表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日の俺は美少女です。  作者: 夜桜
7/16

美少女の人生(下)

 ──午後18時。部活動も終わった。とても充実した一日だったように思う。


 帰りは他の部活の子と一緒に帰った。紗矢香の家はそれほど遠くはなく、歩いて15分もすれば俺は家に着いた。

 友達と別れて、家の鍵を開ける。どうやら紗矢香は一人暮らしらしいのだ。いや、どこかの誰かさんとは大違いでしっかりしているな……。


 日常の何気ないひとつひとつの行動が、とても楽しかった。今まで感じたことがない。

 新鮮で、楽しくて、充実した世界。


 これが本当に悪魔の仕業なのだろうか。……いや、でもやはりどうでもいい。

 これが現実だということさえ分かればそれでいいのだ。



 就寝の準備を済ませた後、俺は寝る前に日記をつけてみようと思った。どうやら、紗矢香の人格は、こういうことをしたがるらしい。でも、悪くないかもしれないと思う俺もいた。


 15分ほどして、俺は書き終わった。少し不慣れで恥ずかしかったが、なんだかとても気分がいい。

 このまま寝てしまうのも惜しい気がしたが、寝たら寝たであのイケメンの人生になっているはずだ。


 俺は、これからの人生に胸を踊らせながら、静かに目を閉じた。





 1月30日(月) 雨


 今日から望月 紗矢香の人生が始まった。

 色々なことが新鮮だった。女の子の友達がいた。部活に入っていた。男に変な目で見られた。

 戸惑うことも多かったが、なかなか楽しかった。女の子の人生というのも悪くないものだ。

 イケメン、美少女。どちらの人生も楽しみで仕方がない。


 そういえば2度目の月曜日だったけど、あんまり苦じゃなかったな。楽しいからだろうか。


 ……あまり何を書けばいいのか分からないな。

 とりあえず、これくらいにして今日は寝ようか。


 ……また、2日後。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