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時の巡り手は何を思う  作者: narikori11
黒の英雄編
1/17

時間のエルフ

ある洞窟から3羽の鳥人が抜け出し1人のエルフを乗せ空に舞い上がった。

洞窟からは勝利の声を上げる者や暗い海のどん底の仲間がいた。「・・・・ちゃん」

「ねえちゃん あさだぞー! 起きろー!」

こうやって弟に叩き起こされながらアティモスと言うエルフの1日が、始まる。


布団から飛び起きて、朝食のパンを食べる。


アティモスはエルフで盗賊の家系だが、盗みなどはやっていない、20歳の女。

目印は鼻と口を隠している亡くなった母の形見のマフラーだ。

弟のアローは、アティモスと同じく盗賊の家系だが、弓矢を使用する、15歳の男の子。


いつもだったら戦闘服に着替えて、ある一定の場所で、モンスター狩りをする。

だが、日程が狂った。

来客がきたからだ。

ドアを5回も6回もノックするもんだから、急いで服を着替えて、パンを口に銜えながら、家の玄関を開けたアティモスだったが、予想外の来客だ。

なんせ、白い虎にまたがった白人で金髪の女の人がいた。

先にしゃべったのは白人の女の人の方だった。

「すまないが、アティモスと言う者がここら辺にいると聞いたが、ここにおられるか?」

・・・・珍しい来客者だが、白い虎にまたがり出てくるのはちょっと・・・・。


それを知らずに玄関に来たアローは虎をまん前から見て、固まった。

アティモスは、銜えていたパンを食い千切った。

「・・・・私だが、なにか盗賊に御用でもあるのか?」

アティモスが言う。

「・・・・何の冗談だ?」

白人の女の人が言い返す。

しかも、質問気味に。

「私は私だ冗談を言って私に得なことはないだろう。」

白人の女の人は、負けたという顔をしながら話を進めた。

「貴方は、自分のことではなく、相手のことを考えて行動する人のようだ。 いや、試してすまない。」

内心、ムカついたのは墓まで持っていく秘密のリストに入れといた。


「私はアスタルテと言う、第1攻撃隊の隊長だ。今回の作戦に相応しい人物を探していたら、ある魔動士から、アティモスと言う不思議なエルフの話をきいて、探しに来たのだ。」

「結構噂って広がりやすいもんだね。 で、誰が、何をどうしろと? お偉いさまだろう? じゃなきゃ一番隊なんて早々動くはずがない。」

と、アティモス

「それは、『紅い悪魔』こと、レッドデビルを倒せとのこと。これは、神獣様の命令だ。」


ここは、マグネス界、魔法が使えて、西洋と、東洋が、ごちゃまぜになっている世界。

例えば、ここがトレルと言う、西洋っぽい町でも、隣の町が、月下町と言う東洋っぽい町だとか、2つ屋台が並んでいて、1つが、団子屋で、もう1つが、トルコアイス屋だなどと、食生活も、名前も、種族も、文化もごちゃまぜだ。(例えです・・・・)

ちなみに、神獣様とは、この世界を守る、いわゆる神だ。


このマグネス界は、一見、平和そうに見えるが、『黒の英雄』と言う数人が、正直、

「なにやってるんですか。」

と、アティモスが言いそうな、馬鹿馬鹿しい世界征服をたくらんでいるらしい。

『黒の英雄』達は、強いらしく、兵、指揮官合わせ、600人をしたがえてると言う。

指揮官は、100人いて、その内の1人が、レッドデビルだ。

ただ、アティモスの反応は、違っていた。


「まぁ、ねえちゃんは、1人で指揮官を倒した実力が、あるからね。」

なぜか胸を張るアローだった。 が、黙るアスタルテ。

同じく黙るアティモス

「・・・・不味いこと言いましたか?」

アローが、言ってみてもアスタルテも、アティモスも、黙ったままで、アスタルテが手招きで、「耳を貸してほしい」と、言うジェスチャーをした。

アローは興味心身だったが、アスタルテの表情から大体の予測したアティモスの顔には「死ぬような厄介ごとは、アローを巻き込むのでご遠慮願いたい。」と、マーカーで書いてあるかのように、いやそうな顔をしている。


