第22.5話 勇者のステータス検診! 勇者・赤狐編
遅くなりました!!
side勇者
…いつまでこの状況を維持すれば良いのだろうか。
さっきからこの赤の男と風の女の後始末を続けてはいるものの一向に終わる気配がない。
それどころか捌ききれなくなって森の木に当たりだした。
自然の破壊はあまりしたくはないんだけど…。
「涼華もなかなか強くなりましたね、しかしマイスイートハートは何処に?いえ、女性の化粧には時間がかかるもの、ましてや我が愛しの婚約者が私のための着飾りを…ここは待つのが男の甲斐性!そうですねマイスイートハートォォォォォォォォォォ!!!!!!」
「あらあら、私の着飾った姿を見たいだなんて…もう崎守様ったら!!!崎守様が望むなら何処でもどんな姿にでもなってみせますわぁぁぁぁ!!!!我が愛しの旦那様ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
目の前のこれはなんなのだろうか?あれから何時間も…いや、そろそろ1日は経ったかもしれない。
僕がこの時間を稼いでる間に姫は逃げ切れただろうか?今度はちゃんと会って話したい…。
そろそろ姫の元に向かいたい所なのだが、この目の前の男女と何時間も過ごした結果時間が経つごとにこの二人の危険性が僕の中では上がっている。
しかも嫌がらせなのか攻撃のキレも上がっているのでまだ余裕があるとはいえ、このまま攻撃を受け流し続けたら僕の体力が保たないかもしれない。
……というかあの赤い男が攻撃を打ち消すか上に弾くなどしてくれればここまで苦労はしないと言うのに。むしろなんで全て無傷であの攻撃を受け流せているのだろう?なんか避け方もムカつくし。
意識してるのかは知らないが終始ドヤ顔なのも腹立つ。
しかもずっとあんなふうに狂った事言いながら双方人の話を聞いてない。
…この二人を相手にしてたあの精霊さんは、かなり苦労したんだろうなぁ。
ストレスで僕も胃に穴が空きそうだよ。
しかも……………あ、やばい。
「私の愛は崎守様二ィ!!!!!狐風術・『風等賦』!!!!!!」
風の女は、両手を左腰の横辺りにまで移動させ虚空を掴んだと思ったらその両手で掴んだものを赤い男に勢い良く投げた。よく見れば投げたであろう物体?の空間はその先の景色が螺子曲がって見える、まるで風がそこに固まってるかのように。
それは赤い男の方に一直線に向かっている。
このまま、放っておいて赤い男に直撃するならそんままにするのだが残念ながら避ける。この男全て避けるのだ。
だから僕がそう言う大技がくると対処しなければならない。
放っておいたらこの辺一帯が更地になる。
この術だって放っておいたら直線上にある木を全て破壊して行くであろう威力。
「自然は大切にするものだ!【氷藍剣舞】!!!」
こうして僕の攻撃を風の女がだした技に当てて相殺して行く。
…正直僕がこの二人を止めれば良いと思うかもしれないがおそらく無理だ。
いや、一人だけなら可能なんだ。
あの風の女だけなら止める事はそう難しくはない、確かに強いが僕よりは少し劣る。
だが問題は赤い男の方だ……この男、何故か反撃の類いをしてこないが僕よりかなり強い。
何故僕がこの特に何もしない男が強いと思ったのかと言うと、それは僕の能力に起因する。
僕にはこの世界に来た際お馴染みの能力を手に入れていた。
旅の途中で気付いた能力もあるけど最初から気付いていた能力の一つにゲームであるようなステータス表示の能力があった。
これは指定した相手の筋力、精神力、俊敏、柔軟性、魔力(妖力など)、種族をテレビ画面のように僕の目の前に表示する能力である。
さすがに名前やスキルなどは本人が心を許してくれなければ見る事は出来ないけど…何気にプライバシー対策してあるんだね。
この能力の表示方法は僕が自由に換えられるのだけど今はEX,SS,S,AAA,AAのように表している。
あ、ステータスを完全に表示すると称号も見る事が出来るんだった。
そんな訳で僕は他人の強さがわかる。
ちなみに僕のステータスを軽く紹介すると、
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♦勇者
称号【名無しの勇者】→【精霊姫の騎士】new!
