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狐の嫁入り逃亡記  作者: カラネコ
第1章 赤からの逃亡
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第5話 何故か山賊が最速で帰りました..何故?

第6話です。今回は文章がまとまってるところが多いです。お気に入り登録をして頂いた方ありがとうございます!読んで下さっている読者様達もこれからもよろしくお願いします!休みに用事が出来るかもしれないので更新が遅れることもこれからあると思います。

 


 あれから、立ち上る火柱を放置してまた森の中を走っている。

 とりあえず脅威(主に貞操の)が去ったのだが一つ懸念が...


「...あの人あのままで大丈夫なのですか?」


 そう、火柱の中にそのまま赤狐を放置してきてしまったのだがさすがに死なれては寝覚めが悪いのでさっきからずっと気にしていた。

 だからおそらく今俺の中にいるはずの白露に走りながら聞いた。


《大丈夫です!あの程度であのストーカーは死にません!むしろ速く逃げないとまたすぐに追ってきます...》


 あぁ、前例があるっぽいな

 苦労してるんだな...

 あ、この状態でも会話できるのな


《いやー、うん...そうですね。それにしても自分に話しかけられてるようで面白い違和感がありますね》


 まぁ、そうだろうね。

 てかやっぱこの体君のかよ。この体に君がいる時点で思ってたが


《あれ?な、何の事でしょう?》 


 呆れる程どもってる返答が帰ってきた。

 

 いやいや、さっきあの赤狐のことストーカーって言ってたでしょうが、赤狐の事をストーカーって言うって事は追われてた側かそれを知ってたやつってことになるんだが、見た限り君はあれだけの力がありながらストーカーを見逃す馬鹿にはおもえない。なのでただ知ってたって事は無いとおもうししそもそも、


《あ、もういいです》


 結構饒舌になったところで静止の声がかかった。


 え?あと三通りくらい根拠があるんだけど?


《いえ、もう結構です》


 なんか呆れを含んだ顔で言われた。ゲセヌ

 

 と思ってたら白露が話し出した。


《改めまして銀狐、上代一族かみしろいちぞく白露はくろと申します。》


 今どうでもいいことなんだけど質問良いかな?


《はい、どうぞ》


 狐の一族って人間みたいに複数存在するのかい?一族ってつくってことは区別が必要だったってことだろ?


《そうですね。確かに私の一族の他にも違う一族はいくつか存在します。例えるならさっきの赤狐は、崎守一族さきもりいちぞくという一族の者です。名前は......い、今は伏せさせて頂きますが》


 あいつの名前、忘れたんだな?

 忘れたんだよな?


《忘れていません!ただ今は浮かんでこないだけです!話を続けますよ!!》


 それを忘れたって言うんだが...

 まぁ、あいつの事はいいや。じゃ、続きをよろしく


《分かりました。えぇっと、確か守屋一族の話で終わってましたか。では家の話を、我ら狐の一族は確かに複数存在すると言いましたが数で言うと五つしかありません。と言ってもそれぞれの一族に役目があり、別に少ない訳ではないんですけど、昔はもうちょっと多かったそうです。質問の答としてはこれでよろしいでしょうか?》

 

 うん、ありがとう。話の腰折ってすまんかったね。


 何故この質問をしたのか自分でも分からないが話を聞いたらなにかスッキリしたので結果オーライだ。

 

《えぇっと、こっちは自己紹介で終わったのでしたか。えー、まずはさっきは私の代わりに赤狐を撃退して下さりありがとうございました。私はとある事情で意識と体が分離している状態のため本当に助かりました》


 いや、こっちもなりゆきだったからそれは良いんだけど...というか俺がやったことって金的と手をパンってやったことだけだしな。

 

 ま、それは置いといて。君の意識と体が分離しているのは俺がここに居るのと関係があるのかな?

 

《はい...》


 やっぱりか...。ちなみに聞きたいんだけど君って幽霊の部類に入る?