どうやら内容が、アローにも分かったらしい。

その意味とは、

「同時に、その『黒の英雄』とやらを退治して来い。・・・・ともいった。」

の後小声で

「この少人数で(40人)、倒せと・・・・無茶な・・・・」

とも言った。


これを聞いて冷静でいるものは、この世界に1人も居ないだろう。

ただ、この場で1人だけ、違う意味で冷静さを失っている人が居た。

なぜかはまたあとでお話しするとして、アティモスは冷たい瞳に復讐の炎を燃やしていた。


話は進んだ。

「どうだ、わたしたちの仲間にならないか」

「お引き受けしたいが、もう少し待ってくれ。 アロー、戦闘服に着替えようか。」

「朝っぱらにすまない・・・・」


支度を終え、3人は、広い草原に出た。

アスタルテが、口笛を吹いた。

すると、遠くから飛行船が飛んできたのだ。

「自己紹介するために、上がってくれ。 大丈夫、水、空だったら使えるから」

「陸はどうするのさ。」

そう愚痴を言いながらも、2人のエルフが乗り込んだ。


空の旅は、安全・・・・と言いたいところだが、そう簡単にかない。

食器が割れた音がして向かってみたら、発生源は皿ではなくて、敵が侵入したガラスの音だった。

急いで甲板に上がり、アローに言おうとしたが、そのアローが、

「まってー、返してー!」

と、弓を持っている鷹(どこから来たんだよ)を追いかけて戦場と化したかんぱんをグルグル回っていた。

というか、このほのぼのさに、みんな戦闘なんぞやめてた気もするのだが・・・・


「何やってんだ、アロー!」

とアティモスから、怒りの言葉を投げられたので、弓を鷹ごと甲板に降ろしていた。

アティモスが、戦場の真ん中に来て、短刀で敵を斬殺していく。 その姿、鬼神のごとくなんか、近寄りがたい。(切られそう)

瞬殺だったので、味方がポカーンとしたままつっ立っていた。


そうこうしている内に、その『レッドデビル』が居るとされる、洞窟に着いた。

まずは視察。

いざ洞窟に、降り立ってみれば、草も木もないのに、落ち葉が道に敷き詰められていた。

なにか、いやな予感が、この落ち葉というか、洞窟全体から感じられた。

まぁ、進んでみないと分からないと、怪しみながら、ランプを持って入ることにした。(3人だけで あとバロンはお留守番)


