対面
こちらも書き直しました
「私は、怠惰、七つある、原罪の一つ、怠惰の罪人」
私はエイスの質問にそう答えた
誰かと話すことが久々だからだろうか普段より言葉数も多かった
「原罪って...とんだ大物だねっ」
エイスは言い終わると同時にこちらに飛び込んでくる
剣が振り上げられていることは分かるが私は動かない縛られているから、そして剣は私に向けて振り下ろされた
静かな空間にパキンと音が響く
「なんで」
エイスは驚きの表情で言葉を漏らした、彼女の手に握られているものは先程と変わり半分程の長さになった剣
さぞびっくりしただろう、人を斬りつけて剣が折れるのだから、ちなみに理由は簡単、剣より私が硬かったそれだけだ
「ッ、『燃えろ』!」
手元の剣を見ていたエイスは、思い出したかのようにこちらを向いて空いている手を払うように振りながら声を上げる
それとほぼ同時に視界が炎で埋め尽くされ炎が顔を撫でる
「はああああああっ!」
上から雄叫びが聞こえると同時、肩に鋭い衝撃が走る
肩に食らった衝撃に混乱していると、次は右から衝撃が来るこれによって身体の固定しかしていない椅子と共に壁まで弾き飛ばされ叩きつけられた
壁にぶつかったことにより椅子が壊れ鎖による拘束が緩くなった、チャラチャラとうるさいこいつを身体から剥がし横に捨てた、チャラチャラうるさいこいつは長い間私を縛っていたにも関わらずどこにも錆を作らず何故か表面に刻まれている赤い模様をうっすらと光らせていた
それを横目に見ながら、私を椅子ごと壁まで弾き飛ばした人物に目を向ける
犯人もといエイスは光さえ飲み込むような黒い大剣を握りながらこちらに目を向けていた
読みやすく書けるようになりたい