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魔王は誰も倒せない  作者: 覇我王
第一部 魔王と国と借金と
26/36

白銀の氷結鬼



翌日、朝食を食べた後 出かける支度を初める




流石に2日連続でサラを留守番させると拗ねるので今日は俺と一緒だ、




「なーにを着ていこーかな!真っ赤なワンピースにしよー」




下着にドロワ姿で無邪気に歌を歌いながら着ていく服を選んでいる


こういう所を見るとやっぱりサラも女の子なんだなぁと実感する


ねだるのでリボンも頭の上につけてやった


おめかしは完璧ね!と鏡の前でエッヘンとポーズを取る



「サラちゃん!すごく可愛いよ?ギュってしたい!お姉ちゃん今すっごくギュってしたい‼︎」



落ち着け、鼻息が荒いぞ?



話題を変えるため、思い出したように閃く


「そ、そうだ、もうすぐアイツも来るだろうからアリシアにも紹介しとくか!アリシアに種族も似たようなもんだしさ」





アイツも確か魔族だったし丁度いいだろ



コンコン!



正にグッドタイミングでドアがノックされる




「空いてるから、入って来いよ!」




ガチャっとドアが開き、予想通りの白いポニーテールが入って来る



「リクおはよう!準備出来てる?」



アリシアともレアとも違う透き通った声だ



まるで一本一本が絹糸で出来ているかのように光に反射し煌めく長い髪


出る所は出て締まる所はきちんと締まっている 写真集に掲載されるモデルはみんなこんな体型だろう、そういう仕事のオファーは本人が嫌だと言ってハネているらしい



いわゆるレディース用のタンクトップと言うのだろうか?リボンのように胸元に生地が集められ自然とバストを強調するかのようなフォルムをした青い上に



これまた細長い美脚のラインを強調する、紺色の非常にタイトなスキニージーンズを着こなし、手にはとても綺麗な白い毛皮バッグを持っている あの毛並みは高級素材の白ノースギツネの毛皮だろう


高級なバッグだから50万エンはくだらないだろう、それだけ貴重なのだ



そして何よりも特徴的なのが、水晶の様でありシルクであるかの様に滑らかな表面が白銀に輝きを放つ翼だ


形こそ蝙蝠のアレだが見る者全てを魅了すると言われるだけの美しさは有ると思う



まぁ、俺にはあんまり魅了とかは解らんが



「え?え?なんで?ここにいるの」



アリシアが驚き、目を見開いて唖然とする







「シアンさん⁈」

「アリシィ⁈」


2人の声が同時に耳に入って来る


「なんだ?知り合いなのか?」



まさか2人に関係があったとは



「シアンさんが何故ここに?••••••それに、その翼は」



アリシアはやはりシアンの翼が気になるようだ無理も無い、自分と同じく翼が生えてる奴なんて滅多にいないだろうからな




「アリシィ、びっくりした?これが本当の私、氷結鬼(アイシクルデビル) シアン=オルキュリアよ でも、まさかアリシィが居るなんて思わなかったわ」




「なぁ?2人は一体どういう関係?」


俺の知らない所で一体何が?


「ほら、昨日話したじゃないですか!私が危ない所を助けてくれたアイス屋さん!それはシアンさんだったんですよ!」



アリシアの説明にシアンが補足の説明を入れる



「昨日はたまたまアイスを売っていたの、普段は私は冒険者やってるからね」



「アイス売っている時に羽は邪魔だからさ、ドレスコートで隠してたの」




アリシアは納得した様に両手を叩いた



「あ!と言うことはデートの相手はリクs••••••」




「キャーーーー‼︎アーアーーアーー‼︎聞こえない‼︎聞こえないー‼︎」


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