異世界特典(歓喜)
ーシュバッ
「よっ...と」
ルギーと旅をしながら魔物と出会うこともしばしばある。
最近では私もトゲトカゲというその名の通り、背中に微毒性の毒を持つトカゲ...強さで言うとスライムよりちょっと強いかな?ぐらいのなら倒せるようになってきた。
「よし、進むのは今日はここまでにするか。」
「うん!」
ーガサッ
「なんだー?」
あ、もう1匹トゲトカゲいたのか
「グルァアアア」
突進してくるトゲトカゲをかわしながら体制を立て直す。
ーズバッ
「よいしょっ!...ふぅ」
よし、失敗しないでできた!最初は結構失敗して毒にやられてたなぁ...(´ー`)
ーピロンッ
「ん?なんだこの音?」
「どうした?」
「え、いや、今電子音みたいなの聞こえなかった?」
「いや?聞こえなかったが...?」
聞き間違いかなぁ...。なんか通知音みたいなの聞こえたと思ったんだけど...
って、ケータイもゲームも電源付けてないんだから聞き間違いか!
ーピロンッ
え、やっぱ聞こえるよ!!
「ねぇ!ルギー!やっぱ鳴ってるよ!」
「?...聞こえないぞ?」
「えぇ...なんだこれ...」
すると視界に何かが入ってきた。
ぼんやりしてよく見えないけど、なんだろ...?
空中にタッチパネルが浮いてるみたいなのが出てきた...え、触れんのかなこれ?
ーフォン
「触れた!?」
「お、おいどうした」
「え、なんかこれ操作できるんだけど!?」
「え、いや、ほんとに落ち着けって」
ルギーが心配そうな顔でこちらを見てきた。私が頭おかしいみたいな目向けんといて!!
ルギーにはこれが見えてないのかな?
「なんかね、タッチパネルみたいなのが視界に入ってて、触れて、操作できるっぽい」
うん、自分でも何を言ってるのか分からねぇ
ースッ
ーフォン
あれ、これって...私のステータス?
HPとかMPとかのゲージあるし...。名前も入ってる。
ルギーの方を向くとルギーの右上くらいにビックリマークが出てきた。
ーフォン
あ、やっぱタッチできた。
えー、なになに?
〖亜竜族 ルギー Lv.17〗
「ふぉおお!?」
なにこの機能!すご!!
「...?」
あ、でもルギーには見えてないのか。
「え、ねぇねぇ、ルギーもさ、視界にタッチパネルみたいなのが浮かんで見えない?」
「いや...?」
ってことはもしかしてこれって異世界転移特典なんか!?
多分その可能性が高い!
「うおぉおお!!盛り上がってまいりました!!」
「ちょ、落ち着け」
そりゃねぇ、初っ端から魔力適性ゼロとか言われて神なんていねぇ!!とか思ってたけど、いるやん神様!ありがとうございます!!!
「グスッ...異世界っぽい...すごい異世界...たのじい...!!!」
「お前大丈夫か??」
「ゔん...!」
ニヤニヤが止まらないwww
うへへへ...異世界特典スンヴァラッッスィィィィィィィ!!!




