第19項「幕話 新前華南side⑤ 寝ながら私は先輩について考える」
昨日は更新遅れてすいません!!
今日は幕話です。
少なめです。
高島兄妹は部屋を出ていった。
外の方を見るともう既に空は暗いが天気の方は回復しつつあるようだった。
布団をかけ横になる。
薬も飲んだし明日の朝には私の身体も回復してほしい。
それにしても出された料理は本当に美味しかった。
私は、高島さん(兄の方)が作ってくれたおかゆと生姜のスープを頂いた。
おかゆはシンプルな梅味だったが、米粒の硬さもちょうどよく自分好みだった。
生姜のスープも一口飲んだ際に生姜の香りが鼻に抜けていき心身温まった。
驚いたのは、高島さんが料理上手であることだ。
何となく一人暮らしの男性は料理をせず食事とかはコンビニ弁当で済ませているのかと思っていたが、
ちゃんとしたものが出されたことがびっくりしたしありがたかった。
最近忙しくて心温まる料理を食べられていなくてさっきまで高島さんの手によって作られたものを食べていたんだと思うと胸がドキドキする。
高島さんが料理を持って入ってきたときに私のパジャマ姿をじっと見て似合っていると言われたことが素直に嬉しかった。
また、聖奈ちゃんが高島さんに私に食べさせると喜ぶ事を伝えた時は本当に焦った。
断ってけど、高島さんは少し恥ずかしそうだったけどフーフーして、おかゆを私の口まで運んでくれた。
男の人にこういった看病をしてもらうのは何か緊張した。
恥ずかしかったけど少し嬉しかった。
でもこの感情は私の仕事でもある小説に活かせるかもしれない。
普段から恋愛小説を書いてはいるが、私自身恋人が居ないので登場する主人公達の心情描写を書くのにいつも苦労している。
今も週刊ウェンズデーで掲載が続いていて私の処女作でもある”昨日別れたはずの生徒会長である彼女が翌日から自分の家族の妹になった件”という作品も出てくる男主人公と学校では生徒会長であり家では妹という立場での血は繋がっていない。
しかし、お互い相手に気がある恋愛模様を表現するのは苦難である。
第3者に主人公達の描写が動きを認めてもらえると嬉しいから何度も推敲して書き直すんだけどね。
私もいつか恋人を作れば、私が書いている恋愛小説の方もより一層磨きがかかるのかな。
そんなふうに思う。
出会ってまだ3週間くらいしか経っていないが、高島さんの印象としては私の中ではかなり良いと思う。
少し髪の毛ボサボサだけど、話し方も私より上手だし、人の事を助けてくれる。
彼にとっては当たり前の事なのかもしれないけど当たり前のことはいつも簡単にできるものではない。
それに男の人に対する個人的な偏見だと思うが、なんとなく弱った女性を見つけたら家に連れ込んで彼らの欲望の対象物として飲み込まれるのかと思った。
高島さんは普通に看病してくれた。
おかゆといった簡単な料理ではあったが、病人に温かくお腹に優しい物を私が何も言わずに作ってくれたし味も好みの味付けだった。
ただ、謎の一面もある。
さっきリビングで聖奈ちゃんと高島さんで話したときにリビング近くに置いてあったミットのようなものや、「観見二眼」と達筆な文字で書かれた言葉が壁に貼ってあった。
それに聖奈ちゃんにも聞きたかったけど、高島さんは痩せているけどなんであんなに筋肉があるのか。
そして濡れた私を運びながらなんで購入した物も運べる力があるのか...
色々疑問点はたくさんある。
あと、高島さんとは週に一度くらいしか授業でお会いする事がないので分からないが、
失礼ながら友達がいるような雰囲気があまりない。(失礼)
普段から単独で行動しているイメージがある。
彼に対して謎は深まるばかり。
私は感じた。
彼についてもっと知りたいと。
新前さんの心が少しずつですが動いている
感じです。




