偽りの身分 登録
書き終えた書類を受付に提出する
「はい、確かにお預かりしました ••••••えっ?」
受付嬢が首を傾げる、何か書類に不備でもあったのだろうか
「リクス様、この 職業の欄ですが ま、魔王とは?」
随分と当然の事を聞くんだなぁ
「それは、俺がm••••••」
グキリ‼︎
レアに思い切り足を踏まれた
「グオァァァァ‼︎」
「バカだなぁリク、魔法と魔王を間違えて書くなんて、すいません!こいつは字もロクに書けない剣士です」
受付嬢は あぁ、そうでしたかと他の2枚にも目を通し承認の判を押す
い、痛え!レア なにすんだ‼︎
「リクス様は剣士、アリシア様は魔法使い、レア様はヒーラーで登録します」
受付嬢は続ける
「次にこのギルドのルールをご説明致したします」
「このギルドでは順位制となっております、順位制とは達成の困難な依頼にはそれ相応の全国のギルド共通の順位を持つ方しか受注出来ない仕組みとなっております」
「皆様はどなたの推薦状も無いとの事なので最低ランクのFランクからの開始とさせていただきます」
「尚、Fランクの方はFランクの依頼しか受注出来ませんので予めご了承ください」
「最後に、ランクの上げ方についてですが 依頼者様の結果に対する評価とギルド長の皆様に対する評価によって協議され 承認されるとランクアップとなります ここまでの説明で何かご不明な点はございますでしょうか?」
ええぇ⁈聞いてないぞ!ランクってなんだよ!
「••••••つまり、上のランクの依頼を請けたければ地道に今のランクで頑張れということですね?」
アリシアが少し考えた後、そう問い返す
「そうとって もらって結構です」
マニュアル受付嬢は淡々と言葉を返した
「これでギルドの簡潔な御説明と御登録は終了です、早速何か依頼を請けますか?」
どうやらさっき出した書類がギルド長に受理されたようだ、既にギルド長の確認欄に判が押してある
「よっしゃー!じゃあ早速 報奨金60億の超高難易度依頼を請けr••••••」
ゴキリ‼︎
レアに渾身の力で足を踏み抜かれた
「ヒギャァァ⁈」
「話を聞いてなかったのか?バカ!」
今日は登録だけしに来た事をレアは受付嬢に告げギルドを後にする
アリシアは街を観て回りたいだろうしレアは早く帰たそうにしているので別行動にしよう