第14項「眠り姫に食べさせる」
いつの間にか評価ポイントが上がっていて
びっくりです。
こんな拙い文章を評価してもらってありがとうございます。
俺は、冷蔵庫の中に入っている食材とさっきスーパーマーケットで買った物を合わせて何が作れるか考える。
米は昨日炊いたからまだ1人分くらいは残っている。梅干しもある。
とりあえずおかゆを作ることを決めた。
風邪をひいた時はとりあえずおかゆの方が食べやすい。
それと、さっき買ってきたゼリーは最初に食べさせよう。
あとは、熱を出したときや風邪をひいた時に自分も良く飲む生姜のスープ。
この3品で行こうと決めた。
俺は早速エプロンをして手を洗い調理に入る。
とりあえず既にあるお米に対して7倍の水を注いでどちらも鍋に投入する。
鍋を中火にして白く煮立ってくるまで放置し煮立ってきたところにしゃもじで米が鍋底に張りつかないようにし、お箸を1本挟んだ状態のまま40分くらい弱火にかける。
この40分くらいの間に生姜スープを手早く作ってしまう。
生姜は摂取すると冷えた身体を温めてくれる。
普段から献立に入れているので慣れた手で作ってしまう。
お粥の方もだいぶ良い米の硬さになってきたので、梅干しを上に添えて完成だ。
俺は、眠り姫が居る部屋にゼリー飲料を持って行く。
部屋の扉を叩き入ってよいかを聞く。
俺は、「失礼します。」
と言い部屋に進入する。俺の家のはずなのに。
新前さんは妹が持っている寝間着に着替えていた。
この寝間着は普段は妹が突撃してここに泊まるとなった時に着る服で何度も妹が着ている姿を見ているので今更寝間着自体の新鮮さは無いが、着る人が変わると少し違うように見える。
俺は5秒くらい彼女の寝間着姿を見つめていた。
まだ、体温が高そうな表情をしている。
「お兄ちゃん、あんまりじっと見つめていると変態さんになるよ。いや、もう変態さんか。」
妹の攻撃が来る。
しかし、似合っているのが悪い。
しょうがない。改めて思った。
美人は何の服を着ても絵になる。
「おお、悪い悪い。こんな時に言うのもあれだが、良く似合っているなあと思って。
聖奈、新前の体温は何℃位だったか?」
「38.9くらいだね。高熱ではないが、だいぶ辛い温度だと思うよ。」
微熱よりは高めだな。顔色も良いとは言えない。
「了解、有難う。何回か測る必要があるなあ。
そうだ風邪薬を飲む前に何か食べた方が良いと思うんだが、おかゆ食べるか。新前。」
「いや、似合っているなんて。妹さんの方が可愛いと思いますよ。
頭がガンガンする感じがあって痛いですね。熱を出したのも久しぶりなので。
あ、すいません。おかゆ作ってもらって。お言葉に甘えて頂いても良いですか。」
「じゃあ、持ってくるなあ。おかゆ食べる前にゼリー飲料飲んでおけよ。水分補給にもなるからな。」
俺は新前にゼリー飲料を渡しおかゆと生姜のスープを取りに台所に戻る。
再びこの部屋に入りお盆に載せて彼女が座っている布団の側に置く。
「お兄ちゃん、華南さんに食べさせてあげれば。きっと喜ぶと思うよ。」
「え、俺がやるの?」
ついでに妹はいつの間にか華南さん呼びになっている。
女子ってコミュニケーション力の化け物だな。
「そりゃあ、そうだよ。私がやってもしょうがないでしょう。それにそれ作ったのお兄ちゃんじゃん。」
おかゆを作ったこととそんなに関係しないと思うのだが、妹がこの家に来れば自動的に実権を掌握するからしょうがない。お兄ちゃん一肌脱ぎますかね。
「いや、私は一人で食べれますよ。そんな作ってもらって食べさせてもらう何て事は出来ないよ。」
「いや、病人である新前は黙って食べて早く直せ。だから食べさせてやる。」
俺はエモーション無しでこの任務をやることを決めた。
新前にいや、俺が推している作家の新島みなみさんにおかゆを食べさせるという任務を。
「口開けてスタンバってろ。」
俺はスプーンで梅干しを崩しおかゆとよく混ぜる。そして一口くらいをスプーンですくって食べさせた。
「口、開けろ。熱いからやけどするなよ。」
「うん、美味しい。これ美味しいよ。スタンダードなおかゆだけど米の硬さも好みの硬さだし。
梅干しの塩気がちょうど良いよ。美味しい。」
「お兄ちゃん、もう少しフーフーした方が良いんじゃない。たぶんその方が愛が込められてもっと早く完治できると思うよ。」
こいつ余計な爆弾を落としてきたな。
このフーフー業務やるのかなり精神持ってかれるから勘弁してほしいがしょうがない。
病人が推しの作家さんだし。
「あ、愛だと。まあ料理は愛が無きゃ意味がないとは良く聞くなあ。確かに。フーフーする時も必要かどうか疑問だが、言っていることも間違いではないなあ。」
俺は少し動揺したが、妹が言っているのも確かなので全力でフーフーする。
「いや、そこまでやらなくても大丈夫だよ~」
結局新前はおかゆを食べ切った。最初からそこまでの量は作っていないからな。
「よし、食べたな。あと、生姜のスープな。全部は飲まなくて構わないが生姜は身体を温める作用があるから飲んどけ。それ飲み終わったら風邪薬な。今、水と風邪薬もってくるな。聖奈はそこで待っていてくれ。」
俺は部屋を出て台所に向かう。
とりあえず美味そうに食ってくれて良かったわ。
新前も少しではあるが、笑顔が戻ってきていたしな。
コップとペットボトルに入った水、風邪薬。そして熱を冷ませるシートを用意して部屋に入る。
「よし、食べれたな。ほい。これ風邪薬な。苦いと思うけどちゃんと飲めよ。」
俺は新前に薬と水を渡し側に座る。
彼女は薬を飲んで横になった。まだ、辛そうだ。
「あと、頭の上に熱をさませるシートも貼っておくな。」
彼女の顔に近づきながらおでこに貼る。
「あ、冷たくて気持ちいいね。これで明日までには回復すると良いけど。」
「たぶん大丈夫だろ。何回か取り換えに行くから。」
このまま寝かせておけば明日には回復しているだろう。
「じゃあ、新前。眠れなくても横になっていろよ。そのうち眠くなるだろうしなあ。」
「ごめん、色々やってもらって有難う。ごちそうさまでした。聖奈ちゃんもありがとうね。」
俺らは部屋を出た。妹も後ろについてくる。
窓の外を見ると天気は回復し日差しが差し込んでいた。
生姜スープは私自身が好きなので入れました。
風邪をひいて居なくても冬とかに飲むと体を温めるのでおすすめです。
主人公は一応料理できる設定です。
今後もどこかで料理する場面出ると思います。
熱を出した新前さんを看病したい・応援したい方は評価お願いします。




