表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/354

第13項「男1人対妹1人対女友達1人」

妹出てきます。

俺ら3人は机を囲んで座った。外はまだ雷を伴って激しく雨が降っている。


「じゃあ説明してもらいましょうか。この女性は誰なのか。お兄ちゃん。まさか恋人とかではないよね。」

 妹が開口一番に話し始めた。


「妹よ。この人は同じ大学の3年生で名前は新前華南しんまえはな。俺とは毎週水曜日の1限の授業が同じでグループワークで一緒になった時に仲良くなったんだ。それで、大学の帰りに今日は家の途中にある公園で新前さんが雨に打たれていた所に遭遇した。傘も差していなくて家まで送ろうかと思って自宅の場所を聞いたんだけど反応が一切(強調)なかった。あそこに女性を放置したままにするのは問題だからとりあえず自宅に連れて帰り濡れた服とか乾かした方が良いのではと思ったわけだ。発見した時かなり顔が熱そうだったからたぶん熱があるなと思い一刻も早く看病した方が良いというのも理由の一つだ。

そこで自宅に着き自室のベッドに寝かせて居る時にお前が来てこの修羅場に至るわけだ。」


今までの事をざっくり説明する。


「ふ~ん、なるほど。お兄ちゃん友達居たのね。まずそれが驚き。お兄ちゃんは私だけで足りているのに。あと、私が来なかったらその新前さんの服とかどうしようと思った訳?」


妹よ。俺だって友達くらいは居る。と言っても新前と丈瑠だけだけど。

お前にとって俺はそんなにダメな兄なのか。友達は量じゃないよ。質だよ。(迷言)

お兄ちゃん妹にそんなこと言われて悲しいよ。


「彼女を起こして自分でタオルで拭いてもらい服に着替えてもらおうかと。

 一応服はお前や母さんの服とかこの家に置いてあるからそこから拝借しようかと。」


「お兄ちゃんにそんなことできるの?そもそもお兄ちゃんが自宅に女性を連れ込んで居る事自体が信じられないんだけど。昔から女性とか苦手なのに。キャラ変わったね。お兄ちゃん。」


確かに妹が言うように昔の俺は家族以外の女性と話す事なんて高校時代も1㎜も無かった。

というか自分から避けていた節がある。

しかし、大学に入り親と同じ仕事を始めてみて依頼人は女性からも来ることが多い。

最初の方は慣れるのに時間はかかったが、今はだいぶましになった。まだ緊張はするけど。


「わ、わたしからも良いですか。高島さん。」

「どっちも高島だけど。」兄弟そろって口にする。


「お兄さんの方です。最寄りの駅に着いてからどうやってここまで来たのか分からなかったのですが、


「今思い出しました。都内に出る用事がありその帰り際に相手先の人に怒られてむかむかしていて気に食わなくて惰性で雨に濡れたまま駅から公園まで歩きベンチに座っていたのだと思います。その後急に頭がぼーっとし頭痛がして半分意識が無い時にたぶん誰かに声をかけられた気がします。その人が確か高島さんだったと思います。すいません。ここまで送ってもらってしまって。そ

のご恩を知らずにさっきは罵倒してしまってごめんなさい。」


一応罵倒してしまったという自覚はあったようだ。

無意識にやっていたら恐怖だからな。


告白される時は自覚してわざと罵倒しているのかな。

あくまで丈瑠が言っていた噂だからどこまで真実なのか分からんけどな。


「なるほど、かなりきつく言われたんだろね、そのショックで公園で雨に打たれていたんだね。もう少し自分の身体のこと考えた方が良いよ。新前。それで話は変わるが新前の前に座っているこの女性が妹の高島聖奈だ。高校3年生で今年受験生だ。」


「そうですね、気を付けます。こちらは妹さんでしたか。レンタル彼女とかの人だったらどうしようかと思いましたよ~。顔立ちも整っていて、しかも制服姿なので凛としていて可愛いですね。兄弟で顔はあまり似ていませんね高校生はかなり昔ですね。懐かしいです。」


彼女はゆっくり話す。もう限界そうだな。片目が閉じかかっている。


これでおおむね誤解は解けたと思う。


「あとさ、新前。話し終わったから着替えてこい。まだ顔が赤いぞ。聖奈、彼女の看病手伝ってくれ。

お前は新前を布団に寝かせる前に彼女の身体の汗を水で濡らしたタオルで拭いてやってくれ。俺は簡単に腹に入れられそうなもの作るから~。」


「お兄ちゃんが拭けばよくないと思ったけどそんな度胸がある訳ないのは分かっているからしょうがないわね。後で話したい事があるから時間作ってよ。じゃあ、新前さん部屋に行きましょう。まだ顔が赤いので完治するまで今日はずっと寝ていてください。」


「いや、でも私帰らないと。」


「その状態では帰るまでに更に酷くなりますよ。明日の朝までにしっかり完治して自宅に帰れば良いのではないでしょうか。」


「わかりました。じゃあ一晩泊めてください。お願いします。」


新前もまだ言いたいことがあるようだが、聖奈の言っていることに納得しおとなしくなる。


「さあ、行きますよ。さっき新前さんが寝ていた部屋に。」

新前さんは聖奈に連れられリビングを出ていく。


さてと。何を彼女に食べさせるか。

俺は買ってきた食料品を冷蔵庫に陳列しながら献立を考える。


風邪をひいて看病してくれる恋人や妹が居ればラッキーなイベントかもしれませんが、

看病してくれる人が居ない人にとっては風邪をひいて寝込むのはただの地獄イベントなので

雨が降ってきたら傘を差しましょう。無かったらコンビニを探しましょう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