその女性もそのお兄さんに看病してもらえてうれしかったかも知れませんね。はい。これサイン入りの色紙です。今日はイベントに参加してくれてありがとうございました。」


私はそう返事した。

実際嬉しい気持ちはあったし。


「はい。こちらこそ憧れの先生のサインを頂けて嬉しいです。家宝にします。」


聖奈ちゃんは嬉しさが顔にもにじみ出ていた。幸せそうだ。喜んでもらえて良かった。

そして私の身元が何とかばれずに済んで良かったと心の中で溜息をつく。


そう言って最後の10人目の可愛い当選者はテントを出ていった。


これで今日の仕事も終わりだ。


イベントは無事終了し観客は会場を去っていた。


私の妹の舞美が話しかけてきた。


「最後の人さ華南がトークショーの時に話したエピソードと似たような経験を話していたのを聞いて思ったんだけどさ華南が言ったやつって実際に自らが経験したことを少し嘘も交えて話した感じだよね?」


げ、ばれている。


「そうだよ。だからここだけの話彼女が言っていた内容で看病してもらったのは私なんだよね。」


「なるほどね、まあ他人に迷惑かけてしまったのは反省してほしいけど、その経験小説に活かせそうだよね?それでさっき話していた人はさ、もしかして高島さんのご兄弟とかなの?」


「そう、彼女の名前は高島聖奈ちゃん。高校3年生で今年受験生って前に言っていた。」


「私もイベント中に舞台から見ていたけどこの会場にいる中で彼女が一番美しく輝いていたね。さっき近くで見てこんなきれいな高校生居るのかと思ってしまったよ。あれは相当男子にモテるだろうね。でもあんなにきれいな人が華南の小説のファンというのがギャップあるね。なんとなく純文学しか読まなそうな勝手なイメージがあったから。」


私もそれは思った。

ラノベとか縁なさそうだと思っていた。


「あ、ごめん。電話だ。ちょっと向こうで応対してくるね。」


私はとりあえず今日のイベントが成功出来て良かったと思う。


けっこう疲れたけどね。でも楽しかったし。個性あふれるファンの人にも出会えたし。


舞美が戻ってきた。


「前に私がさモデル業をやりたいという話したの覚えている?」


「うん、昔からの憧れだったんだよね?」


「それで私はモデル業をやりながら華南のマネージャーとして活動するのは今は問題ないけど将来的には難しくなるから前におじいちゃんの知り合いの人がボディーガードをやっている会社がさいたま市にあるみたいなの。そこに明日訪ねる事になったから。華南の今後の活動を支えるために向こうの方に会って華南自身がこの人にマネージャーをやることで問題なければその日に契約を結ぶ流れになるから。」


「なるほど。了解です。その相手のボディーガードの人の会社とかは何て言うの?」


「ストロングガード株式会社って言っていた。おじいちゃんの若い時の知り合いがいて今はその息子がやっている。そして男の子と女の子の孫が居るとか言っていたわ。」


「まあ明日はそこを訪ねてから家に帰るから把握して頂戴。」


「分かった。ありがとう。」


私は”ストロングガード株式会社”をインターネットで調べたら思いもよらない人の名前が画面上には記載されていた。


今後の展開が楽しみという方、先がどうなるのか気になる人は評価お願いします。

作者のやる気が更に上がります。

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