表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/58

第6話


 彼と二人で喫茶店に居る。信じられない。でも、どう切り出そう…。いきなり、あなたは私の運命の人だなんて言ったらドン引きされるわよね…。でも、とりあえずお礼を言わなくちゃ。私は今朝のお礼を言った。

「本当に大したことじゃないのに。だけど、僕もあなたにまた会えたのは嬉しいな」

 やった!彼は私のことを覚えていてくれた。そして、また会えて嬉しいと言ってくれた。これは脈があるかも。考えてみればそうよね。だって、彼は“運命の人”なんだもの。そう思うと急に頬が火照って来た。そして彼が言葉を続けた。

「でも、もし、僕が残業とかで帰りが遅かったら会えなかったね」

 確かに彼の言う通りだ。実際、私も諦めて帰るところだった。けれど、こうして会うことが出来た。

「でも、会えましたよ」

「まあ、そうだけど…」

 やはり、彼は戸惑っているようだ。でも打ち明けるのなら今しかない。このまま、だらだらと話をしていてはここでお別れになっちゃう。

「運命だと思ったから…」

 私は恐る恐る口にした。そのせいで少し声が小さくなってしまった。

「えっ?」

 聞こえなかった?大丈夫。自信を持って。もう一度ちゃんというんだ。

「今朝、あなたに会えたのは運命だと思ったの」

「運命って…」

 やっぱりちょっと戸惑っているみたいね。もう、畳みかけるしかないわ。

「お付き合いして頂けますか?」

 言っちゃった。彼はどんな反応を見せてくれるかしら。

「お付き合い?申し訳ないけれど、僕には妻も子供もいるよ」

 当然の反応ね。でも、それは知っているわ。それでもいいのよ。

「携帯電話の番号とメールアドレスだけでも交換してもらっていいですか?」

「それくらいなら、かまわないけれど」

 やったわ!

「じゃあ、お願いします」

 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