第132項「花火大会編開始①」
華南さんとの花火大会編開幕。
文字で華南さんとのデートを楽しんでもらいたいです
俺は健さんに提案され華南さんと花火大会に行く事になったので会場までの行き方や道順をMAPで調べていく。
この会場で開催される花火大会に行くのもたぶん高校3年生だった時以来の訪問になるかなと思う。
聖奈に連れていかれた華南さんがまだ戻ってくる気配が無いので俺もすぐに行けるように準備をしていく。
花火大会の会場は人混みで溢れて身動きができず特に女性の場合脚とかを痛めてしまう恐れがあるので簡単な救急用具を夏用の仕事服の上ポケットに入れておく。
「おにい!華南さん返すね~~?」
近所周りに響くくらいの大きい声が聞こえた方に顔を向けるといつでも超絶美少女っぷりのオーラを出している聖奈とその横に紫色をベースに桃色のラインカラーが入っている浴衣を着た美しい大人の美人感といったオーラを纏っている女性が立っていた。
俺は10秒くらいその女性をもう一度じ~と見る。
「ん…?だ、だれ?」
「おにい~!何を言っているの~?華南さんだよ!」
「え…!?」
俺は余りも身を包んでいるパープルな浴衣の塗装が似合っているのと同時にその洗練された見栄えの良さに惹かれているのが鈍感な俺でも分かった気がした。
仕事や大学の時から隠れた美貌の持ち主だとはここ何ヶ月かこの人を見てきただけあって分かっていたが、ここまで和装が似合っている女性は妹以外で初めて見る気がする。
「せ、先輩…わ、私ですよ?1時間前まで健さんと3人で会議をした後にあなたの妹さんに連れていかれて目が覚めたらこんな綺麗な模様が入った浴衣を着せられていたんです。」
連れていかれて目が覚めたら変化があったなんてなんかのミステリーアニメの冒頭じゃないんだから…。
「華南さんが以前に会った時から美人であることは認識していましたけど、ここまで和装が似合っている女性は見たことありませんね~。女の私でも一目惚れしそうです…。」
「そ、そんな~聖奈ちゃんだって高校生離れしているくらいの可愛いし美人だからからかわないでよ~~。」
なんかこの2人キャラや雰囲気が似ていて俺が全くこの人達を知らない立場の人間だったら華南さんと聖奈が姉妹だと言われたら納得しそうな気がするくらい美人だと思う。
「それで、おにい!おにいにはもったいないくらいの国宝級の美少女の浴衣姿に髪の毛にはかんざしまで付いていて何か感想とか無いの?」
「え、感想?」
感想か…。
一言で言うなら”超絶美女”だと思う。
短文での表現が許されるのであれば”国宝級の超絶美女の降臨”と言う感じだ。
「そうだよ~。ここで感想が言えなかったらさすがに鈍感なお兄でも許せないからね?」
あ、これは久しぶりに妹のまじな奴を見た気がした。
「ど、どうですか…?先輩…。に、似合っていますか…。」
浴衣を着た華南さんは少し顔を赤らめながらも俺の前でゆっくりと一回転して俺にアピールをしてくれる。
「ああ…。」
この後に続きの言葉をただ言えばいいのに…。
最初に彼女の姿を見た時に俺が思ったことをそのまま直接本人に言えば良いのに…と恥ずかしさを隠し切れずちゃんと言えない自分に情けなさを覚えながら…。
「もしかしてこの場に私が居るとおにいが華南さんの浴衣姿を見て口にするのが恥ずかしくて本人に言えないのかな~?それだったら私は引き上げるよ?おにい!あとは大学生の2人でがんばってね?私ができるのはここまでだから~!」
そう言って、聖奈は自分の家の玄関の方に入っていた。
俺を散々からかいやがって大した妹だな。
「先輩、もう少し感想とか何か私にも教えてくださいよ?いつも舞美が読モの仕事の時に感想を求められて言っている時のように…。」
猛スピードで頭をフル回転させて自分が素直に彼女に伝えたいことを考え纏め上げ自分の中で咀嚼に行くまでその間ほんの10秒…。
俺は素直に思ったことをそのまま言う事に覚悟を決め口を開いた。
「…い、一番最初に会った時から華南さんが美人であることは知っていたけど、普段仕事とかで着ている淡泊な服を着ている華南さんも似合っているなと思っていたけど…。今日のようなハレに着るような非日常な特別な日だけに着る服装の方もすごい似合っていて本当に忘我の状態でその後に続く言葉が出て来なかったよ…。」
俺は丁寧にゆっくりそして華南さんの目を見て伝える。
「普段、自分が受け持つ仕事や趣味のラノベ作品以外には服に限らずとも無関心な先輩がここまで私の服の事に対して褒めちぎってくれたことは今までで無かったのでそう言ってもらえてすごく嬉しい…です…。先輩…。それに忘我なんて日常生活ではほとんど出てこない言葉で伝えるなんて先輩って意外と難しい言葉知っているんですね?」
「難しい言葉を用いて俺の事を少しバカにしているようにみえるけど?でもあまり上手い表現で華南さんの良さを伝えられていない自覚もあるんだ。その立ち姿と髪の巻き方で美人度が格段に上がったと思うよ?」
「そ、そんな美人、美人って言葉を何回も言わないでくださいよ~。こう複数回も言われるなんてけっこう恥ずかしいんですからね?」
「でも俺は華南さんが美人であるという部分も一つの良さだと思っているけど、華南さんの最大の良さは仕事に対する熱意が俺は凄いと思っているし尊敬もしているところだから…。」
言えた。今まで俺が華南さんに思っていた事…。
「そ、そんな不意打ちずるすぎですよ…。もう~~。」
”浴衣を着て髪飾りを身に着けている推しの小説家さんがすごく可愛すぎる件について”と言う短編のストーリーが書けそうなくらいこの人の和装姿がとにかく似合いすぎていてこんな近くで見れているだけでもすごい。
さらにいえば、俺が感想を素直に伝えた際にそれを聞いて若干照れを隠さず見せているのは心臓に良い意味で負担が大きい。
今回初めて見たメガネをとった裸眼が意外にも小さくてそれに加えてにこの人の可愛いスコアを上方修正している気がしてならないのだ。
俺はこの後の2人でのお出かけが終わるまでに和装姿の華南さんの美貌さに目を奪われて周囲への警戒心と配慮が緩みそうで怖い、
今まで多くの受領してきた仕事の中で楽しい部類に入る時間になるとは思うけど自分の心が浮ついた状態で仕事を乗り越える事が出来るのか心配になっている俺だった。




