第129項「期末考査明け連日勤務2日目~with舞美編①~」
みんな大好き海回
夏休み
この言葉を聞くと多くの小学校から大学に通う生徒及び学生は歓喜となり宿題や課題に追われはするもののその年の中で一番楽しみが多い長期休暇だろう。
俺も中学時代までは夏休みが始まる前には宿題を終わらせ他の人と同じ楽しい気持ちで迎える事が多かった。
しかし、高校生になってからは夏休み期間中は両親がやっている仕事の手伝いを朝5時~夜8時までアルバイトの労働時間のレベルを優に超えるほど働き続け夏休み最後の日だけ丈瑠と遊びに行くことが許されたのが俺のここ5年余りの夏休みの過ごし方である。
「この撮影が終わったら海で遊んでも良いですからね!今日撮影する人達はみんな大学生なんで海で遊びたいという人も居ると思ったので水着の方も準備しましたから~。まずは今日の撮影分を頑張りましょう!!」
俺にはかなりフレンドリーなカメラウーマンが指示をしている。
「せんぱい、綺麗な海ですね!!あっちに見えるのって何ですかね?」
「舞美さんが指している方角って東京湾の方だろ?都内に面している海と比べるとこの辺の海は綺麗に見えるなぁ」
前回と同じように舞美さんを含めた読モの男女4人は都内の海が見える海浜公園ではなくて湘南のビーチに来ていた。
海に来ている他の人に見られながら撮影をするのかと思ったら、事前にこのあたり一体のビーチは貸切きったようだ…。
凄いな…。
「じゃあ、まずは夏の終わりの時期に着たい服装を4人には着てもらいます。あ、そうだ、高島さんはカメラウーマンの私の補佐をして下さい。残りの3人は撮影スタッフの分も含めて飲み物と食料の確保お願いします。それでは動いてくださ。」
俺はその指示の元フレンドリーカメラウーマン人の側に行く。
また、この人かよ…。
「おはよう!今日は美男美女の撮影には最適な天候ね!カメラ補佐の方宜しくね!高島くん!」
フレンドリーカメラウーマンはサングラスをかけ服装の方も凄い薄手な服を着ている。
「あ、はい。どんなことやればよいんですか?」
「そうだね。基本的にカメラ機器が3台あって1回撮影をする際に3つのカメラで同時に撮影していく感じだから、海の方からやってくる潮風でカメラの三脚が倒れないように支えて欲しいの!あとは、被写体となっている読モの姿を見て自分なりにここはもっとこうした方が良いとかあれば言ってくれて構わないよ~~!」
「三脚を支える方は了解なんですけど、読モの撮影に関してこうした方が良いなんて言えないですし俺素人だから分からないですよ?」
「大丈夫!君はしっかりしているし自分の周囲の人をいつも見ているはずだからそこらへんは自信を持ってくれて大丈夫よ~~!」
「何が大丈夫なのかいまいち分からないですけど、自分なりに頑張ってみます…。」
「は~~い。撮影始めるよ~~・最初はサンダルで砂浜を男女が仲良く歩いている感じで撮影していくからね~~。読モの4人は準備は良いかなぁ~~?」
「はい!!」
こうして俺は使っていない2つのカメラの三脚の下を順番に砂浜に座ってそれらを支えながらカメラの被写体となっている彼ら彼女らの様子を見るというのを1時間半くらい続けてやっていく。
太陽からの日差しを砂浜が吸収しそこにずっと座っているのでズボンのお尻の部分が特に熱い。
時折吹いてくる潮風が頬に当たりそれで涼しさを感じる事ができるので熱中症にならずに比較的に快適に仕事の補助が出来ている。
ただ、正午に近いのか頭上に太陽が当たって髪の毛が熱くなっているのも感じる。
それから30分くらい汗を拭き残りの3人のアシマネが勝ってきてくれたお茶を飲むが開けた時点でだいぶ冷気を失っていて飲んでも涼を感じることができないのが残念だ。
「よ~~し。今日の撮影分が完了したのでご飯を食べて午後はこの借りているビーチの中で自由行動とする~~。かいさ~~ん!!!」
「ふう~~。」
おでこから滴る汗をぬぐい2本目の最後の残ったぬるくなったお茶を飲み干し仕事が完了したことを認識する。
「高島くん。お疲れ様~~。凄い汗だね!!カメラの三脚支えるのありがとうね~~?」
「いえいえ、こっちも何もアドバイスとかできなくてすいません。」
「良いのよ。私も振った後に少し無理難題を頼んでしまったなと思ったからね…。昼食を取ってその後は自由にこのビーチの中だったら遊んでよいから!なんなら高島君の水着まで他のスタッフに用意させたから着ても大丈夫だよ?」
「はい。ありがとうございます。って俺の水着まで用意してくださったんですか?」
「ただ、単に私が見てみたいなと思ったからよ~。でも本音を言うと舞美ちゃんが高島君の水着姿とか絶対見たいかなと思って用意したのよ」
まじか、お節介すぎだろ…。
「せんぱい、カメラの三脚支えの仕事お疲れ様でした~。私も撮影していて先輩が熱中症で倒れないかちょっと心配しましたもん」
「ああ、ここまで暑くなるとは思わなかったからな…。日焼け止めとかサングラスとか用意して来ればよかったな」
「先輩がサングラスとかしたらヤクザぽさが出そうで想像しただけでも怖そうです」
「今度突然ヤクザっぽい格好で大学行ってみようかな」
「間違いなく職質されると思いますよ?最悪の場合取り押さえられそう」
「確かに在りそうだ」
「それよりお昼食べて午後遊びましょうよ?なんかさっきスタッフさんに聞いたら先輩の水着まで用意してくれたみたいで…。私は見てみたいです」
「ええ~、俺泳げないんだよな…。それでも着る必要ある?」
「在りますよ?ここのスタッフさんがせっかく準備してくれたのですからお礼も込めて着るのが礼儀ですよ?って、私の顔になんか付いていますか?」
「いや、舞美さんがけっこうまともなこと言っていてびっくりした…。」
「せんぱい、なかなか失礼なことを言っているという自覚ありますか?そんなことを言う先輩には嫌でも身に着けてもらいますからね?自分で着替えるのが嫌だったらなんならこの私が手伝っても良いですけど?」
「それは絶対いやだな…。分かったから着れば良いんだろ?誰にこんな男の水着に需要があるのか知らんけど」
「いぇ~い!先輩が水着を着てくれれば私の水着姿で悩殺してあげても良いんですからね?」
「なぜ、そこだけツンデレ気味なのかは突っ込まないからな?」
「でも現役読モ普段は雑誌にはならない水着姿のオフショット、先輩だけなら見せてもいいですけど?」
「うわ。めっちゃ、上から目線…。一応年齢で言うと俺の方が歳は1つ上なんだけどな」
「そ、そんなことは分かっていますよ~~。でも他の人の水着姿では無くて私の水着姿だけ見れば良いんですからね?」
「ええ、俺どっちでも良いんだけど?」
「普段草食系の先輩でも一瞬で悩殺してあげますからね?楽しみに待っていてくださいよ?」
「へいへい。早く飯食おうぜ」
「先輩、せっかく可愛い後輩がアシスタントマネージャーの為に一肌脱いで居るのですからもっとどんと構えていてくださいよ?せんぱいのばか、ばか!」
「はいはい。分かったから!舞美さんの焼きそば冷めるぞ」
俺は用意された焼きそばを頬張ってエネルギーを補給する。




