人物紹介
登場人物が多くなってきましたので、人物チャートを作ってみました。まだ途中ですが、適宜増やしていく予定です。
≪ユピタルヌス≫
木星の第二衛星エウロパ。『飛行石』という反重力物質が発見されてから急速にテラフォーミングが進んだ植民星。重力が低いのが特徴。
現地人は自分達や星の事を「ユピタル」といい、尊称の時には「大ユピタル」ともいう。地球人は半分蔑称で「ユピタルヌス」と呼びならわす。「ユピタル」とは、木星:ジュピターの古代テュルク語読み。「木星での」でユピタルヌスとなる。
>ザヒール・シャー王
偉大なる大ユピタルの開拓王。全ては彼から始まった。100年も前に没している。
>ザヒール・シャー2世
耄碌した、偉大な王の子。
>ノラ・ペンベ
ノラ家の次男。宮廷道化師。
>アスラール・ダキヤ
王の占星術師。2世の心身を縛る、怪しい存在。
《パンジール・ウルケー》
「獅子の谷」という意味を持つ、ユピタル最北に位置する小さな島国。特に工業や農業に特徴が無いが、戦闘に於いて未だ負け知らず。国民の勇敢さと作戦能力の高さゆえか。首都はアナトリアだったが、再編成後にガルガンティンに移動。
「階級表」
一般兵・二等兵→一等兵→上等兵
下士官・伍長→軍曹→曹長→特務曹長
一般将校・(※准尉=将校学生)→少尉→中尉→大尉
上級将校・少佐→中佐→大佐
将軍・准将→少将→中将→大将
統合指揮官・元帥
>サラーフ・マスーラ司令官
パンジール・ウルケーの国王であり、最高司令官。聡明な賢王との誉れ高いが、本来は小心で物事を裁定する自信がない。読書が好きで、本当は詩人になりたかった。家族があり、娘も居る。国家元帥。サラディナとも称されるが、どっちも意味は同じ。サラーフの方がより近しい。階級としては元帥。
>フィデル・マスーラ参謀総長
サラーフの従弟。隠遁生活に憧れ、世捨て人を気取っていたが、サラーフによって中央に呼び戻される。天才的な戦術で何度も国を救ってきた実績がある。その代り、人の気持ちまで考える事が出来ず、将棋のコマのようにしか見る事が出来ない。見た目は女性と見紛う。扇子で口を隠すので、ノラからは「扇子男」と揶揄される。独身。現在大将。
>ライラ=ベラ・マスーラ王女
サラーフ司令の一人娘。母親は他界してもう居ない。現在8歳。子供ながら天才的な機転を持ち、状況把握能力は大人よりも高い。ただ、頭脳と体がマッチしてないのが難点。茶色い髪に鳶色の瞳。王冠を被っているのが特徴。階級不明。
>ノラ・シアン
戦争商人という、戦場に落ちたモノを拾ってリサイクルする被差別部落民だった。デカに半分騙され、軍に入隊する。学は無いが、持ち回りの洞察力で戦場を生き残る。全ての経験を活かそうと注意深くを心掛けている。
ヒョロリとした体形で黒ずんだ色合いの肌。ややタレ目なのを気にしている18歳。現在大尉。
因みにノラ・シアンの「シアン」はトルコ語で黒。つまり……
①二等兵→上等兵→軍曹②曹長③特務曹長④少尉⑤中尉⑥少佐⑦大尉→少佐
>デカ
古参の兵隊。身体がデカく、誰に対しても調子よく、卒なく付き合える。時々学がある事も見せたりもするが、過去は誰も知らない。口癖は「チキショーメ」。機嫌が良くても悪くても使う。28歳。現在少尉となり、イズミル隊生粋の二人目の将校。
