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第102項「鈍感陰キャ男子美人双子姉妹の起こされ罵倒される」

皆さんの周りで双子っていますかね?

昨日舞美と一緒に家まで帰った。

なんだかんだ言って2人で外から家に戻るのは初めてだった気もする。

今後は舞美さんの仕事の方も支える契約になったので、共に行動する頻度が多くなるだろう。


電車に乗って居る際に華南さんにも俺が舞美さんの読モのお仕事のアシスタントマネージャーをやることになったことを隠す必要は無くそのまま話した方が良いという事から家に着き今日あった出来事と合わせてこのことを伝えると、一瞬”え?”と言う表情を見せたが、すぐに”あ、そうなんだ~。”という顔になって今後何曜日に仕事を行うかのとかの話も合わせて伝えた。


華南さんはなんか少し表情暗くなっていたので、俺は気にしたが、取り敢えず様子を見る事に決めた。


そして翌朝...


俺はかけ布団を剥いで起きようとすると普段ならカーテンから既に地上に現れつつある太陽の光が漏れてきてその少しの温かさで起きる時刻だと分かるのだが、今日はいつも見える光が見えなかった。


その理由を探りながら眠い目をこすって、目覚まし時計の画面を見ようと顔を右横に向けてみると俺以外の人の手が見える。


そして反対側の方に身体を向けるとまた別の人のっぽい手が目の前に鎮座している。


仰向けになって天井を見ようとすると2つの美顔の輪郭だけが裸眼の状態での俺の目には薄っすらと映る。


更に周囲を見渡すと俺の身体の上にはスポーツウェア姿の舞美と華南が居た。


俺はこの状況を瞬時に理解することは出来ず自分でも珍しく頭の処理に15秒くらい時間がかかってしまった。


だって、起きたら目の前に栗色セミロング美女と黒髪ロング美女が寝ている人の顔を覗き込んで居るんだぜ?


遂に俺も異世界にでも飛んだか?と思ったが、壁の方に掲げられている俺の座右の銘である「観見二眼」と書かれた額縁が大きく部屋に入ってくる日差しを反射して文字が輝いていることを閉めていているので俺は異世界ではなく現実世界を生きていることが分かる。


「え?何しているの?」


俺は枕元にあるメガネケースからメガネを取り出しながら美人双子姉妹の顔を見ながら聞く。


「先輩がいつまでも起きてこないからですよ?2()()()()で私との朝の運動に遅れてくるととか契約違反ですよ?厳重なお仕置きが必要だと思うんですけど?」


メガネをかけると部屋の中と現在のかなり危険な状況が鮮明に分かる。

メガネは凄い武器ではあるが、今はこれをかけないでそのまま布団に包まりたい。


「そ・れ・に・先輩今日大学の授業があるのとキャリアセンターに用があるって昨夜言っていましたよね?そしてわたし、一緒に登校しましょう?って言いましたよね?そこまで中々起きられないんだったら仕事もっと減らしてくださいよ?ていうか、先輩は大学生何ですからね?あなたはそこらの会社員と同じくらいもしくはそれ以上働きすぎなんですよ?」


舞美さんの言葉に合わせて華南さんの方からも怒りなのか呆れなのか分からないが俺に対しての言葉が漏れる。


うん。俺が悪かったからとりあえず俺のかけ布団から早くどいてほしい。


「2人のそれぞれの言い分は分かったからとりあえず各々の体重が俺の身体に乗かっているのはさすがにきついのと正直言って色々倫理的に大問題だからどいてくれると助かる。」


