第27.5話 地獄の妄想記録
今回は短いです!文章ばかりで申し訳ないです!!
…どうしたのだろうか?
これはなんなのだろうか?
なんだか久々に登場した気がする俺ことハルなのですが、今なにやらよくわからない現場を目撃しております。
俺の見ているよくわからない現場の特徴、変化は3つ。
まず最初に白露が上を向いている。詳しく言うなら顎の一番下が見えるくらいに。
正直これだけなら特に変な光景とは言えないかもしれないがこれが10分程続いたらさすがにおかしいと思うだろう。しかも体勢が全く変わらず終始微妙な顔をしてると分かればなおさらだ。
「あの方は何を考えて……いえ、あの様子からではこれが」
そんな白露の呟きすら聞こえる。
まぁ、なんとなく…というか確実に原因はわかってるから何とも言えない。
2つ目は、この空間だ。
ご存知の通りこの空間は黒一色で色を持っているのは実質白露のみ!
俺は体が白なので……あ、じゃあ一応俺も色持ちなのか。
…と、とりあえずこの空間はさっきまで黒一色、白露と俺の二人しかいない世界だった。
……なんか二人きりって改めて思うとなんだか恥ずかしいな。
…で、この空間に起こった変化と言うのが……全てがピンクになった。
この空間自体が黒からピンクに変わってしまったのだ。
…いや、それがどうしたと俺も思ったよ。ただ周りの色が変わっただけなら修行に差しつかえはないし問題はない…はず。
まだそれだけなら良かったんだ。
しかしな、このピンクの空間になってからというもの周りにハート形の映像が浮かんでるんだよ。
正確には写真立てに入っているデジタル画像のようなものだがその中には赤狐が映って居た。
それだけならいいんだよ!多分この異変って大体赤狐のせいって言うのは想像出来るんだよ!!
しかぁぁぁし、さすがにありもしない妄想画像を見せられるのはキツ過ぎるだろぉぉぉ!!!
何この白露とデートしてる画像!?
精巧すぎて本物かとも思ったがこれ最初に見た時の白露の顔凄かったんだぞ!女の子がしちゃいけない顔になってた!!
ということは偽物なのは明白、さらにいうならあの赤狐の性格からして白露似の女の子との画像ではない。
しかもご丁寧に画像の下に日付と……なんだこの白い四角は??
俺がさっきは気付かなかった所に注目した。
試しに押してみたらなんと近未来的に目の前に画面が浮き出て来た。
ん?なになに?
若干驚いたが、どうせ妖術の類いだろうと勝手にまとめその画面に映し出されたものを見る。
そこには原稿用紙10枚を越えるくらいのそのデートの感想が書かれていた。
そして俺がその瞬間に到達した結論はこの空間は赤狐の妄想という事。
何故ならこの下に書かれている日付が白露から聞いたところによると未来の日付だからだ。
未来の画像がこんな所にあるわけない、よってこれは妄想の産物だと俺は思った。
……妄想の割に感想がやけに現実的なのがなんともいえなかったが。
そういえば言い忘れていたけども白露がさっきから上を向いて動かない理由もこの画像にある。
画像と言っても今目の前にあるこのデート画像ではない。
この画像なら白露も
「まぁ、いつもの様子からこれくらいなら仕方ないでしょう」
と、まだ笑って許していた。
だが…………今白露が上を向いて見ている画像はさすがに許容出来なかったようだ。
その画像の内容とは、白露と赤狐が仲良く肩を寄せ合い笑顔で映っている様子。
……それだけならまだ白露がため息を吐くくらいで終わったはずなのだけど、その中に映っているもう一人が駄目だった。
そこには…確証はないが白露と赤狐の腕に仲良く抱かれた二人の子供らしき赤ん坊が存在した。
どこまで未来設計を立ててるんだともはや感服する程の妄想力…。
対して白露は気付かぬうちは微笑ましそうに見ていたのだが気付くと顔がだんだん微妙な顔になっていった。
それからずっとその画像を見ながらブツブツ何かを言っている。
ちなみにまだ気が滅入るものがある。
文字が飛んでくるのだ。立体の幅1mくらいの大きさの物で長さはその文章によって違うがとにかく凄いスピードで飛んでくる。
俺限定で。
しかもなんか時々人の形になって攻撃してくる時もある。
俺限定で。
さすが赤狐の空間?というべきか、的確に俺を攻撃してくる。
しかし!そっちがその気なら俺だってこの攻撃を自分の修行に生かしてやるわ!!
そして積もった恨みを赤狐本人にぶつ、………やっぱり逃げ切ってやるわ!!!!
俺は改めて赤狐から逃げ切る事を誓った。
今回は白露の為ではなく俺の為に。
逃げ切る方が赤狐には良いだろうから!決して怖いからではない!!
忘れてるかもしれないが3つの変化のうちの最後、これは俺自身のことだ。
俺に起こった変化というのが…変化と言えるのかどうかも今では微妙なのだが簡単にいうなら黒目黒髪の白露になった。
俺と白露しかいないとは言えやはり俺だって外見は気にする。
白いよくわからない体から普通の体に見えるようになった事は素直にありがたいし赤狐に感謝する数少ない所だ。
………しかしなんでまた白露?
いや、確かに黒目黒髪と変わった部分はあるけどもそれなら俺の元の姿でも良いじゃないか!
あんまりあっちの世界に未練はないがやはり慣れてる自信の顔も恋しいものだ。
思い出されるのは何故か白露の顔、白露の顔、白露の顔。
………………なるほど、これが赤狐クオリティ、か。
うん、よく見たら黒髪も合うじゃないか白露(遠い目)
気付かなかったけど服も黒くなってゴスロリって感じになってる(笑)
はははははは、これはこれで良いかもな!!!
…………………………………俺早くこの空間から出たい。
……………そんな思いから俺はこの空間を
”地獄の妄想記録”
と名付けた……………………………………
⚠最後に赤狐は故意にこうしたわけではありません!




