第14話 空は青く、飛ぶのって楽しいもの?
初の携帯からの投稿です!いろいろ不備があるかもしれませんがよろしくお願いしますm(_ _)m
アミアが目覚めたあと現在、俺と白露はというと。
「申し訳ありませんでした。」
《アミアさん…すいませんでした。》
土下座してます。
白露は動きが制限されているため正確には俺だけだが、目線は地面に手も地面に、そして膝も地面につけて土下座しています。
「え?…え?!何故私は謝られているのでしょう??」
アミアは俺の突然の行動に困惑している様子だ。
しかし謝らずにはいられない。アミアが倒れたのは白露の質問が原因とはいえ、俺も疑問に思って止める事が出来た筈だ。
この件は俺も同罪。だから精一杯謝りたい。
そして俺の知識の中で謝罪の気持ちをもっとも大きく伝える方法が我が祖国、日本が誇る土下座であった。
これで俺はアミアに精一杯の誠意を…
…あれ?そういえば土下座って文化をアミアは知っているのか?
知っていれば俺の謝罪の気持ちが少なからず伝わるだろうけど…もし知らなかったら?
今の俺の状態は地面に這いつくばって謝ってきてる変人なのでは?
……
それはNO!赤狐とか勇者みたいな奴らと同類と思われるのは嫌だぁぁぁぁ!!
しかしどうする?このままの状態ではアミアの顔が見えず、俺を現在どう思っているのか察する事ができない。
だが、だからといってこのまま顔を上げて万が一アミアが土下座を知っていた場合、アミアの方から声がかかるまでこの状態を維持しないと誠意は伝わらないのではないか?
………考えても思考がこんがらがるだけだな。
ここはやっぱり一度顔を上げてアミアの反応を見るのがいいだろう。
もし知っていた場合、また違う形で謝罪しよう。
よし、そうと決まれば。
そう思い俺は顔を上げた。
上げた、のだが…。
予想外だ。
俺は、冷や汗をかきながらそう思った。
《…?ハルどうかしたのですか?》
白露が何か言っているが、俺には届かない。
どうやら白露には今のアミアに違和感は無いようだ。
だが俺は違う。
何故…今なんだ。
どうみてもそれは今すべき反応では無い筈だ。
俺は未だ目の前の現実を直視出来ずにいた。
出来れば幻視でもしてしまったのではないかと思いたかった。
だから現実を見て思う。
何故、なぜ、ナゼ、俺を見てそんな…。
そんな目を輝かせてるんだぁぁ!?まさかのアミアってドS?!
俺はこの世界の数少ない常識人の失墜に絶望した。
・・・・・・・・・・・・・・・・
と思ったが絶望するのは早かったようだ。
「えへへ、すいません。土下座と言うものは本の中でしか見た事がなかったもので、つい本物を見て興奮してしまって。」
何故か謝る立場が逆転してしまっているが、とりあえずはアミアがそのままの常識人でよかった。
しかしどうやらアミアは本で土下座の知識を有していたようだ。
そして知識は持っていたが本物を見た事が無かったため俺の土下座を見て感激してしまったそうな。
「仕方ありませんよ。そういうことはよくあることです。」
そう、知識でしか知らないものが目の前にあった場合歓喜する事は珍しくない。
例えるなら…極端な例だが、知識でしか知らないドラゴンが目の前に現れたらまぁ、恐怖やそこら辺の感情もあるだろうがそういうのが好きな人なら喜ぶだろう。おそらくアミアのもそんな感覚だろう。
あ、でも俺の場合今はその事より。
「そういえば話は戻りますが、アミアすみませんでしたね。」
「へ?」
「私の不用意な言葉で貴方を困らせ、あげく気絶にまで追い込んだ事、白露共々お詫びいたします。」
再び土下座、とはいかないが頭を下げる。
「い、いえ。あれは私の不注意と言うか、なんというか…。と、ともかく大丈夫ですので謝らないで下され!」
謝るなといわれてもなぁ。
《ハル、本人がこう言っている場合これ以上謝る事はただの迷惑でしかありませんよ。》
あー、確かにそうなのかな。
なら白露よ、ここはどう返すべきだい?
《そうですね…。ここはお礼で返すのが良いと思います。どうやら許してもくれたようですし。》
なるほど、ならすぐ実践だな。
「ありがとうございます、アミア。」
「あ…い、いえいえとんでもないですじゃ。」
アミアはお礼で返されると思っていなかったのか、少しどもりながら顔を下に向けて手を弄っている。
顔の様子は見えないが照れているようにもみえる。かわ…
今、アミアの事を可愛いと思うとなんか勇者の顔が頭にいきなり浮かんで来たのだが…そういえば今、白露は帰ってきたから忘れてたけどあの黒筋や赤狐やらが争っていたあの戦いは決着はついたのだろうか?
