第24項「GW2日目~妹とのデート編③~」
今日はちゃんと定時に更新します。
俺たちは会場であった大宮スカイタワービルを出て駅に続くデッキの上を歩く。
GWなので私服の高校生連れとかが歩いている。みんな遊び盛りだもんなあ。
外に出るとまだ夏では無いなのに日差しがかなり強い。
今年の夏の暑さも深刻だったらどうしようか。
たまには涼しい年があっても良いのに。
俺はまだ、昼飯を食えていないからどこかで腹ごしらえをしたい。
それに喉も乾いた。
「お兄ちゃん、楽しかったね~。どっかで
お茶でも飲んでから帰らない?」
聖奈もイベントを満喫していつもよりさらにテンション高めだ。
「そうだな、俺も腹減ったなあ。どっか行きたい店とかあるのか?」
今の女子高校生は友達とかとどこでお茶飲んだりするのだろう?
「う~ん、あるにはあるけど、普段から高校の下校の時に行ったりしているからお兄ちゃんが高校時代に通っていた店とかないの?隠れ家的なお店とか?」
「そうだな、候補はあるけど。今日営業しているか確認してみる。」
俺はネットをつなぎその店のホームページを開く。
一応やっているようだ。
「一応今日、営業しているみたいだから行ってみるか。」
「うん、ちょっと楽しみ~♪お兄ちゃんが選ぶ店とか気になるなあ~。」
妹が兄貴が気に入っていた店なんて興味湧くとは思わなかった。
「まあ、たいしたお店ではないからあまり
期待するなよ〜。」
俺たち兄妹は駅の方向へ歩いて行く。
高校時代もテストの最終日とかは日中に学校が終わるのは嬉しく思ったが全然バスの本数が無くて
駅まで約4㎞くらいの道を歩いて帰った覚えがある。
特に夏の時期は余りにも暑くてアイスを片手に丈瑠と下校した気がする。
高校から駅までの間は地味に高低差があって駅まで着いた時には足が膨らんでいて
翌日筋肉痛になっていることが何度もあった。
俺が通っていた高校に今は妹が通っているんだもんな。
駅近くの余り人気が無いところに俺が良く行っていたお店はある。
店内は隠れ家的で、店の規模も大きくない。
「よし、着いたぞ。ここだ。」
「うわ、かなり古そうな外観だね。大丈夫なのこれ入っても?」
聖奈は店の外観を見て少し引いている。
俺も初めて来たときは入って大丈夫なのか戸惑ったが店長が声をかけてくれて入ることができた。
「大丈夫だ、店の外観は昔からこんなもんだ。でもコーヒーやちょっとした軽食やスイーツはとても美味しいんだ。まあ、とりあえず入ろうぜ。」
「いらっしゃいませ。」
無機質な店長の声が店内に響く。店の中にはお客さんは数人程度しかいない。
俺らは空いている席に通され座る。
「ご注文が決まったらお呼びください。」
そう言って、ウエイトレスはメニューと
人数分の水を置いて去っていた。
てか、最後に来たのは大学1年生の後期の学期末試験最終日に来て以来だからか、
店内の模様が若干変わった気がする。
それに前に来た時より全体的に明るい雰囲気になった気がする。
まあ、店の外観は高校時代と大して変わらないけど…
「私、このスイーツパフェが良い。」
メニュー表を見ながら聖奈は言う。
「俺は、ナポリタンとコーヒーにしよう。」
この店のナポリタンは昔から俺が食べている青春の味というやつだ。とにかく美味い。
注文を取りしばらく待つ。
「お兄ちゃん、さっきのサイン会で当たった新島先生の直筆サインの色紙見る?」
「おう、そうだな、見せて欲しい。」
それを手渡され、俺はそれを見る。
筆記体で新島みなみと書いてある。
上には当選した人の名前、この場合だと高島聖奈様と記されていた。
転売防止の為に書いてあるのだろうが、ここまで有名な新島先生の直筆のサインを転売する人なんてほとんどいないと思うが、そういった対策をしていることが分かった。
色紙を返す。
「お兄ちゃんも新島先生の作品好きだったんだね?」
「そりゃあな、”昨日別れたはずの生徒会長である彼女が翌日から自分の家族の妹になった件”で出てくる登場人物の男主人公の再婚して一緒の家に住む事になった妹が品行方正・文武両道である生徒会長であるヒロインであるというあの絶対あり得ないんだけどそういうことが起きたら楽しいだろうなというあのラブコメが読んでいて楽しいんだよなあ。」
「そうだよね、しかもヒロインの方は男主人公の事が実は昔から好きで気になっていた時のあの心情描写が良いんだよね。」
お盆にお皿を載せた店員が俺らの机にやってきた。
「お待たせしました。スイーツパフェとナポリタンとアイスコーヒーです。ごゆっくりお過ごしください。」
俺らは会話を中断して無言で各自が頼んだものを食べる。
やっぱりこのナポリタンうめえな。
具材としてソーセージやイカなどの具材が多く入っていてこれで780円なら大した値段設定だと思う。
コーヒー付けて900円は有難い。
聖奈の方もスイーツパフェと格闘していた。
この店の特徴は値段が低い割に一品の量が多い。
なので、聖奈が頼んだスイーツパフェも大きなグラスに詰められている。
フルーツも多種多様でこの値段で750円なら俺は文句ないと思う。
「ねえ、このパフェ本当に美味しい。お兄ちゃんこんな美味しい店よく見つけたね?」
「まあな、暇な時に隠れ家的で値段も手ごろな店を探し回っていたからな。まあ、聖奈も気に入ってもらえたなら良かったわ。あと、おまえ口元にクリームついてるぞ。」
俺は妹の口元についたクリームを拭いてやる。何歳だよ。まあ可愛いから良いけど。
「え、やだ、恥ずかしい。ありがとう。お兄ちゃん。それでさっきの話だけどあの作品来年の1月にアニメ化するみたいだよ。」
顔を赤く染めて答える。
聖奈のやつ高校でもこんな感じなのかな?
聖奈の恥ずかしがる顔を見て絶対好きになる男子とか沢山居そうだよな。
「え、マジ?それ公式の情報?」
「ほら、見て見て。公式ホームページの所に書いてあるよ。」
まじか、めっちゃ嬉しい。これは見るしかない。誰がヒロインの声やるんだろ。
今日思ったけど、まさか兄妹で同じ作品が好きになりその作品について語ることができるとは思わなかった。
聖奈がラノベ、アニメ好きで良かった。
俺たちは食べ終わり会計をする。
「ここは俺が払うよ。今日イベントに当選したお礼も合わせて。」
「わ、分かった。ありがとう。」
俺たちは会計をして家路に向かう為に大宮駅へ向かった。
聖奈ちゃんの可愛い姿を見たい方は評価
お願いします。
めっちゃやる気出ます!!