>ベシ
赤ら顔で年中酔っ払った、粗野な男。新兵のノラをいびる。マルマラ沖海戦で戦死。先任曹長。
>ビル
ノラが最初に帰属した隊の先輩。上等兵。ノラに「この戦争の不実を見届けるんだ」という哲学的な命題を残し、戦死。
>ドン・ボルゾック
マルマラ海でのさばっていた海賊の首領。パンジール・ウルケーの脆弱な海軍力を補うため、軍に公認される。その後、正式に軍へと接収、中将となる。55歳。
老齢とは信じがたいほどの高身長のムキムキマッチョメンで、拳だけで7オルタ(105㎝)ちかくある。また隻眼で、左目にアイパッチをしている。
ボルゾックとノラの母親との間には何か秘密があるようで、そのせいかノラに対しボルゾックは甘い。
>デイル
ドン・ボルゾックの腹心。無口で保守的な考えが多い。髪が長く、片目が髪で隠れてしまっている事も含めて、陰気な印象を与える。口髭顎鬚も生えてる。ノラに対しボルゾックが甘いので、ノラの事をよく思っていない。
ただ、操船技術はユピタル⒈と云われる。接収後の階級は少佐。50歳。
>ドブロク
最下層の被差別部落民。とてもやせっぽちで貧相で、目立たない様に生きていたため、腰をかがめる癖がある。黒髪で短め。そのため、ノラは初め男だと思っていた。一人称「オラ」。
当初、なにがしかのトラウマがあって唖だった。
武器を持たせて貰えなかったので、戦闘技術は皆無。その分手先が器用で、通信兵として活躍する。いつも窮地を救ってくれるノラの事を、ヒーローの様に思っている。経理や計算も得意という事が分かって、だんだん頼られることが多くなってきた。人へ教える能力も向上中。教師の素質アリ。気安くなったのか、ノラに対して強気な態度を示すことも多くなってきた。現在軍曹。14歳。
>クルックベシ
スラムに住んでいる、薬莢造りの職人。元・伍長だった。『ムスタファ・ケマル』一等勲章を受章するほどの歴戦の勇士。通称『ハヤッタ・オルマック』。どんな激戦でも必ず生きて帰るから。新兵を扱きあげて、戦場で使えるようにした。ゲリポル高地攻略戦に於いて戦死。多分、七〇歳前。子供や孫がいる。孫はオンとユズ。
>イェディ
部落出身の17歳。ゴミ回収業をしていたが、デカのスラムでの呼応によって応募した。窃盗なども常習犯であったらしい。髪はぼさぼさで痩せぎすな青年。口数は少ないが、軍に入って安定した食事と給料がもらえる事に恩義を感じている。現在曹長に昇進。
>ドクズ・セキズ
一卵性双子で、区別が基本的につかない。鼻の右下にほくろがあるのがセキズ。無いのがドクズ。15歳。両親を失ってから二人だけで生きてきた戦災孤児。共に目が良く、後にスナイパー小隊の中核となる。現在軍曹に昇進(共に)。
>スレイマン
物理学を専攻していた学生。メガネの19歳。口数は少ない。医学部を希望していたが、イズミル隊に入って狙撃術の基礎を教える。 最終階位は軍曹。バルジ作戦で戦死。
>オン
クルックベシの孫娘で、色黒の金髪ポニーテールのギャル。アクサライの町でスリをしていた。ギャル語を話す。チャラい。エロい。だが近接戦闘のプロで、ナイフ遣い。あまり能力は高くは無いが、衛生兵でもある。一人称「あーし」。現在伍長。なにやらデカのセフレの臭いが…?
