諦めたらそこで私の人生終了なんじゃい!
一度部屋に戻り、この世界に来て初めてじゃないだろうかってほど今後のことを本気で考えた。
「やべぇ...やべぇよ...適性ねぇよ...」
とりあえず、今後どうやって生きていくか。
ルギーにいつまでも頼る訳にはいかない。
兄ちゃんを探しに行かなきゃいけないし。
どうにかして早く強くならなければ...。
しかし私に適性はゼロ。
...詰んでね?
いやいやいや、まだ諦めるには早いぞ彗!諦めたらそこで試合(人生)終了ですよ!?
せめて、異世界契約書とかでこの世界での異世界人の生き方マニュアルとかが欲しかった...。
...まぁないものねだりしてもしょうがないのでね。自力でやってやりますよ。
別に、泣いてませんし??
これは目から出るただの塩分を含んだ水だし?言うなれば汗ですよ汗。
「ハァ...」
そうとなれば、強くなるには、誰かに戦い方を習うのが一番いいだろう。
訓練の邪魔をしない位にちょっとルギーに頼んでみよう...。
「今はルギーどこにいるんだろう...?」
昨日、やらかしたばかりなので一人で出歩くのは得策じゃないな。
大人しくルギーが帰ってくるまでここで待つか。
「あ、じゃあ腹筋とかやってみよ!」