表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王は誰も倒せない  作者: 覇我王
第一部 魔王と国と借金と
30/36

白銀の氷結鬼のお買い物

リクパートです




ギルドを出た俺達は、シアンの言っていた新しく出来た洋服屋に向かう、




ギルドから歩くこと数分、フィールドホテルにやって来た俺達、





さっきより人は少なく道行く人達もみんな俺と同じか年下くらいの若者たちだ





ここは洋服屋がずらりと軒を連ねるファッション街で、セレブも時々ふらりと立ち寄る事で有名



俺にはオシャレがよく分からないが、きっとこの街の奇抜なデザインも見る人が見ればオシャレなのだろう





「あったよ、入ろ!」



うーん、似たような店ばっかりでどこが新しいのか分からない




確かに壁は塗りたてだし、タイルも全くくすんで無いから店自体は新しいだろう




中に入ると、大量の服が所狭しと並んでいて、人でごった返していた



「うわ!レアがいたら失神してたな」




中の熱気は相当な物で、暑さに弱いシアンは苦悶の表情で服を観て行く、




「あーあづぃぃ!死ぬー!」




「そんなに嫌なら外に出て来ればいいのに」




「ダメよ!そのうちに可愛い服買われちゃったら悔しいじゃない!」




女って奴は••••••




「ねぇ?こっちとこっち、どっちがいい?」



そう言って、2着の服を同時に合わせるシアン



右手に持っているのはアンサンブルと呼ばれる太ももまであるタンクトップ状の下着にぶかぶかの薄い上着を被せて着る

タイプの服だ




左手も同じ物だが色が違う、




右手が水色の下地に白いレース編みの生地の涼しげな服




左手は横しまのゼブラカラーの下着に黒い生地のカジュアルな服





俺には分かる、ここで どっちでもいいなんて言うと、途端に怒り出すのだ




かと言って適当に選んでも怒るし、意味不明なんだよ




意を決して選ぶ、どうにでもなれ


「うーん、ひd••••••」



「サラね、白がいいなぁ」


サラが小さな声でボソッと呟く、


俺はそれを聞き逃さない



「うん!右手だ!右手の方が似合うぞ!」



「やっぱりリクもそう思う?実は右の方がいいと思ってたの!」





サラ••••••感謝するぞ!




「買っちゃえ!すいませーん!これ下さい!」





後押しもあってか、シアンの財布の紐がゆるい様だ



「見て見て!サラもかわいいのみっけた」




赤いフリッフリのスカートをどこからか引っ張り出して来たサラ、



「サラは本当に赤が好きだな、でもお前は髮も瞳も赤いんだからそれ以上赤い服着るとトマトみたいだぞ?」



今も既にトマトかイチゴみたいな感じになってしまってるが




「黒いドレスがいいんじゃない?ほら、これなんか」



買い物を終え、袋を引っさげたシアンが黒い幼児向けドレスを持ってきた




袖が全く無く、襟にキラキラしたラメが入った膝丈レース生地の シンプルかつ豪華なおめかしといったコンセプト



「かわいい?サラ似合ってる?」



試着室でそのドレスに着替えさせてやると


まぁ、結構似合ってる ただ元気すぎるのがたまに傷か



「かわいいわよサラちゃん、そのまま着てっちゃえば?代金は払っとくから、付き合ってくれたお礼よ」



「すまない、ほら、お礼だぞサラ」



「シアンお姉ちゃんありがとー!」



ぺこりと頭を下げてお辞儀するサラ





よかった、早く終わって ひどいと何時間も待たされるからなぁ



「と、言うわけで荷物持ちお願いね?」




「やっぱりかよ••••••」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