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兄妹異世界奮闘記  作者: ヤシの木
20/25

獣耳の宝石箱やぁー

ーギィイイ


「こんにちは。ご要件はなんでしょう?」


「あ、あの!冒険者登録したいんですけど」


「かしこまりました。ではこちらへどうぞ。」


「はーい!」


キョロキョロと周りを見渡すと、獣耳っ娘やら獣耳イケメンやらが大勢いた。


何ここ天国


「はい。ではこのマジックストーンに触れてください。」


水色の水晶みたいな石に触れる。

あ、ほんのり温かい...?


ーパァアアア


手を触れるとマジックストーンが輝き出した。そして、その隣においてある透明なフィルムに文字が浮かんできた。



「はい。では離していただいて結構です。このフィルムを冒険者登録カードに貼りますね。取れないようになるので、水に落としても大丈夫ですよ。」


「分かりましたー」


「では、反映するまでもう少しかかるのでおかけになってお待ちください。」


ルギーも作ってるんだ。魔力とかルギー持ってるんだろうなぁ...いいなぁ!

魔法使いたかった!!!


「おう、終わったのか?」


「んーん、文字の反映待ち」


「俺もだ。」


魔力の他にどんな適性があるんだろ。

王宮で調べてもらったのは魔力だけだから、分かんないや


「宮城彗様ー!宮城様!!」


なにやらバタバタと慌ててくるギルド職員のお姉さん


犬耳がとても魅力的だ。触りたい...!


「あの、この冒険者カードなんですが、ちょっと宮城様のものは異例でして...」


そりゃ魔力皆無だからね!傷に塩塗ってきたよこの子!!


「もう1度お願いしてもよろしいですか?」


「あ、はい!」


~~~

「何度やっても変わりませんねぇ」


「ですね...」


冒険者カードには魔力適性や属性、レベルなどが記載されるのだが、私の冒険者カードは魔力適性は無く、その代わりに「??属性」「??適性」などと記載されている部分が多かったのだ。


「??属性ってなんでしょう?」


「私共もなんせ異例なので...すみません、分からないです。」


「そうですか...」


まぁ、このまま冒険者続けてけば分かるっしょ!


あ、もしかして異世界転生特典的な!?


なんにせよ、まだその時じゃない...!ので、放置することにした。


「もういいのか...?」


「うん!ねぇルギー!みてみて!」


私は私の冒険者カードをルギーに見せた。


「?...んだこれ」


「んー、よく分かんないけどとりあえず作れた!」


「まぁ、そのうち分かるか。」


「ルギーの冒険者カードも見してー!」


うっわ。魔力適性良い!!

光属性とかハイスペックかよ!!


「すごーい!さすがルギー!」


「ん?なんも出ねぇよ。」



よーし!頑張ってレベル上げするぞー!!

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