バトルじゃあああ!!
ーピロンッ
『彗 Lv.5』
「よし!5になった!」
あれからずっとレベル上げをしている。
まぁ、一気にあげるなんて出来ないから地道にトゲトカゲとか倒して経験値を得ている訳だが...。
ーガサッ
「リサーチ!」
あの色んなもののレベルを見たりするやつをリサーチと名付けた。
パネルの設定画面で「リサーチ」と言うとショートカットして調べるようになっている。
ーピピッ
『ビッグマウス Lv.10』
「oh......新しいの出てきた...」
体調1mくらいのネズミ...しかもLv.10!ここって弱モンスター生息地のはずなんですけどぉ!?
どうするか...ルギーも川に水汲みに行っちゃったし...かと言って戦って勝てる気がしない!
「ギュイイイイイ」
▽戦う
▽話しかける
▽逃げる
この三択か...いや、話しかけるって意味あんの!?
とりあえず話しかけるにしてみるか
▼話しかける
「今日はお日柄もよく...」
「ギイイイ!!」
ダメだ!威嚇された!!そりゃそうだよ!
逃げよう!!ここは逃げるが勝ちだ!
▼逃げる
「グアッギイイイ!!」
▼ 逃 げ ら れ な い !
「うわっ!?こっち来たー!!!」
こうなったら短刀でやるしかないのか...!
「いいでしょう...どこからでもかかってきなさい」
「ギィイイ!!」
ードォン
「うぁっぶね!」
間一髪横に避けたけど...
ーベキベキベキッ
なるほど...ビックマウスって口がでかいって事なのね...
口が人間でいう口裂け女みたいになってる...
しかも細めとはいえ木でさえも顎の力でへし折ってる。
「こりゃぁ噛みつかれたら終わりっスね...」
とりあえず、真正面から向かうのは危険だ。
木の上に登って移動するか。
「よっ...と」
太めの木に登ることは出来たけど...さて、どーするか。
「ギュイイ!!」
うーん、ビックマウスは木下でウロウロしてる。どうにか背後をとりたい。
「ギィ...」
「ん?」
ーザクッザクッ
......!?
登ってる!?
「え、え、なんで!?」
「ギイイ...」
あ...、勝手にネズミは木に登れないものだと思ってたけど、もしかして...
「登れる系...?」
「ギュイッ」
いい爪をお持ちのようで...
「うふふ...」
「「........。」」
「ギシャアアア!!」
「うおああああああ!!!」
やばいやばい!私より登るの早いんですけどぉ!?
キノウエ アンゼンジャナイ!!
ーダンッ
「ギィイイ!」
ーダンッ
「やっぱ追いかけてきますよねぇええ!!」
「ギシャッ」
ーベキベキッ
「ぁ...うぁ...」
やばい上に乗られた。なんとか近くにあった太い枝で腕を噛まれるのは阻止したけど、もうヤベェこの枝折れるってか噛み砕かれてるからもう使えないし...
「ギィ!!」
やばい...なにか...何かないか!?
あぁぁ、ポケット!そうだ!ポケットに確か入れてた気がする!!あれを使って...!
...よし、やるしかない...!
ーごそっ
「...あった!!」
「くらえ!トゲトカゲの毒!!」
ーキュポッ
ービシャッ
「...!?ギガァアア!!」
よし!ビックマウスの目に入った!
え?トゲトカゲの毒って微毒性じゃないのかって?微毒性だけどそれをコツコツ瓶に貯めてたんだよ!
まぁ、一気に使っちゃったけど...いくら微毒性ったって粘膜に触れたら激痛だろう。




