第124項「期末考査勉強会①」
期末考査勉強会(回)
双子姉妹のラフな服装を思い浮かべてお楽しみください。
季節は7月に入り本格的に暑さを肌で感じるようになった。
華南さんの仕事の方は月曜日と水曜日はさと美さんが居るクロマツビルに出入りし、金曜日は健さんの仕事場に向かう為にここ何週間かは仕事が終わったあとに実家の方にも顔を出している。
一方舞美さんの仕事の方は、8月号の特集記事の撮影は終わり次の仕事からは”女子大学生がこの秋に着たい服”という感じでまた特集記事を組むことからその撮影が時期に始まるという知らせが昨日メールで届いた。
普段なら双子姉妹と俺が家に揃っているのは夜くらい顔を合わせる事は無いのだが、来週から始まる期末考査の勉強のために俺も双子姉妹の家にいつものように呼ばれている。
俺ら3人が通う大学は私立大学に区分されるのだが。近隣にある国公立大学と同じくらい長期休暇期間が長い事で知られている。
その理由として、学生の本分は学問であるが、大学の構内では教え切れない事は自分で学習してほしいと言う方針である為だと聞いたことがある。
大学の学習方針は俺ら学生側にとってはそこまで気にすることは無いが、俺個人で考えると理由はどうであれ暑い中汗をかいてまでして大学に行かなくて済むというのと自分の仕事をたくさん入れる事で稼ぎを増やせるという両方の嬉しい面があるので俺はこの大学の方針や考えに充分満足している。
「せんぱ~い!!この部分が分からないので教えてくださいよ~~。」
「せんぱい、私もこの部分分からないので教えてください。」
半袖に膝上の丈を着ている華南さんと同じく半袖で下はホットパンツという普段の2人の姉妹の仕事の時とは異なりかなりラフな服装に身を包んでいる超絶美少女の元に俺は冷えたお茶を置く。
「せ、せんぱい、あんまりじろじろ私達の事見ないでください…。は、恥ずかしいんですから!」
顔を赤らめて両手の人差し指を突っついている姿もなかなかの見ごたえである。
俺は極力何か突っ込まれないようにする為に表情には出さないようにはしていると思うが、正直言ってこの人が可愛いと思っている自分が居た。
「華南は別にそんなラフな服装を着なくても良いのに!私が普段とは違う家で着るような服を着ているからといって真似しなくて良いのに~~。」
舞美が私と同じようなラフな服装にならなくても良いのにと口を尖がらせて言う。
華南さんのスカート丈の下から出ている絹ごし豆腐のような白く繊細な脚が俺の視界にわざと入るかのように覗かせている。
「あ、ごめん…。いや、普段大学や仕事に行く時とはまた違った格好でラフな服装でも全然問題ないと思うよ~~。」
無難な回答を並べそれを伝える。
けど、可愛いと思うよ…。
しかも今気づいたけどメガネも外出する時にかけている物とはまた別のように見えるし…。
「そ、それは…可愛い、いや、似合っているという事ですか…?」
普段はけっこうはっきり言う時もあるのに家の中だとたまに見せる、途切れ途切れに聞く姿もなんかいつもと違って良い~。
”可愛いよ”と言うとなんか恋人に言っているような感じがするから”似合っている”と言うくらいは別に普通の会話でも言うと思うしいいよね…?