>サカール・アダム
機甲師団から成るカイセリー隊の隊長。初出は中尉だったが、現在中佐へと順調に昇進している模様。とてもお気楽な性格で、被差別民であるイズミル隊やノラを分け隔てなく接する。目が大きく、上背の割には細身で、ヒョロっとした印象を受ける。上唇の髭がトレードマーク。因みに自分達の事を“機械科竜騎兵”と勝手に言っている。内に外に何かと助けてくれる存在。
>メメット
うだつの上がらない、万年中尉。セミ=パラチンスク要塞の一端を守備していたが、自分の能力の無さを知っていて、ノラに指揮権を譲る。中肉中背で細い目と口髭がトレードマーク。定年間近。
イズミル隊に編入された後は、もともと得意であった経理を活かして、イズミル市の経済発展を扶助する立場に落ち着く。
>トルノヴァツ
懲罰部隊の責任者。空虚な階位の中尉。懲罰部隊のリーダー。なんで懲罰部隊に居たのかは不明。イズミル隊に編入後は特務曹長となる。バルジ作戦でノラを救うため殿を率い、戦死。
>メフメド・テブフィク
トルノヴァツの片腕、歴戦の懲罰部隊の中でも生え抜きの悪。ただし戦闘能力は高い。ノラを初めは認めていなかったが、だんだん信頼するようになる。現在曹長。離婚した奥さんと子供が居る模様。
>ハリデ
前髪パッツンの目付きの悪い、背の高い女性。メガネかけてる。口数は少ないが、運転能力に長ける。運転するのに大小は関係なく、強襲揚陸艦も操縦できるようだ。現在伍長。
>イスメト
弾幕担当の重機関銃担当。ガンナー。大男なのだが、小心者。ただし重機を前にすると性格が豹変する。懲罰部隊出身。バルジ作戦で戦死。
>マジド曹長
上半身入れ墨まみれの、いかにも懲罰部隊上がりと言う感じのオッサン。髪の毛どころか眉毛まで剃っていて見た目からしてイカツイ。「~くせえ」が口癖。
高速強襲揚陸艦ナザーウ・ボンジューの機関長。一人称は「オリ」。現在特務曹長。階級が上がるよりも勲章に憧れている。
>サンダリエ将軍
シーラーズ地方を領主とする、軍閥。シーラーズ隊を率いる。聖都直近の北部が領地の為、気を逸って聖都へ突入する。細身で目がギョロッとしたヒゲが特徴。温厚な性格で、話せば分かるのだが、その分思い込みも激しい。バルジ作戦で戦死。
>アイシェ
情報機関の女性。しっとり髪の長い美女なのだが何故か顔を覚えにくい。フィデル参謀の元で何やら陰謀を実行する。少佐。
>イシュタル・テスタロッサ
ウスキュダル王国の冷徹な不変のメガネを掛けた女王。中立性が高く、不敗を誇る。パンジール・ウルケーというより、大ユピタルヌス王国に忠誠を誓う。階級は大将。
>キュベレイ・ドゥン
シヴァス隊の中佐。女性だけで編成される「ペシュメルガ」を率いる。半独立の気風の高い、気高さと気難しさを兼ね備える。顔には弔意を示す黒のベールを身に纏っている。
>ユルドゥス・ラハト
シヴァス隊の将校。イズミル隊との連絡将校を務めた。現在17歳で中尉。元少年兵上がりで壮絶な過去を持つ。そのため、アヘンの香りを嗅ぐと狂暴化するきらいがある。瞳は茶色で釣り目気味なのを気にしている。控えめに言ってかなり美人。
>グェン・ザップ・ミン
シヴァス隊の女性軍曹。ユルドゥスのお目付け役として出向する。南方エイシアの人種で背が高く、色黒。いつも眠そうな目をしている。元・少年兵上がり。
>ヤスミン
元々ドン・ボルゾックのスカルパント隊所属だった。デイル艦長がイズミル隊に所属変更になった時に、共に所属艦ごとイズミル隊へと移る。現在軍曹。黒髪おかっぱの眠たげな瞳が特徴。メガネかけている。基本はレーダー長だが、会計も出来るので雑用として使われる事もある。夢は大学に通う事。
>スィベル・ジャン
