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第19話

19.


 バレーボールの練習日、なんだか菜穂子さんの顔を見るのが怖い。

「アオちゃん、ネット張るから手伝って」

 声を掛けてきたのは前田さん。和夫さんの奥さん。そうだ、この人も同じチームに居たんだ。菜穂子さんとは仲がいい。和夫さんが奥さんにこの前のこととか話していなければいいのだけれど…。

「ところで、ウチの旦那って役に立っているのかしら?」

「えっ?」

「あら、アオちゃんも本部の役員になったんでしょう?旦那が言っていたわよ」

「ああ、よくやってくれていると思いますよ」

「飲んでばかりいるからアオちゃんにも迷惑かけているんじゃないかと思って」

「そんなことないですよ」

「それで、そう言えば、この前、菜穂子の旦那まで呼び出したんだって?」

「この前?あー、あの人がそうなんですか?特に紹介されたわけでもないし、私は体調が悪くて先に帰ったので」

「そうなんだ。でも、素敵な人だったでしょう?けっこう彼のファンは多いんだけど、夫婦仲が良くてちっともスキが無いのよね」

「ちょっとしか一緒に居られなかったのだけれど、確かに素敵な人でした。前田さんもファンなんですか?」

「まあね。ウチの旦那と比べたら言うまでもないでしょう」

 なんかまずいな…。私が貴志さんと面識があるのがどんどん広がって行っちゃう。これが地元のつながりなんだろうな…。


 練習後はいつもの様にお茶飲みに立ち寄った。

「なんだ、アオちゃん、ウチの旦那知ってたんじゃない」

 いきなりだ。菜穂子さんの矛先が私に向いた。きっと前田さんがさっきの話をしたのに違いない。

「そうだったみたいです。私もさっき、前田さんから聞いて知ったんですよ」

「そうなんだ。で、どう?いい男でしょう?」

「ええ、素敵な旦那さんですね」

「でしょう?もしかして惚れた?」

「そんな…」

「あー!顔が赤くなってるぞ」

 もういや…。貴志さん、助けて…。




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