● 筋力 SS(超人クラス)
● 精神力 AA(天才クラス)
● 俊敏 SS(超人クラス)
● 柔軟性 AAA(達人クラス)
● 魔力 EX(神クラス)量のみ
種族【人間】
スキル
♢ビジョン
相手のステータスをある程度見ただけで表示する事が出来る。ただし名前など見ただけでは表示出来ないものあり。
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おっと、スキルはこれ以上見せないよ。
とりあえず、僕のステータスはこんな感じだ。
Cが一般人の平均くらいだけども僕の数値はかなり高いものだと思っている。
しかし称号が精霊姫の騎士になってる、姫ってまさか……なんか報われた気がする。
まぁ、感動するのはあとにして。
…このステータスの僕が何故赤い男に勝てないかというと。
…いや、例えステータス全てが僕以上でも僕は本来勝てないなんて表現はしませんよ。
でもこの男は違う、出来れば相手にしたくないし敵にまわしたくもない。
そのステータスが…、
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♦名前 赤い男(仮名)
称号【愛の狩人】new!
● 筋力 愛の力は無限! new!
● 精神力 我が婚約者の姿!! new!
● 俊敏 マイスイートハートの為ならどこまでも!!! new!
● 柔軟性 全ては試練を乗り越え愛を受け止めるため!!!! new!
● 妖力 我が愛に底などない!!!!! new!
種族【狐族】new!
スキル new!
♢愛のHSS(白露・ストーカー・システム)
愛しの婚約者をいつでも感じる事の出来る能力。こんなスキルは存在しない筈なのだが何故か出来ている。
このスキルを発動時、ーーーは、ギャグ補正、不死属性、限界突破、あらゆる壁を越える能力など様々なスキルを習得する事が出来る。
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改めて見たけどなんなんだ、これ?
何故ステータス表示がEXでもなく測定不能でもなく文章なんだ?
しかもステータスを完全にしてないはずなのに称号が…なんだよ愛の狩人って。
ご丁寧にスキルまで……果てしなく気持ち悪いなこの能力。
さて、僕が何故あの男の相手をしたくないのかその理由はわかって頂けただろうか?
未知数どころではなくなんかここまで倒すイメージの湧かない敵に初めて会った。
だから僕は目の前の二人を倒そうとは思わない。もし僕が風の女の方を倒してしまったらこの男は町の方に行くだろう。
それだけは絶対に阻止する!姫の安全が最優先だ!!
……とは言うものの実際この状況はどうするべきか。
このままでは僕や風の女の体力切れで終わるのが目に見えてる。
せめてここに仲間全員が揃って…いや、せめて剣士のカルネがいればどうにかなるのだが。
「おい、勇者!」
しかしそんな都合良く居るわけないし、やはりここは僕一人で乗り切るしか…。
「勇者!!!気付け!!!!」
どこかで仲間と合流できれb アガラッ!?
「ふん!!!!やっと気付いたか馬鹿勇者が。」
……おぉ!カルネ!?
「カルネじゃないか!なんでこんな所に?!」
後ろを振り向くとまさに今2番目に会いたかった人物がそこに居た。一番はもちろん姫です!
「…はぁ、明日式典があんのにいなくなった勇者を探しにきたんだよ。何自然破壊してんだこの馬鹿。」
「…いや、どう見ても自然破壊してるのあの二人だよね?」
ふふ、しかしカルネがここに来てくれたのは素直に助かったよ。
これで心置きなく押し付けられる、カルネの実力は下手すれば僕より上だ。安心安心。
さて、どうやって逃げようかな…。
そう僕が考えているとカルネが、
「…とりあえずはあの二人を止める事から始めるか。」
チャーンス!
「よし、俺があの赤いやつ、お前は女の方を抑えろ。……ってあれ?どこ行きやがったあいつ!?」
ははははははははははは!!!!
その二人は任せたよカルネェェェ!!!!僕は姫の元へ行く!!!!!!
押し付けたもん勝ちやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
スタコラサッサー!!!!!!!!!
ステータスです!