これから2時間後・・・・

「ふぁー。 いったいどこまで続くのやら。」

もう、アローは、飽き飽きしていた。

「こら、アロー、欠伸をするな。眠いと勘違いされて、奇襲するかもしれないぞ。」

アティモスの叱りと同時に、「カポッ」と言う音がきこえ一同後ろを振り返ると、一部の道が開いていたはずなのだが、勝手に閉まった。

「ん? 何、これ。」

アローが触れようとした物は、怪しすぎるスイッチだった。

「触っては、いけません!」

アスタルテが注意をしたのだが、

「何が。」

アローが振り向いた時に、スイッチに手が、当たってしまった。

「はぁ。 なんてことになったんだ。」

アティモスが、ため息をつきながら言ったあと、こんどは天井が開いて、刃物が落ちてきた。

「あちこちに罠が、仕掛けてあるみたいだよ。 姉ちゃん。」

アローが、少し退きながら言った。

そして二人は思う。

おまえには言われたくない・・・・ と。


ここからは、ものすごい量の罠に引っ掛かった。

天井からモアイ(なぜにモアイ)が落ちてきたり、道が針だらけになったり、仕掛けてあった爆弾が爆発したりした。

ちなみに、この仕掛けを発動させたのは、全てアローである。


「あっ。」

と、アスタルテが言った直後、真っ暗になった。

皆、何事かと思っているだろう。

黒いクレヨンで、塗りつぶしたかのように、真っ黒だった。

またアローがなんかやったのか・・・・

ため息をつくが、もう日の当たらない洞窟のなかにいるのは怖いものだ。

近くで矢が地面に突き刺さる音がした。

怖い、と思った。

例え亡霊でもいいから、そばに居てほしかった。

といっても、叫び散らして、別のトラップを作動させるかもしれないが。

その願いが叶ったのか、ウィスプ(火の玉)のようなものが見えた。

そこに駆け寄ってみると、ウィスプではなく、人体を持った、生きた耳と尻尾を生やした人が居た。

見た所、半獣ろうか。

助かったと思ったが、すぐにどこかに走っていくから、一緒に駆けずり回る羽目になった。


「姉ちゃーん、どこー? 姉ちゃ・・・・!」

アローは、アティモスを探していたが、殺気を感じて攻撃態勢をとった。

弓矢を持ち、弓を引いた。

すると、なんと天井から隠れて、矢を撃ってきたのだ!

相手は、暗闇に目が慣れているが、アローの方は真っ暗で、絶体絶命だった。

ところが、未来でも見たかのように、誰かが庇った。

アローが、矢が地面に刺さった音で、洞窟の壁にへたり込んで、よく見ると見慣れた影が映る。

アスタルテが頼った半妖が、ランプを持って現れた時、その人がアティモスだと知った。


アティモスは、気絶していた。

アローは、液体に触れていることに気付いた。

アローは、地面を見て、どうしてアティモスが気絶しているかすぐにわかった。

半妖はあわてて出口を探し始めた。

「何を話したんですか。」

「それで誰ですか、あなた。」

と、アスタルテが、言った。

「ナモロと言う。 アティモスと血縁があってな。 でも従弟だが・・・・ っていうのは冗談で、あと、今回の作戦の2部隊の隊長でもある。」

半妖の名前は、ナモロと言うらしい。


ナモロが洞窟の天井に出口を見つけた。

何かやるらしい。

アローの鉄の矢に糸を結び、アローが矢を放った。

その糸をアティモスを背負ったナモロが先に上り、アローとアスタルテも、後に続いた。

この時アスタルテもアティモスが今どういう状態か分かった。

そのすぐ後、ナモロは見知らぬ笛を吹いた。

澄んだ奇麗な音で、世界を1周して戻って来そうと思ったくらい遠くに響いた。

すると見知らぬ鳥・・・・じゃなくて人・・・・でもない何かが3羽飛んできた。

ナモロの目の前に来たとき正体が分かった。

ハーピーだった。


1羽目は拳銃を、2羽目は拳銃の弾を、そして3羽目は武器かと思いきや救急箱を乗せていたいた。

ハーピーは鳥人とも言うが、やけにテンションが低い。

普通だったら今のアティモスさえも、かまってかまってアピールしそうな所だが、一切動こうとしない。

まるで教師に怒られる学生みたいに、しゅんとした空気漂っていた。

それからナモロは、救急箱を引っ手繰るように取った。

驚いた3羽目は、くちをOの字にしたまま、固まっていた。

アスタルテは、口をパクパクさせ、何かを伝えようとしてる様にも見えた。

「まさかハーピーを従えてるとは・・・・さすがだなそこのお方は。」

「起きてたのか。とんだ災難だったな。 アティモス。 事情や、君の名前は、二人から聞いている」

この会話は、アティモスが、気付いたということだ。


アティモスを降ろしたナモロは言った。

「さてと、今はアティモスを放っておいた方がいいぞ、今からすごいことをやるからな。 たぶん・・・・ おっと、3羽の自己紹介が、まだだったな。 まずは・・・・って聞いてるのか!」

