獣耳の宝石箱やぁー
ーギィイイ
「こんにちは。ご要件はなんでしょう?」
「あ、あの!冒険者登録したいんですけど」
「かしこまりました。ではこちらへどうぞ。」
「はーい!」
キョロキョロと周りを見渡すと、獣耳っ娘やら獣耳イケメンやらが大勢いた。
何ここ天国
「はい。ではこのマジックストーンに触れてください。」
水色の水晶みたいな石に触れる。
あ、ほんのり温かい...?
ーパァアアア
手を触れるとマジックストーンが輝き出した。そして、その隣においてある透明なフィルムに文字が浮かんできた。
「はい。では離していただいて結構です。このフィルムを冒険者登録カードに貼りますね。取れないようになるので、水に落としても大丈夫ですよ。」
「分かりましたー」
「では、反映するまでもう少しかかるのでおかけになってお待ちください。」
ルギーも作ってるんだ。魔力とかルギー持ってるんだろうなぁ...いいなぁ!
魔法使いたかった!!!
「おう、終わったのか?」
「んーん、文字の反映待ち」
「俺もだ。」
魔力の他にどんな適性があるんだろ。
王宮で調べてもらったのは魔力だけだから、分かんないや
「宮城彗様ー!宮城様!!」
なにやらバタバタと慌ててくるギルド職員のお姉さん
犬耳がとても魅力的だ。触りたい...!
「あの、この冒険者カードなんですが、ちょっと宮城様のものは異例でして...」
そりゃ魔力皆無だからね!傷に塩塗ってきたよこの子!!
「もう1度お願いしてもよろしいですか?」
「あ、はい!」
~~~
「何度やっても変わりませんねぇ」
「ですね...」
冒険者カードには魔力適性や属性、レベルなどが記載されるのだが、私の冒険者カードは魔力適性は無く、その代わりに「??属性」「??適性」などと記載されている部分が多かったのだ。
「??属性ってなんでしょう?」
「私共もなんせ異例なので...すみません、分からないです。」
「そうですか...」
まぁ、このまま冒険者続けてけば分かるっしょ!
あ、もしかして異世界転生特典的な!?
なんにせよ、まだその時じゃない...!ので、放置することにした。
「もういいのか...?」
「うん!ねぇルギー!みてみて!」
私は私の冒険者カードをルギーに見せた。
「?...んだこれ」
「んー、よく分かんないけどとりあえず作れた!」
「まぁ、そのうち分かるか。」
「ルギーの冒険者カードも見してー!」
うっわ。魔力適性良い!!
光属性とかハイスペックかよ!!
「すごーい!さすがルギー!」
「ん?なんも出ねぇよ。」
よーし!頑張ってレベル上げするぞー!!