ドンドルマ団所属の査察機関。だが他の隊員からは「思想憲兵」と揶揄される。小柄だが精悍な体つきの女性。18歳。おかっぱの白い髪を左下に斜めに切り下ろす独特の髪型。全身黒尽くめのドンドルマ団の制服に身を包んでいる。
彼女自身は規律に厳しくとも、良い形でなら超法規的措置は現場ではアリとの考えを見せる。なのでイズミル隊のグレーゾーンの行動に悩まされる事となる。現在中尉。
>ギリム・スダック
技術開発班の技術将校。小柄な赤い髪のショートボブで痩身、挙動不審。実験の為には犠牲をも厭わない性格で、或る意味サイコパス。技術論や技術開発史の話を始めると途端に雄弁となる。スィベルと幼馴染で18歳。現在少尉。イズミル隊の珍兵器は彼女の手によるものが多い。というか、イズミル隊の兵器の予後を観察するために派遣された。
>ユズ
オンの妹。13歳。二等卒。救護兵見習いとして半ば無理やり居座った。それでも年の近いライラ王女とは仲良し。オンに日々看護技術を教わる日々。見た目はコギャルながら天真爛漫なので、部隊内でファンを増やしている。
>トビー・トリー
思想憲兵、ドンドルマ団の部長。老年の域。せむしで小さい目をギョロ尽かせる。フィデル参謀の肝煎りで主にイズミル隊を監視する為だけの機関とも云える。人間としてとても器が小さい。
>ヘクマティアル将軍
中央大陸の西部・クンドゥズ州を拠点とする軍閥。西部は西大陸の社会主義国を近くするだけあって、旗色が鮮明でない。更にアトゥンの火とも通じていたり、社会主義国とも接近したりとグレーゾーン。他にも麻薬栽培や少年兵育成などの黒い噂が絶えない。本人としては北部同盟への忠誠など無く、時勢時勢で有利な方へ着き、勢力を拡大しようとしていた。
白髪長身の老人で、白い制服で統一している。
慇懃無礼な性格だったが、ノラ・シアンの一計で墓穴を掘る形で暗殺される。尚、生死不明なので生きている可能性もある…という呈を成している。
《アトゥンの火》
>ムハンマド・オマル
アトゥンの火最大にして最強を誇る機甲師団を持つ。
>イスマーイール司令
正攻法を得意としている将軍。
>ノラ・マーヴィ
ノラ家3男。17歳。戦場で残留物を回収する「戦争屋」に嫌気がさし、傾倒していた宗教「アトゥンの火」に身を寄せ、兵士となる。指揮能力だけでなく立案能力も高く、若くして将校の地位を得る。第一次聖都奪還作戦を跳ね返したのもマーヴィの功績。だが永い事戦場に身を置いたせいか、かつてシアンを助けてくれていた優しさを失い、家族や幸せに純粋に嫉妬するネジくれた性格となってしまった。
>ビン・ラーディン司令
天才的立案を発揮させる戦略家。だが細かい戦術には疎く、セミ=パラチンスク要塞攻防戦では蛮勇に逸って戦死する。アトゥンの諡号として元帥位となる。子供は何人も居る模様。
《ヴ帝国》
>エミリオ3世
>カニンガム元帥
>コリン・パウエル長官
>オニール・アジーン准将
>マーガレット・フィンチレイ少将→中将
>ガルーダ・サベーリョ中将
>ガルーダ副官ウォルター中佐
>オニール副官マライア少佐
《地球連邦》
>ホワン・リンユー(黄凛玉)
黒髪おかっぱパッツン。日差しが強いためか常にサングラスをしている。右のこめかみから生えてる髪を束ねているのが特徴。高飛車でユピタル人を基本的にバカにしている。ユピタル語が難しいのか、語尾に「~アル」が付いてしまう。ホアメイからは「隊長」と呼ばれる。地球連邦からある特命を帯びてわざわざ3年半も掛けてやって来た。
>リー・ホアメイ(李華美)
同じく黒髪に細い目をした大柄な女性。基本的に楽観的な性格である。隊長の言う事さえ聞いていれば問題ないと考えている。ユピタルには観光半分、バカンス気分出来ている。
2021.2.13 登場人物の修正を行いました。ヴ帝国とかJPTSRとか、アトゥンの火の人物はまた後日に。