あの3羽は、あのグッタリしていたエルフが逆立ちをしていることに驚き、話をきいていない。

「年上から順番に自己紹介をしてもらおうか。」

「・・・・あっ、はい! ぼくはイブキって言います。 好物は生魚です。」

鳥らしい・・・・

「ぼくは、イヒロって言います。 好きな事は漁をすることです。」

「私は、イノリと言います。 得意なことは、治癒魔法です。」

そのころアティモスは、ばくてんをしていた。

ナモロはそろそろかと、言うような顔をして、

「今回は何分間持つ?」

と聞いた。

「まぁ30分程度だろう。 できれば1時間が良かったけどな。 行けるだろうが・・・・」


ナモロが見つけた天井の出口から降りると、まだまだ道は続いていた。

30秒もしない内に、小部屋についた。

そこには、紅い悪魔がいて、つぼに入っている何かを食べていた。

見ない方が良かったのかもしれない。

紅い悪魔は、口の周りを赤黒く染めて、アティモス達の方を向いた。

これを民間人が見たら、泡を吹いて気絶するかもしれない。

なぜならこれを見たとき、アティモスでさえ顔が真っ青になっているからだ。(予想外だったらしい)

アティモスは、雑念を追い払いあの悪魔を倒すことに気持ちを集中させていた。

皆は、アティモスのことに気を取られていて、悪魔の怖さに全く気付いていなかった。

ナモロを含めたアティモスを心配する気持ちは、時間が過ぎるたびに増していった。

「アティモス、時間が経ったら後ろに下がって。 その時、ナモロが前衛努めて。」

と言うアスタルテの言葉に、アティモスも、ナモロも、首を縦に振った。


皆が、攻撃態勢をとり、アティモスが突っ込んだ!

だが、それよりも早くナモロの弾丸が、飛んでいた。

確かに悪魔の胸を狙った弾丸は、掠る事も無く、ただの鉄の塊になった。

「何か小細工しているな。」

ナモロ。

「バリアでも張ってなきゃ、無防備に突っ込んでこないですよ!」

アスタルテ。

「窒息するの待ちます?」

アロー。

「いいえ、直径0.0000000000001で穴がいくつも開いていますよ!」

イノリ。

「いつ測ったんだよ。」

イヒロ。

「全く。 聞く必要ないだろ!」

イブキ。

「そこの五人、マシンガントークやめろ!」

アティモス。(お前もマシンガントークやめろ)