「うん。似合っているよ~~。それにかけているメガネも普段外出する時とはまた別の色だよね?」
「え?良く気づきましたね~~!」
「そう?それだけ仕事や大学で一緒に居る時間が多いからだと思うよ?」
「一緒にって…。でも褒めてくれたのはう、嬉しいです…。」
この人完全に浮かれているな…。
まぁ、良いわ。とりあえず放っておこう…。
一方、舞美さんの方を見ると…。
頬を膨らませて彼女の目が俺の目に何かアピールしているというか何か言いたそうな目をしている。
「うん?」
「せんぱい、華南だけではなくて私を見てくださいよ?私を!!」
「舞美さんも仕事の時とかにちゃんと見ているよ?」
「う~~ん。それだけでは無くて日頃から私を見て欲しいんですよ?どうですか?今日の読モの時の新前舞美とは違って家で勉強している新前舞美の服に関して何か言う事は?」
俺は舞美さんのラフな服装を改めてじっと見る。
華南さんほどの白さは無いがホットパンツから飛び出す健康的で長い脚が俺の理性を揺らがせてくる…。
そういえばだけど、前に舞美さんに俺の服の色や柄の好みを聞かれたが、その時に言った色や柄を意識したような格好になっている。
「せんぱいが好きな服の色の好みを家で過ごすような服の中からチョイスしてみたんですよ?何か感想とか無いんですか?」
「そうだなぁ…。夏とかの暑い時期の服でも無地のデザインの服ってあるんだなぁと知った。」
「そういう感想はどうでも良いです~~!私のこの格好が似合っているのかこれだけでは満足できないのかを聞いているんです。」
「満足できないってなに?」
「普段私達姉妹の仕事を頑張って支えている先輩が心を落ち着かせることができないから女性に自分が好みの服装を伝えて着るようにお願いしてそれで欲求を解消しているのかと思って…。」
「う~ん。欲求不満で舞美さんに服装の好みを言った覚えは無いんだけどな?舞美さんが撮影をしている途中に俺の服の好みをどうしてもその時に知りたいと言うから、じゃあしょうがないから教えるかと思って言っただけなんだけど…。」
大体、欲求不満になったら俺は新島先生が書いているラノベの最新刊でその不満やストレスを解消している。
「あれ?そうでしたっけ?私のために着せたいと思って言ったのかと思っていたんですが勘違いだったみたいですね…。」
「うん、そういう事になるね!」
「なんで勘違いであることを少し嬉しそうな感じで言うんですか?もう良いですけど…。それで改めて私の今日の服装の感想は?」
「読モで見ている服とは違ってこのラフな格好も良いと思うけど、少し露出度が高い気がする。でもホットパンツによって脚が長いことが強調されてそれもそれで似合っていると思うよ~!」
「それは…。」
「それに俺の服の好みにいちいち合わせなくて良いからな?前に妹が言っていたけど自分が着たいと思った服を着た方が相手が好きな服を着るより自分らしさが出るって言っていたし~?」
「聖奈ちゃんらしい考えですね?」
「ああ、そうだな。あいつはどの分野においても相手に流されなくて己の意見をいつも持つような奴だからなぁ。まったくしっかりした妹だぜ…。」
「もちろん自分らしさを出すためにも自分が好きな服を着るのは大事だとは思いますけど、その人の好みに染まるのも別にありだと思いますけど…。?」
俺の顔を見ながらそう言った。
「それに今日みたいな仕事の何時だからこそ気になっている男子の好みに染まってアピールすのも乙女チックな女の子にとっては大事な事ですよ?」
華南さんには聞こえない声で俺の耳元でそう囁く。
「お、そうなのか…。俺には良く分からないがな…。」
いきなり耳元で囁くなよ?なんかめっちゃ恐怖を覚えるんだけど…。
「ちょっと2人だけで楽しそうに話していないで私も混ぜてよ~~!」
この状況が楽しい状況に見えるかね?君の瞳には?
それに顔は笑っているけど目が笑っていない。
この双子姉妹めんどくせー性格の持ち主だな…。
「男性には分からないですよ?そんな恋する女の子の気持ちなんて…。さらに言えば自分の事には鈍感な先輩にはこれが分かるのはもっと先だと思いますよ?」
もう、試験勉強に戻るよ?君たち!
試験勉強を教えて欲しいと言うから俺の貴重な休みを削って出勤しているんだからな!!
感謝してよ?
「ゴホンッ。それで2人はどこが分からないんだ?」
「はい!先生!この日本史の問題が分からないです!」
「私の方が先よ~!華南。はい!先生、この基礎経営論のこのレジメの部分が良く分かりませ~ん。」
「いっぺんに話帰るな。順番に教えるから、ちょっと待てっろ!この問題か?」
俺は水分補給用に準備した冷たいお茶を一口飲み、まずは華南さんの向かい側に座って問題を見る。
「日本史の事を俺に聞くなよ?華南さん!高校の授業でやったくらいの知識しか無いんだが…。」
「いえ、大丈夫です。とりあえず一緒に考えてください!」
華南さんは、俺に顔を近づけて問題文をみせてくれる。
髪から放たれる甘いシャンプーの匂いが鼻孔をくすぐる。
「分かった。で、舞美さん。ちょっと待っていてくれ!その冷たいお茶飲んでいいから!」
「う~~ん!早くその問題を終えてこのレジメに記載されているレポートの出題内容についてどういう事を書けば良いか考えてくださいよ~~。」
「分かった。終わったらすぐそっちに行くから!!」
なんで、俺、この2人の仕事以外に大学の試験の事までサポートしているんだろ…。
まぁ、仕事をしている時よりはなんだかんだ言って楽しいから良いっか…。