もし、終わっていないならすぐ身を隠した方がいいな。
ここで赤狐とか来たら抵抗するすべがないし。
なぁ、白露。
《はい、なんでしょう?》
白露は途中で抜けて来たんだろうけど、あの戦い自体はまだ続いてるのかい?
《あの戦い?……あぁ!あの戦い自体はもう終わっていますよ。しかし安心して下さい、赤狐さんは当分来ませんから。いえ、正確には来れませんから。》
来れないってなんで?
《…ハルはもう答えを知っている筈です。》
…もしかしなくても日護さんのせいですね、わかります。
《分かって頂けてよかったです。》
んー、それならあいつらが来る前に少しでも前に進んどいた方が良いかな。
妖力はどのくらい回復したんだい?
《ずっと温存していたおかげで2割くらいには回復しましたよ。》
ふむ、ならとりあえず。
「アミア、起きてそうそう申し訳ないのですが追っ手達が来る前に町の中に入っておきましょう。木を隠すなら森の中です!」
俺の言葉にアミアは、照れている素振りから考える動作に切り替え少し経ってから顔に少し笑みを浮かべながら言う。
「そうですね。ここは一度町の中に入って宿を探すのがいいでしょうな。」
「では、決まりですね。」
そう俺が言うとアミアが前に出て言った。
「なら、ここは私が先行しますのでついて来て下さい。お二人はまだこの国に来て日が浅いでしょうから一応移動しながらこの町ならではのルールの説明をしますじゃ。」
前に出たアミアは、同時に背中に魔方陣を展開しすぐに移動出来る準備を整えた。
こちらから頼もうとした事を自分から進んで言ってくれたのは助かったけど、ルールなんてあるんだね。
いや、別に無法地帯なんて思ってないけどアミアが言うんだから普通とは違うルールがあるんだろうな。
「じゃあ、行きますよ?」
アミアが出発の確認をとってくる。
よし、行きますかね。
赤壁は使わなくても大丈夫だろう。白露の体の基本スペックはかなり高いからな。
万一の為、妖力は温存しとく。
「了解です。」
《行きましょう。》
さて、町に行って宿とったら白露に術の解説でもしてもらおうかな。
座学でもやらないよりはいいだろう。
では、再び町に、
「あ、あれ?!」
と、思ったらアミアの方から焦った声が。
俺はさっきからずっと前を向いていたため気がつかなかったがアミアに何かあったのかも…というよりあったんだろうけど。
そうしてアミアの方を振り向いて見ると、
「え??!!!」
という甲高い声が自身から出てしまった。
何故ならそこには…背中に出現させた魔方陣をかなり大きく膨張させ、さっきまで背中に浮いているという表現が正しかった魔方陣を背負っているように見えるアミアの姿があったからだ。
「ど、どうなっとるんじゃ?!これ??!」
アミアは普通に困惑している。普段の口調に戻る程度には。
ということはこれはアミア自身がやってしまったミスではないと言うことか。
まぁ、こういうのなら白露の方が詳しいだろ。
と白露の方を見てみると、
《これはいったい?!》
とこちらも困惑していた。
え?!最後の頼みの白露さんまで分からないの?!!
こういうことって一番白露が知ってそうなのに。
《私も賢者ではないのでそこまでの知識はありませんし、魔法学は専門外なのですよ。》
ま、まぁ、そりゃあそうだろうけど…。
ってもう何か暴発しそうな雰囲気?!
「う!?……重いぃ。」
アミアもなんか魔方陣に潰されそうになっとる、ヤバイ!?助けんと!!
ピシッ
あれ?なんか魔方陣にヒビが入ってないか?
《不味いですね、ここは…!ハルはすぐ赤壁を発動して下さい!!!》
そういうと白露がアミアに霊体化して向かって行った。
そして俺も白露に言われた通り赤壁を発動させると、それと同時に少し疲労感が襲って来た。
おそらく白露が実体化したのだろう。
そうして白露がアミアに手を当てられそうになった瞬間、
俺の視界は光で覆われた。
そして次の瞬間には、体全体を被うように衝撃が発生し俺は気がついたら。
なにやら空のうえを舞っていた。
おそらく吹き飛ばされたんだろうけど何か下をチラッと見たが普通に町が、どころかその周りの山々まで見えるってことはここってかなり高い高度だよね?
いくら爆発に巻き込まれたからってこんなに飛ぶ筈がないのだが…。
…まぁ、今考えても仕方ないか。
とりあえず今は精神集中でもしていよう。
あと数十秒後に起きる未来に備えて。
しかし、
思ったより空を飛ぶのって楽しくない。
空を飛ぶのは楽しい事もあれば虚しい!
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