第25項「久しぶりに実家に帰る」
兄妹デートはここまでです。
楽しんで頂けたでしょうか。
俺と聖奈は大宮駅から電車に乗る為に改札に入った。
改札に入り乗る番線迄歩いている時に前に
来た時よりエキナカの店の雰囲気が変わっていた。
前は駅そば屋なんて無かった気がする。
それ以外にも鉄道会社が営業しているコーヒーショップチェーン店の店の規模が拡大していたりしていてこの駅も変化していることが分かった。
電車が来るまで数分待つ。
「お兄ちゃんはさ、今好きな人とか居ないの?」
いきなり爆弾を落としてきた。
「…居ないけど。」
「その間はなに?もしかして本当は居るんじゃないの?兄妹だからもう大体予想はついているんだけどね。お兄ちゃんが言わないなら別にいいや。でも私はお兄ちゃんの事好きだから。」
はっきり言われた。
言葉としては嬉しいが、兄妹としての彼女の素直な気持ちなんだろうけど…。
「聖奈は好きな人とか恋人とかいないの?告白されたりさ?」
「う~ん、何回かは告白されているけどすべて断っているよ。」
このハイスペック美少女妹の場合何回かじゃなくて数えきれないくらい告白されている気がする。
そんな話を以前両親からも聞いた。
聖奈に恋心を持った男子はかわいそうだな、告白しても全て振られるとか。
まあ、俺が聖奈と仮に同じ歳だったら絶対告白しないけどね。
これを言うと同じ歳ではなければ告白に成功するニュアンスだな。
たぶん兄でも釣り合いとれない可能性がある。
可能性ではなく絶対無理だと思う。
俺は聖奈の事は妹として好きなだけだから安心してくれ。
聖奈と釣り合いが取れるやつ何て誰かいるのだろうか。
もし居たら俺もこの目で見てみたいもんだ。
「じゃあ、逆に聖奈の方から告白したことはないの?」
「無いかなあ。今さっきお兄ちゃんに気持ち伝えたのが初めてかも。」
「お、おうそうか。」
俺はどう返答して良いのか分からなかったので適当にあいづちを打った。
電車が入ってきたので俺たちは乗り込む。
車内はまだラッシュ時間帯のピークではないのでそこまで混んでいないが、高校生とかが多い。
「聖奈はさ、どういう人が好みとかあるの?」
余り兄妹で恋愛について話してこなかったので素直な疑問をぶつける。
「私は、心身強くて私と価値観が似ているところ、話しをしていて楽しい人かな。まあ、お兄ちゃんみたいな人だね。お兄ちゃんは恋人に求めるものの条件とかあるの?」
「そうだなあ、俺も価値観については聖奈と同じだな。あとは同じような趣味を持っている人、最低限の三食の飯が作れる人かな。」
趣味に関してはラノベ・アニメを認めてくれる人でないとダメだと思う。
例え互いが好き同士であったとしてもその大事な価値観を認めてくれなかったらたぶん俺は長続きしないと思う。
「最後の最低限の三食の食事を作れるなんて結婚する人に求める条件みたいじゃん。笑っちゃう。お兄ちゃんらしい希望条件だね。」
「まあ、料理は大事だよ。それが好きでなくても生きていくためには必要なことだし。」
「そうね。」
最寄り駅に着いたので俺らは電車を降りる。
久々にこの駅に降りたな。少し感慨深い。
駅舎を出ると外はもう暗い。早く帰ろ。
「私自転車で駅まで来たから少しここで待っていて。」
そう言って聖奈は自転車置き場に行った。
俺はその場で待機している。
無料シャトルバスには長い列が並んでいた。
「お待たせ。いこっか。お兄ちゃん~。」
「ああ。」
妹は自転車を押しながら俺の横を歩く。
俺たちは小学校だけ一緒に登校したことはあるが、下校の時間帯は2人とも違った。
中学・高校はそれぞれ3年間しかないので登下校を共にする事はなかった。
それに俺が中学生、高校生の時は兄妹間の仲は今よりは良くなかった。
当時、聖奈は俺に対してかなり生意気で人一倍強くてとにかく負けず嫌いだった。
でもその性格のお陰で文武両道・品行方正の美女が出来上がった訳である。
俺はあの時はいつも妹と比較されていて最初は嫌だったが今になってからはもう考えてもしょうがないしどうでもよくなった。
自分のスペックを上げることに専念するようになった。(余り上がっていないけど。)
あの数年間は一緒に遊んだりしたことはほとんどないが、今になってはこんなに兄にべったりしている。
俺が大学生になってから聖奈に何か変化があったのだろうか。気になる所だ。
20分くらい歩くと家が見えてきた。
3階建ての建物が2棟あるのが俺の家である。
この家はそれぞれの建物の1階が仕事部屋になっているのだ。
わが実家に着いたぜ。
「ただいまぁ~~」
俺たち兄妹揃ってのただいまの挨拶はもしかしたら初めてかもしれない。
聖奈ちゃんからはっきり好きだと告白されました。
そして俊明は好きな人がいるかの質問に対して少し動揺
果たしてどうなるのか…。
ハイスペックの聖奈ちゃんが好きな方は
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