と言っている間に、アティモスは悪魔の弱点が分かったらしい。

壁を走り悪魔の後ろに立つと、あくまは、悲鳴を上げながら、のたうち回った。

横から見るとアティモスが、悪魔の尻尾を踏んでいると言える。

尻尾は神経が集中している所だから踏まれたらひとたまりも無い。


「まさか知っていたのか、このこと・・・・」

と、ナモロが固まりながら言った。

「知ってなきゃ、今頃動いてないよ。」

アティモスはマフラーを外し、笑顔でナモロを見た。

ナモロはマフラーを取ったアティモスに微笑まれ、赤くなった。

微笑んだと言うこと意外読み取れなかったが。

なぜなら皆が覗き込んだから、アティモスがまたマフラーで口と鼻あたりを隠したからだ。

ついでにいって、脳がパンクして何が何やらわからなくなったからだ。

ナモロとアティモス以外はにやにやしていた。

2人にとっては、いい迷惑だった。


「輝かしいねぇ。 でも輝かしいのは嫌いなんだ。」

この小部屋のさらに奥にボスがいたらしい。

「んー。 全く、狭いのは嫌だって言うのにあいつは・・・・」

と、背伸びしながら愚痴言うこの男は『黒の英雄』らしい。

『黒』なのに性格は明るい。

ものすごく明るい。

なんにせよアティモスは、倒す気満々だった。

「さてと、そちらさんも仲間が居るんだったら、こっちも呼ばないとね。」

5回手を叩いたら、追加で黒の英雄が出てきた。

アティモスが怯んだ。

1人で2人を相手するのは、不味いからだ。

そんなことを思っていると、最初に出てきた黒の英雄が、たくさん落ち葉があるにもかかわらず、足音も鳴らさないで攻撃してきた。

「不意打ち!」

アティモスが言うと、

「盗賊の癖が出たからな。」

黒の英雄が言う。

「これならあの作戦は、無しか。 ちょっときついな。」

ナモロが言う。

作戦を練ってたらしい。

「言うな! 気が散る!」

アティモスが言うと、やれやれと言う様な顔で首を振りながらナモロは黙った。

ナモロがアローを見た時にはアローの不満は、火の矢と共にアティモスに向けて放たれていた。

同士討ちかと思ったが矢を放った直後は、「ぼく何してた?」と言うような顔をして周りの人に情報を求めていた。

アティモスに矢は当たらなかったが、周りの落ち葉に火が付いて、このまま居たら全員焼け死ぬことは目に見えていた。(アローめ・・・・)

このまま3匹に乗って帰るという手もあるが、人数が合わない。

イノリとナモロ、イヒロとアスタルテ、イブキとアロー・・・・と後1人が乗れなくなるのだ。

「アティモスを逃がしたいのは山々なんだが・・・・」なんて思っているうちに、だんだんアティモスが気圧されている。

皆は、何か忘れていると思いながらも立ち尽くしていた。

・・・・・・・・・・・・

「あっ、30分カウントするの忘れてた。」

「「「あっ・・・・」」」

ナモロが焦り始める。

「アティモスは身体を過去に戻す、一時的な治療法を使ったんだ。 しかも1日1回までの・・・・ 長いから省略する。」

ここの説明で、アティモスがピンチな事にやっと気付いたアスタルテと3匹だった。

あと、ちゃんと説明しろし! と思った。


一方その頃戦いは決着に近づいていた。

しかも嫌な結末になる方向で・・・・

「案外弱かったな、んでいつまで突っ立てるんだ。 おーい!」

アティモスが戦っている黒の英雄が、もう1人の英雄を気にした。

1人は、とっくの昔に倒されていた。

立ったまま倒されていた。

無駄な心配をした英雄はアティモスにとっては、「殺してください」と言わんばかりの行動に見えた。

だが、動かなかった。

いや、動けなかった。

傷口が開いたからだ。


あぁ・・・・最悪だ、少しでも気を抜いたらこの場で崩れ落ちそうだ。

こんな時、父だったら何をしていただろうか? 今のうちに残った体力を振絞って、あいつを倒していただろうか? 私は、未熟だな・・・・

そう思いながら、頭が真っ白になった。


「さてと、もう少しで決着がつく。 意地でも倒したいって奴は相手になろうじゃないか。」

と英雄がいう。

ナモロの目には、絶望が映っていた。

「今、何時か分かる者はいるか。」

とナモロが言った。

「12時ですが、夜の。」

アスタルテが言う。

「このまま全員あの世逝きかよ・・・・ 知っていないと思うが、アティモスはまだ全ての力を使いこなしていない。 つまり、危機にさらされると、暴走するんだよ。 運が悪かったら自分自身も壊れるかもな。」

ナモロの解説に、アスタルテが、

「じゃあ何で時間なんか聞いたんですか。」

と質問する。

「力が一番強くなるからだよ!」

ナモロが言った。

「・・・・それって、この洞窟ごとこの世から消滅するってこと?」

「まぁ・・・・そうゆうこと・・・・」

アローの冗談で言った質問が的中した。

という事実が、ナモロの口から発せられた。

予想外の展開に、英雄もあっけに取られた。

今やアティモスは爆弾なのだ。


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