請求
「••••••少しは落ち着いた?」
泣き続けるアリシアにそっとハンカチを渡す
「うっ!ううぅ、ありがどうござばず••••••ちーん!」
鼻をかまれた
まあ、いいや
「はぁ、悪魔なんて今までたくさん見て来たから 今更、驚かないぞ? 今だって人間の方が少ないじゃんか」
純粋な人間は俺とフューリしかいない レアはよく分からないけど 人間じゃないって言ってたような、
「あのー?お取り込み中で悪いのだけど」
オズがそう言いながら勝手に他人ん家のお菓子を食べている
「魔王君 はい、これ 壊した魔王城の請求書ね?」
そう言って懐から書状を取り出す
「あれ、一応 魔界文化遺産なのよね〜」
魔界の歴史的に価値のある建造物は魔界文化遺産となり保護、保全の対象となる
オズが続ける
「しかも、権利上 私が魔王君に貸してる事になってるの」
「それをあんなに壊したんだから、責任持って魔王一家全員で払ってね?ちゃんとサインもしてあるし」
そこには確かに俺の名前とみんなの名前が書いてある
確か、俺が魔王になる時にそんな書類を書いたような••••••
「だから、はい?60億エン」
は?
「計算してみたら 魔王城の歴史的価値と中にあった美術品の数々の相場からすると、ざっと60億エンって所なのよ」
「「「「「「ろ、60億ぅ⁈」」」」」」
「ねぇ?ろくじゅうおくエンって1エンが何個なの?」
全員が口を揃えて驚き、耳を疑った
そして
若干1名は分かっていない
「まぁ、今すぐ払えって残酷な事は言わないし、死ぬ前に全額払ってくれればいいから、お菓子美味しかったわ じゃね〜」
そう言って指を弾くと、オズは煙のように消えて無くなる
その数秒後、俺はアリシアとサラ以外の全員に首を絞められていた
「リク!だからあれほど変な書類にサインするなと言っただろう!」
「貴様‼︎勝手に私の名前も書いてくれたなぁ!ふざけんな‼︎死に晒せぇ!」
「テレビとゲームが差し押さえされたらどうするの!リクのバカ!バカ!バカ!」
「は、はなぜぇ!ぐ、ぐるじぃ!」
これが骨折している怪我人にすることか?
「皆さん!落ち着いて下さい!」
驚きのあまり泣き止んだアリシアが3人をなだめてくれる
•••••••が
「「「「お前がぶっ壊したんだろうがぁ‼︎」」」」
こうして、俺は60億もの借金を負い
魔王一家とそれとアリシアで払う羽目になった