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第15項「幕話 新前華南side④~起きたらそこは見たことがある天井だった~」

幕話スタートです。

新前さんsideで何話かこの幕話が続きます。

少なめです。

私は、誰かに運ばれていた。

誰かの胸元に抱えられている感じがする。

人のぬくもりを感じる。

体は冷えているが、心は温かい気がする。


でもこの人は一体だれなんだろ。

でもさっき私に対して家はどこかを聞いてきた人がいたからその人が運んでくれているのかもしれない。


その声をかけてくれた人の声もこの何週間の間に何回か聞いたことがある人だった気がする。


家の扉を開く音とビニール袋の音がする。


知っている人の声の家に入るのだろうか。


そういえばさっきから頭が痛い。それに肌寒い。たぶん濡れて風邪をひいたのかもしれない。


私は布団のような場所に下ろされた感じがした。枕の硬さがちょうど良い。


誰かが私の髪を拭いてくれている。しかも拭くときの力加減も良い。


誰だろ。こんなに優しくしてくれる人は。


「ピンポン~」

インターホンが鳴る音がうっすらと聞こえる。


扉が開く音が聞こえた。すると女性の声が聞こえてきた。


「よ!お兄ちゃんどうしているかと思って突撃しちゃった。」

女性の声がした。


「なんで来たの?」

高島さんっぽい人の声が聞こえる。

さっきから思い出していたここ最近聞いていた声の正体は高島さんだとわかった。


目を開けると、部屋の布団に私は寝かされていた。


天井を見ると私の家と同じ色をしていた。

壁などの柄を見ても自分の家と同じだった。

でもそれだけで私の家が高島さんの家が近くにあるとは断定できない。


私は意識がはっきりしない中そんなことを考える。


もしかしたら今まで気づかなかったけどご近所さんであることはあり得るかもしれない。


頭が痛いことに変わりは無く具合も良くない。


枕元には着替えが置いてある。


片目を開いて服を見ていると女性用の服だった。誰の服何だろ~。


高島さんの服ではないと思う。大きさ的に。


玄関の方から会話の続きが聞こえる。


「そりゃあ、愛しのお兄ちゃんに会いに来たに決まってんじゃん。」


うん…?お兄ちゃん。愛しのお兄ちゃんって言っていたよね?お兄ちゃん大好きなのかな。

高島さんと話している人はブラコン気質があるような気がした。


兄弟とか居たのね。それに彼女、可愛い声しているのね。


「お前、せめて連絡しろよ~。学校はどうした。今日授業あったろ。」


「お兄ちゃんこの靴誰の?たぶんお兄ちゃんの靴ではないよね?女の人の靴だよね。これどういう事?」


あ、その靴たぶん私のだわ。てか質問に答えてあげて(苦笑)。


私は布団を剥ぎ、少し濡れた服にタオルを巻きながら部屋を出た。


「あれ、なんで私ここに居るんだっけ。てか高島さんじゃないですか。そちらの女性は誰ですか?

かなりのきれいな方の様ですが。」


もうなんとなくこの部屋に来た理由は分かったが、まるで今気づいたようにふるまう。


玄関の方に立っている女性を見る。

髪色は茶色に近い黒でセミロングの髪型だった。

服装は高校の制服だ。

セーラー服のようにも見える。

身長も私より高くてモデルかと思った。


「ねえ、お兄ちゃん。これはどういうことなの。」

高島さんに無邪気に話しかけている女性が高島さんとのキョリをつめる。


私も彼女に負けず、

「高島さんこれはどういうことですか。なんで私はこの家に居るんですか。私をお持ち帰りですか。いい身分ですね。ちゃんと説明してくださいよ」


高島さんの事だから何か理由があって私を連れてきてくれたんだと思う。

それに高島さんは持ち帰りするほど度胸は無い気もする。


それが分かっている前提で私も彼女と同じように高島さんに迫る。


高島さんは完全に動揺し落ち着きを失っている。


あまり普段大学で話す時とは違う顔だった。


私は高島さんの困った顔が見れてちょっと満足だ。


今後別の用事で会議が連日入るので、

毎日更新できないかもしれませんが、

極力更新できるように頑張るので、

応援よろしくお願いします。

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