 俺は自分にとってかなり重要な事を聞いた。


《え?...えーと、はい。多分幽霊とかの部類に入ると思います。》


 さすがに聞かれた質問が意外だったのか少し考えたようだが結果は俺からしたら最悪だった。

 心なしか走る速度が上昇する。


《あ、あの。走る速度がかなり上がってますけど》


 気にするな。俺は気にしない。

 なんか汗も流れてきたな。疲れてんのかな?でも足が止まらないや、あははははははははははは


《だ、大丈夫ですか?》


 おっといかん、少しトリップしていたようだ。

 では待たせてしまったところで本題に入ろうか。

 何故、俺はこの体に入ってるのかとうい、


《その話もしたいのですが、村が見えてきましたし一度そこでやすみませんか?ちょうど日も暮れてきていますし宿を探すのも良いかもしれません》

 

 確かに森の下りに村が見えた。

 むぅ、肝心なとこが聞けてないが確かに日が暮れてきてるし宿を探すのは賛成だ。現代の人間が野宿はきついしな。それにこの体もいくらスペックが高くても疲れは溜まってきてるしちょうどいいな。


 あ、でも休んでるうちにあの赤狐に追いつかれたりせんかな?


《それに関しては大丈夫です。妖力はなるべく抑えて漏れないようにしていますから、前のようにすぐ追いつかれることは無いでしょう。それにあちらが妖力を使うんならこちらも察知することが可能ですので、近づいてきたらすぐ反応出来ます》

 

 なるほど、納得の行く説明ありがとう。


《さっきの話の続きもあとでゆっくり話します》


 ...了解。んじゃ、さっさと村に行きますかね。


 といったもののもう村との距離はハルと白露にとっては目と鼻の先になっていた。


 あとはひとっ飛び跳躍して着地すれば着くな。

 と思い。走ってる速度のまま道の最後にあった、崖から飛んだ...


「ん?なんですかあれ?」


 そうして落ちて行く中でハルは村の様子に気付いた。

 さっきまで見てた時も人が集団で固まってるなぁとは思っていたが実際は...


 山賊に襲われそうになってるっぽい...


「ん〜、どうしましょうかね」


 俺一人で行ってもなぁ。


《助けないんですか?力なら貸しますよ?》


 おろ、力を貸してくれると。...ならいけるかな


「そういってもらえるなら助かります。よろしくお願いします白露」


《はぅ!?りょ、了解です!は、ハルさん》///


 何故顔をあかk


 というやりとりをしているともう着地の瞬間だった。


「だ、だれだてめぇ!!!」


「貴方は、」


「おい、狐族みたいだぞ」


「守り神」


「いきなり現れただぁ?!」



 どうやら都合良く山賊と村人の間に着地で来たらしい。

 なんか聞き流せない単語があったけどまずは山賊の駆除からかな

 見える範囲では山賊は10人、村人は40〜50人くらいか...

 やけに女子供がおおいな。男衆は一体どこにいるのやら


「貴方達、とりあえず貴方達のボスの所に帰りなさい」


「だ、誰が帰るか!?」


 一人目、びびり


「おい、この亜人を殺せ!!」


 二人目、この山賊のグループリーダーっぽい人、悪人典型


「結構な上玉じゃないか、捕まえて売るのも良い」ゲヘへ


 三人目、カス


「てか何故俺たちのボスがここにいないのが分かるんだ?」


 4人m、やっとまともなのが出てきたか

 ふ、分からないなら解説してやろう


「まずボスがここにはいないと言った根拠は、色々ありますが最初にいうなら統率がかけらも無い事です。上から見えた限りでは一人が指示を出し、いかにもボスのようにふるまうデカ物も居ましたが実際に見てみれば一人ひとり指示に従うように見えて、まったく違う動きをしている馬鹿ばかり、統率が全くとれてなく、その指示が発言力があまりないのは明白でありどうみても偵察レヴェルな小物であると、」


「いや、すまん。もういい」グスっ


 また乗ろうとしたところで止められた。


「あの、まだ根拠言い終わってないんですけど?」


「野郎共!引き上げるぞ!!」グズっ


 え?無視?

 あれ?なんか引き上げるの早くね?

 しかもさっきより統率がとれてるし

 てかなんで泣いてんだろ?


《貴方、わざとですよね?》


 え?何が?


《.......》


 何故だ?












 なんか最速で山賊が帰りました...何故?


 


 





 

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