表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/354

第30項「幕話 新前華南side⑦~イベント前編~」

あと1話でたぶん幕話終わります。


私達2人はイベント会場に着いた。


結局駅出てから会場まで少し迷ってしまった。


地図では分かっていたけど、実際に足を運ぶとなると迷ってしまう。


会場入りし自分達の楽屋に入る前にいつも

お世話になっている高久さんに挨拶しに行く。


「失礼します。今日もお世話になる新島みなみです。司会の方もよろしくお願いします。」


私は高久さんの楽屋に入る。

それに続いてマネージャーである舞美も入る。


「おはようございます。新島先生。こちらこそ今日はよろしくお願いします。司会の方もばっちりだから。楽しみにしていてよ。」


高久さんは挨拶してくれた。普通編集者の人が司会をやることなんて無いと思うが司会を依頼するほどの資金はなく彼女にお願いした。


私達は彼女の部屋を出て自分達の楽屋に入る。


イベントが開始するのは13:00からなのでまだ少し時間がある。


12:45には舞台の裾で待機なので私達はイベントの流れの最終確認をして、

舞美が用意してくれたお弁当を食べる。


「今日のイベント沢山来訪してくれると良いね~。」


舞美はそう言った。


本当にその通りである。


今回のイベントは会場がバカ広いという訳ではなく普通の大きさなのである程度の席はある。


イベントに参加してくれる人は3月15日に発売された「”昨日別れたはずの生徒会長である彼女が翌日から自分の家族の妹になった件”の第3巻にイベント参加のための応募抽選券が挿入されていてそれに係れたQRコードからインタネットに入り申し込む方式である。


一応座席数確保の観点から200席用意することができた。

ただ、私自身は200席席が埋まったのかどうかは知らない。


「イベントって何人くらい参加しそうなのか分かったりする?」


「大体は把握しているけど、今は言わない。舞台に立てば分かるよ。」


う~う~。なんで教えてくれないの?

いじわる〜。


「まあでもそんなに少ないという事は無いんじゃない?席が埋まる率が50%より低ければイベント自体開催されないんだし。

今ここにきているという事はイベント自体は開催できるという事だよ。」


舞美の話しを聞いて少しドキドキ感は収まったが、まだ緊張感がぬぐえない。


知っているなら言えし。

私を困らせて楽しまないで~~


私達は登壇時間が近くなってきたので袖の所に行くため楽屋を出た。


緊張する~~~




イベントは司会の高久さんの声によって最初から盛り上がりを見せて始まった。


結論から言うと確保していた席は全て埋まっていた。


そして私が書いているラノベは男の子が主人公なので男性が多いのかと思ったら女性の方も多かった。女性受けするラノベだった事を今になって知る事になった。


今日の進行の流れは作品の紹介と司会の人から来る質問に対して私が答える作者に聞くQ&Aという内容をやり最後に私のサインが書かれた色紙を景品としてビンゴ大会が行われる感じだ。



私は作品の紹介をした。参考にした舞台や主人公達を描く中で考えたことを言える範囲で話していく。聞いている人達も皆さんモラルが良く真剣に話しを聞いてくれて話して良かったと思った。


それらを話す際に会場のお客さんの方を見て話すのだが、参加者の中に先日看病してくれてかつ隣の家の住人とその妹の姿を発見してしまった。


まさかあの人達がいるとは思わなかった。


高島さんが私が書いた作品が好きであることは二度目に会った時に大学で聞いたが、

高校3年生で青春盛りの聖奈ちゃんまで来ているなんて。驚きだった。


でも高島さんは私の正体を知っているしそのことは私の方から話したからこのイベントに参加していても特には疑問は持たない。

しかし聖奈ちゃんの方は私が新前華南が新島みなみだとは知らないはず。


それに以前にあの部屋で話した際に聖奈ちゃんはラノベが好きなことは言っていなかった。


いつかは身元がばれてしまうかもしれないが、今はとにかく黙っていよう。


次に司会の方から「先生は仕事中に休憩を取る際に甘い物を食べると聞いたのですが、

どういった物を摂取するのですか」という質問内容だったので私が好きな”かりんとう”だと答える。


でもこの質問いる?

聞き手はもう少し違う事聞きたいのでは無いのかなと思うが、そこは突っ込まない。


次の質問は「最近誰かに助けた事、助けてもらったことは何かありますか?」という内容だった。これは詳しく言えるなと思った。でも最初の質問との関連性が無いなと思いつつ先日実際に経験したことを少し捻って返答することにする。


「ああ、そうですね、この間傘を忘れて濡れた服のまま家に帰ったら少し頭が痛くなって

しまって自宅の前でかがんでいたんです。

そしたらたまたま通りかかった隣の部屋の人が助けてくれた事ですかね。隣の人とは昔から仲良くさせてもらっている人なんですけど、おかゆとか生姜のスープとか作ってもらったりして、料理できる男性っていいなあと思いました。」


言えた。


実際のところ高島さんとは昔からの知り合いではなく看病してもらった日に家が隣であることが分かったので少しだけ嘘が混じっているがそういうことはどっちでも良い。


でも高島さんが看病してくれた時は久しぶりにキュンとしたよ。


近年乙女心を捨てて生きていたが、少しだけ取り戻せた気がした。


自分の中で評価高いと思っている人にフーフーしてもらってご飯食べせてもらえるイベントなんてそんなに人生で発生しない。


あの時は風邪ひいて看病してもらえて良かったかもしれないと思っている。

(→特にこれは秘密にしたい旨)


「おお、これはこの会場にいる男性はすぐさま料理始めた方がいいかもしれませんね!!」


煽るな煽るな(笑)


私も今後恋人になる条件として料理ができるという項目は設けたいと改めて思った。



料理できる人は評価高いと思いますよ。

(本心)

皆さんも時間があるこの機に料理始めてみてはいかがですか?


そして狙っているあの人に料理できることをアピールしちゃいましょう!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