「それって私達の体重が重いっていう事ですか?女性にそんなことを言うのは法律で言うなら罰金ものですよ?」


双子姉妹は一言一句乱れずに合わせて言ってきた。


さすが、双子姉妹。

息もぴったりあっている。いや、いまはそこを感心している場合じゃなかった…。


「いや、そんな法律日本には無いだろ?」


「でも女の子にとっては年齢と体重について聞いたり発言したりするのは立派な()()()()だと訴えられても文句は言えないですよ?」


「本当にタブーな部分なんですよ?学校の授業で習いませんでしたか?」


一斉に同時に双子姉妹が話すと俺の寝室の声の大きさがかなりうるさい。

しかもここ俺の部屋なのに…。


周囲のマンションに住んでいる方々ごめんなさい。

すぐに片付けますから…。


「そんなこと学校で教わらないだろ?まぁそれについて触れてしまった事はごめん…なさい。」


「よし。許しましょう。」


2人から許しが出たので、とりあえず第1段階はクリアだ。

双子姉妹は俺の身体の上及び布団から離れてくれた。


「それで、思ったんだけどさ、なんで華南さんも舞美さんと同じ服装を着ているの?」


「え、だって毎日舞美と朝運動をしているんでしょ?だから私も混ぜてもらおうかなと思いまして。最近大学の前の坂を上がるのがしんどくて自分の体力の無さに情けなさを感じているからですよ。」


「なるほど。」


「先輩どうですか、先輩好みの黒髪ロング美少女のスポーツウェア姿はどうですか?」


「ああ、いや、美人は何を着ても絵になるなという事が改めて分かった気がする。」


舞美さんのスポーツウェア姿も本当にさすが読モの会社で5本の指に入るくらいの可愛さがあるなと思うが、華南さんの今の格好は目に毒である。


俺の中にある何かがこれ以上この人を見ていると崩れてしまう気がするので、すぐに目線をずらす。


「それだけですか?なんかもっと良い感想とか無いんですか?先輩と朝から運動できると思って前に購入した服に着替えたんですよ?」


「いや、もう目をそらさないとそろそろ自分の命が危なくなるというか…。でも華南さんて普段からかなり仕事をしているからそんなに体力は落ちているようには見えないけど?」


いや、私だって高校生の時と比べたら充分に落ちていますよ。本音を言うと先輩の走る姿を見てみたいというか…。それに.......。」


華南さんが上目遣いで俺に更に何かを伝えようとしている気もするが、俺にはそれらを汲み取る力は微塵も無い。


俺の走る姿を見ても何の利益にならんと思うが…。そもそも需要無いだろ?


「それに?」


「もう何でもないですよ!!鈍感ボーイな先輩には全然気づいてもらえないのでもう良いです。ばか!」


「なぜ?俺は怒られているの?舞美さんよ?」


「私も分かりませんね。それにさっきから私のスポーツウェア姿をじーと見ないでくださいよ?」


「いや、見ていないし。仮にそう思われたくないならこの部屋に来なければ良いじゃん?」


「先輩って本当バカですよね?大バカ野郎ですよね?本当ラノベの主人公かよって言う感じですよ?先輩を一言で言うなら鈍感陰キャ男子(ボーイ)って言う感じですね?」


”鈍感陰キャ男子(ボーイ)”って自分で思う分には問題ないがいざ女子に言われるとなかなか棘が刺さるような気もするが、まぁここで気にしてもしょうがないし実際そうなのかもしれない。

俺はそうは思わないけど…。俺が鈍感だったらこの世界の男はみんな鈍感ボーイだと思うよ。


しかもなんかまだ布団から起き上がって10分くらいしかたっていないのに既に美人双子姉妹に3回も”バカ”って言われているこの状況に大きなショックを抱いている。


この姉妹どっちもS気質あるのかな?

恐怖を感じるな…。


「先輩、早く起きてくださいよ?もう時間も無いので朝の運動はやめて夜の運動をしましょうよ?」


「は?何を言っているのか分からんが、早くこの部屋を出てくれ。俺が着替えられないだろ?」


「私達は先輩が裸のままでも平気ですけど?」


「いや、俺が嫌なんだって…。」


「先輩意外とあれなんですね?」


「は?どれだよ?あとで美味い朝ご飯をお見舞いしてやるから朝はそれで勘弁してくれ?」


「は~~い。待っていました。先輩が作る朝ご飯!!」

2人の姉妹は俺の部屋を出ていった。


何か分からないけど、既に疲れが出ていて、寝て治癒した感じが全くないのだ。


これからこの双子姉妹とどうしていけばいいんだろ…。


俺の頭の中は悩むことで一杯になっていくばかりだ。


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